1月19日、黒田博樹(あえて呼び捨てで行かせていただきます)と谷繁元信さんが野球殿堂入り。こうして黒田の姿が見られるのはなんとも嬉しいです。
黒田といい、通算3021試合出場の谷繁さんといい(しかも捕手というポジションで)、素晴らしく丈夫な身体あってのこと。
30代でメジャーに移籍。この年齢でドジャースとヤンキースのローテを守った。すごいです。大卒で200勝投手というのも、稀有なのです。
日本人メジャーリーガーも増えたが、野茂英雄さんとイチロー、大谷翔平は別格として、黒田はもっと評価されていいと思う(私はしています)。
殿堂入りと言いますが、建物が実際にあるの? と素朴な疑問。あるんですね、東京ドーム内の野球殿堂博物館の中に(名誉的なものなのかと思っていました)。
野球殿堂には、ざっくりと3部門。
・プレイヤー表彰(引退して5年以上)
・エキスパート表彰(コーチ・監督経験者、引退して21年以上)
・特別表彰(アマや審判員を含め野球発展に貢献をした人)
今回、特別表彰では、長く審判員を務めた谷村友一さんが選ばれた。2022年に94歳で他界されたとのこと。生きていらっしゃる間に届けたかった。
で、黒田が選ばれたプレイヤー表彰では、野球報道に携わって15年以上の経験を持つ委員(約300人)が投票。75%以上得票した人が殿堂入りとなるそう。
2000安打・200勝・250セーブ達成と条件がはっきりしている「名球会」はスパ~ンとわかりやすいけれど、「野球殿堂」は投票方式。主観が入る。
黒田と谷繁さんが281票で条件に達したが、岩瀬仁紀さんは232票で75%獲得はならず。(「日刊スポーツ」)
そのうち選ばれることでしょうけれど、岩瀬さんといえば、ソフトバンクにFA移籍した山川穂高の人的補償の件で、過去の話題が再浮上していた。
2017年、日本ハムからFA宣言した大野奨太を獲得した中日のプロテクトリストから岩瀬さんが漏れていたことが発覚し、岩瀬さんが「人的補償になるなら引退する」と移籍を拒否したという報道(実際のとこは明らかにはされていない)。
今回、プロテクトを外れた和田毅が移籍を拒否して引退すると言い、慌てた球団が手を回し、代わりに甲斐野央が西武に移籍することになったと伝える記事があった。
実際のところは不明。でも、もしそれが本当だとしたら、和田にとっては野球を続けるより、ソフトバンクでプレーする(終わる)ことが優先事項だったのかというのが、意外だった。
FA権を取得するまでは所属チームを選べないプロ野球の世界。どの業界でも、働きたいと思う会社に入りたいもの。プレーしたい球団というのがあって普通。
それでも、長くプレーすることより、先に来るものがあるのかと、ちょっと素直に驚いた。
丸佳浩の人的補償で長野久義のカープ移籍が決まったときは電撃ニュースだったけれど、長野は巨人とカープファンの両方に愛されることになった。
西武が和田を指名していたとしたら、西武とソフトバンクファンの両方に応援され、尊敬される道もあったのにと思うのであった(岩瀬さんも)。