2017年12月22日

菊池涼介・野手と投手のあいだに立って

12月21日、カープの契約更改(日本人選手の)は終了したようですね。トリをつとめたのは、菊池涼介。

契約更改後の記者会見で、菊池はこう語っていました。
「(球団とは)チームについての話をして、投手と野手の関係の話もした。今までも言いたいことを言ってきたけどチームを良くするために言っていきたい。来年はもっと引っ張っていけるようにという強い気持ちでいる」

以前、黒田博樹も『Number』(2016年10月6日)の新井貴浩との対談で、「その頃(カープに入団した頃)は、投手と野手は〈違う部署〉という感じだった。投手と野手で線引きされていた」と語っていました。

同じチームだからといって、野手と投手では、練習や調整が別々。投手は投手で、先発とブルペン陣とではまた、一緒に過ごす時間の長さも違うでしょうし。

でも、チームで闘っていくうえで、野手と投手が同じ方向を向いて、同じ気持ちで野球をやっていくことが大切。黒田と新井で、その役割を担っていたことは、2016年のカープにとって、大きな存在だったのではないかと思います。



菊池の契約更改の記事によると、今シーズン、カープは、野手陣と投手陣の間に小さな軋轢が生じたこともあったようでした。「打っているのに勝てない」「抑えているのに勝てない」……と。

たとえれば、出版社の編集部と営業部のよう?
読者に喜ばれる本を世に出すという同じ目的を持ちながらも、「もっと売れる本を作ってくれ」「せっかく作った本を、もっと売れるよう営業してくれ」と、それぞれの持ち場で踏ん張っているからこそ、互いに求める気持ちも強くなる。

菊池の、「(田中と丸の3人で)新井さんのような役割を果たせたら」という言葉に期待しています。あの素晴らしい守備、ここぞのときに出てくるタイムリー同様に、これからも菊池のいろんな意味でのプレー(あんなこと・こんなこと)、楽しみにしています。風通しのよいチームカラーをぜひ。



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