6月20日、ロッテ戦(マツダスタジアム)。
試合前、中﨑翔太の二軍行きを知る。やっとひとつ、カープがまっとうな方向に進んでくれて、なんだかホッとした。身体の中の免疫力があがってくる感じ。
するとその後、小園海斗の1軍昇格を知る。おぉ、やっとベンチが動き出した。
するとまたまた、小園がスタメンで初出場することを知る。スタメンに田中広輔の名前はなかった。
今シーズン、こんなことが起こるとは思ってもいなかったので、驚いた。閉塞感がパパ〜ッとあけていく。
これまで結果の出ていなかった田中を出場させ続け、チームが低迷し、そのうえ前日、田中を1番に起用するという不自然さに、カープファンから球団へ苦情や抗議が殺到し、さすがに無視できなくなったのでは? なにかしら上からの圧力があったのでは?
香港の市民がデモを起こし、「逃犯条例改正」を事実上の廃案に追い込んだニュースと重なり、民衆の力は侮れないのだと深くうなずいたのであった。勝手に。
今回の田中のスタメン落ちが上からの圧力だったのか、緒方監督の判断だったのか、実際のところはわからないけれど(田中を起用し続けたこと自体が上からの圧力なのか緒方の意向だったのかもわからないけれど)、やっとこさ変化が訪れた。やっと決断してくれた。
その小園。初打席でヒットを打ち、西川龍馬のタイムリーで、ホームベースを踏んでベンチに帰ってきた。これは「持ってる」と言われてもおかしくない。
守備でも華を感じさせ、そこにいるだけでパ〜ッとまわりが明るくなる。まるで、親戚の小さな子が遊びに来てくれたときみたいに、「何やってもかわいいな〜」と一挙手一投足をみんなで見守る感じ?
小窪哲也は2軍に降格したけれど、サードを守る安部友裕にとっても、小園のスタメンは刺激になって、守備でもよい意味での緊張感が生まれそうです。
カープ打線も閉塞感がとれたかのように、6回までに6得点。背水の陣の覚悟でのぞんだ先発・床田寛樹を援護します。
床田も快投、6回無失点で降板。球数90球で無理をさせないで終われてよかったと思っていたのだけれど、その後、思いも寄らぬことが。
一岡竜司、中村恭平、レグナルト、フランスアがそろいもそろって失点。ロッテ打線の底力なのか、カープのほころびなのか。小園やフランスアにエラーも出て、流れがロッテに。
9回、6対6の同点に追いつかれ、床田の白星が消える。
不可解だったのは、8回、代打に田中が起用されたことだ。フルイニング出場の記録は途切れたが、連続出場記録の席は確保しておいたということか。
それにしても、守備固めならともかく、追い込まれた状態で、なぜ打率1割台のバッターを代打に?
あけたと思われた閉塞感だったけれど、またうっすら灰色のベールを引かれたような、意味のわからない采配だった。
それ以上に不可解だったのが、田中が打席に立ったとき、スタンドから大きな声援があがったこと。この状況で、意味がわからなかった。
9回、會澤翼のタイムリーで勝ち越しはしたが、6点差ありながらも床田に白星をつけられなかったこと、8回のなまあたたかい采配に、後味の悪さが残った。
小園は満塁の場面でチャンスを活かせなかったりエラーもあったが、経験を重ねて、もっと輝いて、カープに風を起こす一人になってほしい。
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