選手の一挙手一投足に一喜一憂してしまうキャンプ情報。ここやオープン戦で調子がよくても、本番が始まってみないとわからない。開幕が待ち遠しいような、こわいような、この季節。
菊池涼介に「守備を教えてくださいよ〜」と、自主トレをともにしたヤクルトの村上宗隆(昨季のリーグ失策ナンバーワン)。
なんという時代になったものでしょう。対戦チームの選手に教えを請うたり、教えたり。
なんという時代になったものでしょう。対戦チームの選手に教えを請うたり、教えたり。
羽月隆太郎がソフトバンクの周東右京の自主トレに、石原貴規がソフトバンクの甲斐拓也の自主トレにと、このテの話は今や珍しくもなんともないけれど。
村上に教えるならカープの若手選手に〜。という気持ちになってしまったが、キャンプでは、林晃汰や小園海斗、矢野雅哉、韮澤雄也らが菊池から守備指南。
球界の至宝から教われる恵まれた機会、自分のものにするんやで。
昨日、「報道ステーション」(テレビ朝日)で、阪神の門別啓人がピックアップされていた。昨季、またいい選手が出てきたな〜と思った記憶が。
インサイドを攻め込む強気のピッチングが魅力のサウスポー。「当てるつもりで投げている」と言っていた。でも、「当てたことはない」とも。
「その自信はどこから?」とキャスターのヒロド歩美さんに問われ、「高校時代から捕手に防具をつけてもらって、そういう練習をしてきたから」と、堂々としていた。19歳と思えない。いかにもピッチャー向き。いい!(こわい!)
かつて、筑紫哲也さんが忌野清志郎さんに「子どもが生まれて、なにか創作に変化はありましたか?」とたずねたことがあった。
おそらく筑紫さんは、子どもが生まれたことで人生観が、視点が変わった・・・みたいな答えを想定していたのかなって思う。
そこを清志郎さんは「あ〜、ありますね。書いた譜面はグチャグチャにされないよう、ちゃんとしまうようになりました」と、あの笑顔で答えていた。生活感ある予想外の受け応え、最高だった。
ヒロドさんはもしかしたら門別にメンタル面での答えを期待していたのかなって気がしたのだけど(そうじゃないかもしれないけれど)、「技術あってのメンタル」と、「技術が選手を支えている」と再認識できる受け答えで、とっても印象に残った。
菊池涼介がほぼノーミスに近い守備を見せてくれるのは、これまで培ってきた技術や経験が支えてくれているんだと当たり前のことに感動してしまう。
このコーナー、各球団の次世代のスター「怪物の卵」を紹介するというコンセプトなのだけど、田村俊介が取り上げられないかな〜と楽しみにしています(地味なカープがすっとばされませんように)。