第2戦は、元気だった西川龍馬のバットから快音が消えた途端、ぷつりと得点が止まった。打てる人が限られているリスクの大きさを感じた。
ところが第3戦は、西川がノーヒットにもかかわらず、菊池涼介が、鈴木誠也が、會澤翼が、メヒアが、打った打った。
1回、2番・菊池から5番・會澤まで連打連打で、6番のメヒアが3ラン。苦手の岩田稔から一挙に5得点。
2回、相手エラーもからんで2点追加。打線があったまっています。
7対0で迎えた5回、九里亜蓮がフォアを出したのはもったいなかった。そこをきっちり代打の原口文仁が2ラン。原口の仕事ぶりはいつもながら素晴らしい。
7対2とリードしていた6回に3点追加。序盤に得点してそれっきり、という貪欲さのない打線が続いていたカープでしたが、点はいくらあってもよいのです。この日は、どんどん取っていく。
油断は禁物。とはいえ、ものには限度ってものがあります。
ここぞの場面で投げてほしい遠藤に、またしても連投で疲労させるとは。大の大人がよってたかって20歳の若手に、どこまで過剰な働きをさせるのか。
さすがの遠藤も登板過多の疲れか、連打と小園海斗の送球エラーで3失点(自責点は2)。途中から菊池保則にスイッチ。
8回・9回も5点リードがありながら、毎度のごとく今村猛とフランスアが登板。どうしてここまで偏った選手ばかり起用するのか。島内颯太郎や中村恭平の登板間隔はあく一方。
首位・巨人とのゲームさも2と迫り、来週からは打線が勢いづいてる横浜との3連戦を控えているというのに。
あるものを後先考えず何でもかでも使ってしまう無駄遣いする子どもじゃあるまいし。大の大人が情けない。あまりの明晰さのなさに、ほとほとあきれ果てています。
この日はラジオ観戦だったため、遠藤の様子はわからなかったのですが。初登板を見たときから、遠藤の「勝負している」感じがとてもいいなと思っていました。
抑えても、打たれても、表情を変えず、マウンドに立つ。黒田博樹を思い起こします。
打たれることだってある。野球とはそういうもの。勝負とはそういうもの。そのジタバタしない風情にも魅力を感じています。
10対5と快勝に見えるゲームも、みみっちく感じるベンチの中継ぎ采配で、後味スカッとはしませんでした。緒方監督やコーチ陣は、遠藤からジタバタしなさを学ぶといいと思う。
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