日本シリーズ第6戦(横浜スタジアム)、DeNAがソフトバンクに11対2で圧勝。
リーグ覇者同士の対戦ではないので、「日本一」という言葉は使いません。でも、リーグ戦とは別物の短期決戦とはいえ、ソフトバンクがここまで大敗するとは。
球場には魔物が住んでいる・・・じゃないけれど、3連勝と勢いにのったDeNAにソフトバンクは抗えなかった。
資金力にものを言わせて大型補強、ぶっちぎりでリーグ優勝したソフトバンクを応援したい気持ちにはなれなかった(個々の選手はすばらしいと思ってます)。
一方、DeNAには応援したくなるものがあった。ロッテが下克上したときのような愛され感?
昨季、「戦いながら強くなる」と言っていた新井さんだったが、ポストシーズンのDeNAはまさにそんな感じ。
相手は貯金42のリーグ覇者、DeNAは貯金2、普通に考えて分が悪い。でも、臆せずに、ベンチと選手が勝ちに行くぞと気持ちを出して、チームがまとまっていく感じがすごくうらやましかった。
昨年の、カープと阪神のCSファイナル。ファーストシリーズの勢いを消すような、勝つ気あるの? というカープベンチの采配。あれでは、選手も同じ方向なんて向けない。
桑原将志が文句なしのMVP。攻守で再三ガッツを見せていた。今日も第1打席からみなぎってる感じ。湯気が立ち上ってた。3打席連続ヒットで、3打点。
今季、矢野雅哉が元気のないカープにあって、比較的ガッツを見せてくれていた。
でも同じガッツがあっても、技術と力量のある人が出力すると、こんなにもチームを引っ張ることができるのかと、その違いに感じ入りました。
筒香嘉智のスタメンも効いた。先制ホームランに3点タイムリー、2安打4打点。リリーフの坂本裕哉、中川颯、伊勢大夢らも頼もしかった。
3回、有原航平は、デッドボールに連続フォアで押し出し。魔物が。
5回、スチュワート・ジュニアもォアで押し出し、岩井俊介はデッドボールで押し出し、タイムリーも合わせて、つごう7失点。魔物が魔物が。
リーグ優勝しても日本シリーズで負けると台無し感みたいなものが毎度残るが、今年のソフトバンクは2連勝した後、4連敗。そのうち完封負けが2度。形無しだった。
かたやDeNAは爽やかブルー旋風を巻き起こした。人気出そう。いいわね(ボソ)。
明日から始まる、カープの日南秋季キャンプ。「今年、結果が出た選手も来年はまた横一線からのスタートになると思う」と、新井さん。(「スポーツ報知」)
はいはい。今年もシーズンが始まる前、「(打順プランは)全然決めてない。真っさらな状態。裏を返せば、みんなにチャンスがあるということ」と言ってました。
それが実行されたとは到底思えません。話半分どころか5分の1くらいに聞いておきます。
そんなんだから、本気で勝ちに行った日本シリーズでのDeNAがうらやましく見えてしかたなかった。