2020年7月25日

一岡竜司を3連投させるベンチがおかしい


7月24日、DeNA戦(横浜スタジアム)。9対6、満塁ホームランでサヨナラ逆転負け。

戦争に勝つのに最も重要なのは、兵站(へいたん)だという話を聞いたことがある。兵站とは、前線で戦う部隊のために、兵器・食糧・燃料などの管理・補給をすること。

この試合の采配(とくに投手起用)を見ていて、選手起用のマネジメントが出来ていないから、だからカープは勝てないんだとクッキリ思った。


先発の大瀬良大地が2回で降板というアクシデント。初回から連打を浴び、明らかに様子がおかしかった。

リリーフ陣を休ませることができる頼りになるエース・大瀬良はこれまで2完投。孤軍奮闘してきてくれていた。毎回、同じ期待をする方が行きすぎ。

大瀬良のあとを受け、3回・4回・5回を投げたケムナ誠がよくがんばった。いつぞや試合前に緊急降板した福井優也の代わりに投げ、その後、飛躍した薮田和樹を思い出す。

6回にはその薮田が無失点で抑える。ここでもう1回藪田に投げさせるのかと思いきや、7回には2連投のフランスア。無失点で抑え、ホッと一息。

8回には3連投の塹江敦哉がロペスに1発お見舞いされ、4対6と2点差に迫られる。

9回は、こちらも3連投の一岡竜司。一岡には、明らかに3連投からくる心身の疲れのようなものを感じた。

死球、フォア、安打と満塁の埋め尽くしたところで、佐野恵太に満塁ホームランを浴びる。


「あそこで踏ん張れなかった一岡」といった向きの記事をいくつか見つけたが、こういう使い方をするベンチの方に問題を感じた。

佐々岡監督は、7月23日の阪神戦の後、「当面クローザーは日替わりで」と話していた。

阪神戦での一岡のクローザーに納得したファンも少なくないと思う。でも、一岡の場合、連投は2日まで。

これを鉄則にして、クローザーとして固定すればよいものを、目先の勝利を急ぐあまり、結局は勝利を逃してしまった。「貧すれば鈍す」の見本のような采配。

起用された選手が力を発揮するのはプロとして当然のこと。しかし、どんな場面でどの選手を起用し、長い目で見て、選手のマネジメントをするのはベンチの仕事。

これは明らかにベンチの采配ミス。この知力では、勝てないと思った。


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