2021年8月3日

不穏な空気が徐々に変わる・・・栗林、栗原、甲斐のしびれる最後


8月2日、東京オリンピック・アメリカ戦(横浜球場)、7対6。10回延長サヨナラ勝ち。

9回裏、6対6の同点に追いついた日本代表。10回、栗林良吏がスリリングなプレッシャーかかる場面でマウンドに(まだ1年目なのに)。初めてタイブレークの試合、見ました。キレッキレの球で、三者凡退。10回裏の反撃をセッティング。しびれました。

試合は中盤まで、不穏なものを感じていたんです。

先発は、今シーズン、本調子ではない田中将大。いや、もしかしたらこれが本調子なのか。昨シーズンオフ、ヤンキースに熱望されなかった現状が見える(メジャー復帰を前提に今年から楽天でプレーしている田中だが、これでメジャーに戻れるのだろうか)。

キャッチャーは梅野隆太郎。2戦とも、甲斐拓也が打撃でもいい仕事を見せていた。変えた意図は何?


3回裏、吉田正尚と柳田悠岐のタイムリーで、日本代表が2対0と先制。

だったが、4回、これまで無失点に持ちこたえていた田中が、3失点。岩崎優に途中交代。選んだのは、稲葉監督。ファンには予想できていたこと。

4回裏、坂本がタイムリーで、3対3、同点に。坂本、ノリノリ。

5回、青柳晃洋がマウンドに。ドミニカ共和国との初戦がよみがえり、ここでまたちょっと不穏な気持ちに。

連打のあと、カサスに3ランを浴び、3対6に。いつもの梅ちゃんとのバッテリーだったんだけど。今大会中、次の出番はあるのか(ないかも)という結果に。

3点差にドロ~ンとなった5回裏、鈴木誠也がホームラン。先頭打者だったので、ソロ。そこは誠也らしくもあったが、やっと1本出てよかった。 4対6。3点差と2点差では、少しの差に見えて大違い。

浅村が2塁打で続き、柳田の進塁ゴロで、3塁に。ここで菊池涼介がタイムリー。5対6と、じわじわ迫る。


6回は、千賀滉大。追いつけモードのここで、コンディションのよくなかった千賀? と、田中、青柳に続き、勝手に不穏な気持ちになっていたのを、三者連続三振、払拭してくれた。回またぎの7回も、無失点に。

8回は、山﨑康晃。ここもまた同様に不穏モードになったが、三者凡退で無失点。

9回は、大野雄大。えぇ、ここでもプチ不穏に。だって稲葉監督、コンディションがいいとは言えない選手をいっぱい招聘するんだもん。

で、いきなり死球。ドヨ~ン。しかし、その後、併殺に空振り三振で3アウト。予想外の無失点リレーが。


9回裏、誠也がフォアで出塁。これは大きかった。浅村打って、1塁3塁。柳田のタイムリーゴロで、6対6、同点に。ここでフライではなくゴロを打った柳田。カープのみなさんも見習うように。

しかし、菊池は空振り三振、同点のまま、延長10回、タイブレークに。

で、冒頭に書いた、ヒリヒリする場面での栗林の力投があり、10回裏の攻撃へ。

ノーアウト1塁2塁の設定で、村上宗隆に代打、栗原隆矢。えっ。と思った直後、栗原が初球、バントを決めて、ランナー2塁3塁。そうか、その手があったか。しかし、このプレッシャーのかかる場面で、すかさずバントを決めた栗原、素晴らしい。

9回からキャッチャーマスクをかぶっていた甲斐が、これまた初球をライト方向フェンス直撃のタイムリーで、サヨナラ勝ち。甲斐、ここぞの場面でまた仕事した。今のとこ、私の中で、MVP。

つねづね、アメリカの3Aに匹敵すると言われているNBP。今回、そう言われている通りの拮抗する試合になった。

なんとなく勝手に投手陣に不穏な空気を感じていたが、徐々に試合の色合いは変わっていった。やっぱり試合はすべて通してみないと、野球の面白さはわからない。


この日の中継。TBSの初田啓介アナウンサーには、出場選手の情報や試合経過をもっと豊かに伝えてほしかった。

せっかくのオリンピック。ふだん野球を見ない方も見ていたはず。よく野球を見る私でも、海外の選手には詳しくないので、どのチームでプレーし、どんな特長のある選手なのか、もっと教えてほしかった。

映像があることに頼り、野球に通じている人を前提にしたような情報の少なさ。ただでさえ無観客でスカスカ感があるのに、実況までも・・・。

ラジオ実況で、映像が見えていなくても、手に取るように試合の経過を伝えてくれるアナウンサーもいます。フリーランスだったら、次、声がかからないかも。会社員的な仕事ぶりだと思った。

願わくば、解説ともども、臨場感のある、見ている人のガイドとなる実況で、さらに楽しませてほしいです。


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