8月4日、東京オリンピック準決勝・韓国戦(横浜球場)、5対2。
菊池涼介はスタメンから外れ、近藤健介が7番に。打順はこれまで通り。鈴木誠也は変わらず4番。
しかし、ほぼ全員各チームの4番的存在ばかり。ならば、4番が誰でも、4番が打たずとも成り立つ?
今日も打つ人が打ち、投げる人が投げ、勝った。
先発の山本由伸、1回はいきなりフォア。ボール先行で球数多め。6月11日の交流戦で、カープ相手にスイスイ、あわやノーヒットノーラン達成か、のようにはいきません(というか、カープ弱すぎ。と、今回、オリンピック日本代表を見ていて、そう思う)。
そんな山本も、2回目以降は平常モードに。
3回裏、村上宗隆、甲斐拓也の連打、山田哲人のバント、坂本勇人の犠牲フライで1点先制。ここで、しっかり打てる坂本、つくづくさすがです(鈴木は空振り三振。つくづくチャンスで打ちません。いえ、そもそも打ってない)。
4回、フェンス際のキャッチャーフライを甲斐がナイスキャッチで、山本三者凡退。甲斐、好守に渡り、好プレー光ります。
5回裏、山田が2塁打、坂本のライトフライでタッチアップ、3塁へ。そこを吉田がガツンとタイムリーで1点追加、2対0。ほんと、打つ人は打ちます。山田と坂本の連携、ここでも。
7回、8回、伊藤大海がマウンドに。今日も伊藤、力強く無失点。
7回、8回、伊藤大海がマウンドに。今日も伊藤、力強く無失点。
8回裏には、山田の2塁打が3点タイムリーとなって、2対5。これでかなり勝利への確率、高まった。
この8回の攻撃中、甲斐がブルペンに直接電話でやりとりしている映像が。
電話の相手は、栗林良吏。
「グラウンドに来てから話すと、どうしても時間が限られてしまうし、イニング前にある程度イメージを伝えておけば栗林も入りやすいと思ったので」とのこと。(「日刊スポーツ」)
コーチでなく、選手がブルペンに電話しているの、初めて見ました。しかし、甲斐がブルペンへ電話して打ち合わせするのは、これが初めてではないとのこと。自分の頭で考え、工夫している人がいるというのは、強いなと思った。
ちなみに、カープの坂倉将吾が、ファーストの守備についているとき、キャッチャーはピッチャーのもとに行く回数が限られているから、必要を感じたときはタイミングを見て声をかけに行くという姿勢もまた、素晴らしいと思ってます。
9回は、栗林。いきなりフォアあり、暴投あり。でも、こういうシーン、ペナントレースで何度も見てる。そのあと、しっかり3人を打ち取る。よし。
国際大会とペナントレースは何の関係もないけれど、この栗林の奮闘が強い残像、よいイメージとなって、新人賞へのプラスになるといいのに、な(ポツリ)。
山田の決勝タイムリー、大きかった。よく打ちます、山田。坂本も、吉田も。首位及び首位を狙うチームの選手の仕事ぶり、目をひきます。
しかし、チャンスの場面で仕事し、ブルペンにまで直電し、好守ともにチームを支えている甲斐に尊敬の念がフツフツとわく今大会であります。