2018年6月2日

エラーとエース、見たことのない深呼吸とハイタッチ。

6月1日、ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)。

エースの席は空いたままの今年のカープ。そんな今、エース的存在と呼べるのが、この日の先発・大瀬良大地。いつもの力のある球で、前日の西武戦でのなんとも言えない空気を払拭してくれるでしょうか。

そんなゲーム中盤。2回に1点、3回に2点と、カープが先制点をとった4回裏、田中広輔がまさかのトンネル……。

野手のエラーの後(投手がフォアを出した後もですが)、必ずと言っていいほど、失点につながっていることが続いている最近のカープ。

これはカープに限ったことではないかもしれませんが、野手のエラーの後、投手になんとかして抑えてほしい。エースならなおのこと。そう思って見ていました。

しかし、ロッテ打線のヒットが止まらない。5連続ヒット(おまけに、1死球)で4失点。逆転されます。前日、大量失点した西武戦での2回表の光景をちらと思い出す。今日もまた、「エラーの後の失点」現象が繰り返される。

しかし、その後、大瀬良の投球は持ち直し、7回120球を投げ抜きます。その間、打線も2点を追加。



その7回裏の投球にのぞむ前、ベンチでゆっくりと深呼吸している大瀬良の映像が。普段から、もしくは状況に応じて大瀬良がやっていることなのかもしれないけれど、初めて見ました。

ゆっくり呼吸をすることは、自分を客観的に見て気持ちを整えることができるので、とってもいい。自分の気持ちと身体の状態をリフレッシュするのに、野球選手も試合中、意識して取り入れるといいと常々勝手ながら思っていたので、見入ってしまった。

そう言えば、昨年のドラ1・加藤拓也がヨガを取り入れているという話を聞いて、なかなかいいぞ、面白いな〜と思っていたのですが、加藤、どこ行ったー。

そして大瀬良が7回裏を三者凡退で抑えた後、8回表に會澤翼がホームラン。會澤がホームベースを踏んでベンチに帰ってきたとき、チームメイトが笑顔で迎える中、ベンチの端にいた大瀬良と會澤が両手でガシッとハイタッチするのを見た。

二人とも顔は笑っていない。キリッとした表情で、勝つぞ。そうアイコンタクトしているように見えた。このマウンドの外でのバッテリーのシーンには、感動しました。

カープを応援し始めた2015年、大瀬良はもろもろの事情で先発からリリーフに転向。クライマックスシリーズ出場を逃すことになった中日戦との最終戦で、リリーフとしての役目を果たせず号泣していた姿が残っていたので、月日の経ったことを感じます。

エースになっていく過程をリアルタイムで見せてもらっているのかもしれないとも思いました。でも、まだまだこれから。キリッ。



スポンサーリンク


〔関連記事〕

大瀬良大地、完走しました