2020年8月29日

もしもカープに森下暢仁がいなかったら(寒気)


8月28日、阪神戦(マツダスタジアム)。4対3で、カープサヨナラ勝ち。

勝ててよかったはずなのに、サヨナラタイムリーを打った上本崇司に駆けよって歓喜している選手たちを見て、いつものように手放しで喜べなかった。

守備でのミスを打撃で取り返した上本は素晴らしかった。

しかし、この日も7回2失点と、毎回のごとく堂々と試合を作っている森下暢仁に白星を差し出せなかったチームにモヤモヤ感。

どんなに投手が好投しても、勝てない。そんな日だってあります。それが野球というもの。9人でやるスポーツだもの。

1回に菊池涼介がホームランで先制。2回に坂倉将吾の2ランで、3点を森下に(ファンに)プレゼント。

だがしかし、ここでプツンと止まってしまった。3回には満塁のチャンスもあったがフイに。その後はうんともすんとも。いたってあっさりと終わる打線。

それでも森下は今日もタフで立ち姿も美しく、123球を投げて、3対2と1点リードでマウンドを降りる。

この1点リードをフランスア守れず。上本のエラーも飛び出し、3対3の同点に。


森下は8月21日の巨人戦で5勝目をあげたとき、「(新人賞を)取りたい気持ちはどんどん強くなっている」「(巨人の戸郷のことも)全然意識しています」と話していた。

そう言える位置にいる、結果を出しているということなのだけど、こうはっきり言うところが、気持ちいい。可愛い顔して負けん気十分。これぞプロの選ばれし人。

何年か前、安部友裕が一時的に首位打者になったとき、「全然意識していません」と言ってたな。絶対、意識していたと思う。名前が載ってる新聞買ったり、スクリーンショットとったりしてたはず(推測)。

まわりを気にせずスカッと言えばいいのに(器、小さい)。いや、自分が一番気になっていたから、言えなかったのかも。


ふつう新人は、プラスになる新戦力として期待されるわけだけど、森下の場合、もう主戦力。むしろ、一部の先輩選手のマイナス部分を補っている。なかなか増えません、カープ。

森下がカープにいてくれて、本当によかった。もし森下が今シーズンいなかったらと思うと、コ・コ・コ・コワイ。

ところで、上本のヒーローインタビュー。最後に、「正直、まだまだこれから、たぶんたくさん迷惑をかけると思いますが、それでも温かい目で見ていただけたら幸いです」とファンへメッセージを送っていた。

ミスをしたり、打てなかったりは、どんな選手にも起こること。でも、それをあらかじめ弁明しているようで、プロとしてどうなのかなと。

たとえば森下は新人だけど、そんなことは言わないと思う。

そこでもまたカープの甘さ・生ぬるさを感じた。それもまた手放しでサヨナラ勝ちを喜べない一つのひっかかったことでした。


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