2018年6月11日

野手に好影響を与えた好投と、報われなかった好投と。

6月10日、楽天戦(マツダスタジアム)。

カープの先発は九里亜蓮、楽天は美馬学。

昨年の交流戦でなかなか攻略できなかった美馬。則本昂大に続き、手強い相手です。

この日も、ふたを開けてみると、投手戦。1試合目、2試合目に続き、引き締まった試合が見られ、心が落ち着きます。

随所に田中広輔の好守備も見られました。試合後のインタビューによると、「いい集中力でやれているのがいい結果につながって良かった」(「デイリースポーツ」)とのこと。

投手がしっかり投げて試合を作ることが守備にも好影響を与えているのが見ている側にも伝わってくるように感じていましたが、やっぱり!

前日のジョンソン VS 則本ほどの息詰まった感はないけれど、6回までどちらもゼロ行進。

今シーズンの美馬は今のところ、勝ち星なし。しかし、これまで援護にもなかなか恵まれなかった結果であろうことが容易にうなずけるようなナイスピッチング。

九里と美馬は、途中まで球数もほぼ同じだったけれど、この日、先にマウンドを降りたのは九里。投げたのは99球でした。

1週間前のロッテ戦での反省を踏まえたのか(ベンチが)、ここ4試合はリリーフ陣の無失点リレーが続いていることも安心材料だったのか、この日は九里を引き伸ばすことなく、7回表は今村猛にスイッチ。無失点が続きます。



7回裏、松山竜平と會澤翼がヒット、ツーアウトの場面で、西川龍馬が高めの球を振り抜いて、ホームラン! 今シーズン第1号だったんですね。3点をようやっと先制。

8回はジャクソン、9回は中﨑翔太。二人とも連投でしたが、ここもきっちり無失点リレー。カープが3連勝です。よい眺めです。

しかし、楽天の美馬は好投がまたも報われず、この日もまた胸がヒリヒリした。美馬が投げたのも99球。7回を投げて、マウンドを降りました。ゲーム終了後、梨田監督がベンチで美馬をねぎらっている姿が見えました。

西川にホームランを打たれたときも、ベンチに下がって勝敗を見届けたあとも、美馬は淡々とした、でも深くしみこんだような表情をしていて、男前だった。



スポンサーリンク


〔関連記事〕
野球は投手が7割を実感、ジョンソン VS 則本の名勝負に野球の醍醐味、胸もヒリヒリ。