2018年6月10日

野球は投手が7割を実感、ジョンソン VS 則本の名勝負に野球の醍醐味、胸もヒリヒリ。

6月9日、楽天戦(マツダスタジアム)。

カープの先発はジョンソン、楽天は則本昂大(たかひろ)

ジョンソンは試合後に「久しぶりの先発だったので、とにかくストライクを先行させて攻撃的にいこうと思っていた。相手のバットを振らせて、球数も少なくしたいと思っていたが、その通りのピッチングができた」(「デイリースポーツ」)と語っていたとおり、初回からストライク先行のピッチング。

両投手ともテンポよく投げていくので、試合が進む進む。ともに球数も少なく、両者とも完投するのではないかと当初思ったほどでした。

「野球は投手が7割」という言葉があるそうですが、そのことを実感。ピッチャーが安定していると、土台が、基礎がしっかりしている感じ。前日、登板した大瀬良大地のときのように、投手のテンポのよさが伝播して、野手も落ち着いた守りを見せてくれている感じ。

この日も、初回から鈴木誠也の好送球が出てスタート。4回には松山竜平と菊池涼介のジャンピングキャッチも飛び出し、好プレーを堪能することができました。

前日にも増して、あぁ。野球を見ている。そんな落ち着いた喜びがふつふつと湧いてきました。それくらい、投壊(字面からして目も当てられない言葉ですね……)の不安定な状態が続いていたんだなと。



則本は6回表、フォアで出塁したあと、藤田一也の内野安打の際に、2塁への好スライディングを見せる。日頃、パ・リーグで走塁することがないのにもかかわらず。

6回裏には、丸佳浩のピッチャーライナーに反応してキャッチした後、素早く2塁に送球、飛び出していた田中広輔が戻れず、ダブルプレーでスリーアウト。

ピッチングという専門の仕事についてはもちろんのこと、それ以上に走塁や守備でも好プレー(好判断・好反応)を見せていて、素晴らしかった。

正直、楽天戦で則本と当たるとわかったときはアンラッキーな気分になりました。でも、やっぱり交流戦は楽しいです。こんな素晴らしい選手が、プレーが見られるのですから。

こういうプレーのあとは往々にして流れを呼び込むもので、その通り、7回表、嶋基宏がスクイズを決めて、楽天が1点先制。

しかしその裏、鈴木がフォアで出塁したあと、松山がホームラン。カープが逆転して2対1に。

松山はその前の4回裏の打席で、則本から11球、粘りの打席を見せていた。それがこの逆転打の伏線となっていた。

ピッチャーが打者を打ち取るために、その前の打席での投球を布石としてピッチングを組み立てる話はよく見聞きしますが、打者にも同様なことがあるのだと、打席はつながっているものなのだと見せてもらったような気がします。

完投した則本を見ていて、胸がヒリヒリした。

ところで、この日のサードは、前日のゲームで堅実な守備で魅せてくれた美間優槻ではなかった。前日、無安打に終わった美間に代わって、庄司隼人にチャンスが。しかし、庄司もこの日は無安打。

このお試し期間が終わらないうちに、美間、ぜひ打撃でもよいところを見せて、レギュラーをもぎとって。



スポンサーリンク


〔関連記事〕
大瀬良大地、早くも9勝目。今日のカープは投げて打って守って三拍子揃った!(久しぶりに)