1月16日、都内で行われた12球団監督会議後のインタビューで、新井さんは言った。
「(打順プランは)全然決めてない。真っさらな状態。裏を返せば、みんなにチャンスがあるということ」
「開幕してからもいろんな選手にチャンスをあげたい。とにかく、グルグル回しながらやっていきたい。〈俺にもチャンスがある〉という感じなら、チームにも勢いが出てくると思う」
そして、球宴後に、オーダーを固定できたらという予想図があるようです。(「デイリースポーツ」)
ほーん、忘れるでないぞ。「いろんな選手にチャンスを」という、その言葉。頼みますよ。
昨年は秋季キャンプで「俺は好き嫌いで起用しない」宣言。
きっと、佐々岡さんの3年を解説者として外から見ていて思うところあって、早々と宣言したんだなと伝わってくるものがあったが、逆に、言い切ってしまって大丈夫か(できるのか)という心配もあった。
ふたを開けてみると、開幕から、田中広輔、中﨑翔太ら、ともに三連覇をたたかったメンバーを重用しているように見えた。
田中と中﨑は前年より復活した。でも、それは当社比の世界。客観的に見て、他球団だったら、これほど優遇されたかなという気持ちが拭えなかった。
それは、會澤翼、野間峻祥、上本崇司、大瀬良大地らの起用についても感じた。
シーズン終盤では、秋山翔吾、西川龍馬ら、ケガ明けの選手をスタメン起用することも。コンディションより実績(経験)重視に見えた。
それでも坂倉将吾を正捕手に置いた。ポロポロバスボールには閉口したが、11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでは日本代表若手版の正捕手として、成長も見せた。
就任1年目、一緒にプレーした選手やベテランには十分チャンスを与えたのだから、もういいでしょう。
2年目からの飛躍のため、あえて1年目はそうしたと思いたいというか、そう思わないとやってられね~。という1年だった。たぶん、新井さんの頭にそんな段取りあったかどうかだけど。
また舌の根もかわかぬうちに・・・とならないか、警戒しながら、見ていく所存です。