2019年6月20日

試合は練習場じゃない

6月19日、ロッテ戦(マツダスタジアム)。

スタメンを見て、驚く。田中広輔が一番。

もう為す術がなくなって(んなぁこたぁないでしょう! まだやれることいっぱいあるでしょう!)、手を出したカンフル剤のつもりなのか。血迷ってる感があるけれど、ともあれ、結果が大事。どうなるか見届けよう。

もうひとつの「変化」が、高橋大樹。長野久義に代わってスタメンに抜擢。こういうのを待ってた。1軍にあがるため、ファームで結果を出してきた選手。ぜひ結果を出してほしい。



試合が始まった。エースの大瀬良大地は、先日の床田寛樹のように、ポーンポーンポンポーンとホームランを4本打たれる。6失点で、7回を途中降板。

長いシーズン、こんなときもあります。各球団のエースも年に1度は大量失点します。ただ、黒星続きの交流戦のまっただ中、身にこたえます。

8回を投げた遠藤淳志、いいですね。きゃしゃな身体ながら、大物の香りが。ピッチャーらしい香りがするというか、勝負をしている感じが伝わってきて、楽しみです。

打線では、高橋大樹が期待に応えて、プロ初打点も。思わず拍手が止まりませんでした。

高橋からはフィールドに立っている喜びを感じる。まるで不調が伝染しているのかと思わされるカープ打線の中にあって、貴重な存在。どうかあなたは染まらないで。

8回、代打の松山竜平も打点をあげることができて、よかったよかった。



1番復帰の田中は無安打。気分転換とはならなかったようだ。メンタルというより技術的なことが原因による不調なのだから、しっかり二軍で調整させるのが筋。それでどうにかなると考えていたとしたら、とてもまともな話とは思えない。

相手チームにしてみれば、初回からお休み処が一つ設けられたようなもの。という想像をカープのベンチサイドはしないのだろうか。自ら相手が喜ぶ采配をするなんて、勝負師のすることだろうか。

田中がなんとか気分を変えて復調してくれますように……と、そこまで配慮するのはなんとも妙な話。田中をどうにか復調させて、ここまで粘って使い続けた自分たちを正当化する理由を見つけようとしているように思われてもしかたない。

ゲームに勝つという目的が二の次にされているような。スカッと勝って終わりたいファンの楽しみを置いてきぼりにされてるような。

「練習は本番のつもりで。本番は練習のつもりで」とは名言ですが、打席に立つ今の田中(田中を打席に立たせるカープベンチ)を見ていると、プロが本番で練習しているかのような、なまぬるさを感じます。黒星が続くのもうなずけます。

高橋大樹や遠藤がフィールドに立つ臨場感を味わわせてくれたのとは真逆の世界。


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