2025年5月15日

巨人を完封! 8回栗林、大瀬良テンポアップ、カープの小さな変化いろいろ


5月14日(水)、巨人戦(マツダスタジアム)、対0

今季6度目の完封勝ち(完封負けの数を上回りました)。

大瀬良大地7回無失点で2勝目。粘られ球数少しかさんだけど、やっぱり坂倉将吾と組んで、前よりテンポよくなった。

4回、吉川尚輝にヒットが出るまで、ノーヒット・ノーラン再び? と気の早いことを思い出す。そうなると野手陣の守備の緊張が高まる(とくにサード小園海斗が)と勝手な心配までも。

7回投げ終えてベンチに戻った大瀬良、ゆったり気持ちよさそうな顔。こんな表情久しぶりに見た気がする。勝ち星つくといいなという気持ちになる。


昨日と同じスタメン。8番はやはりショート矢野雅哉。カクン。という気持ちで始まったが、2回、小園ヒット、矢野3塁打の先制タイムリー!(小園も好走塁! 巨人の前進守備も功を奏した)

ベンチに戻った矢野に、選手やスタッフが温かいまなざしを向けていた。昨日、延長12回サヨナラ勝ち、プロ初勝利をあげた岡本駿を祝福したときのように。

それは一見、微笑ましい光景。でもそれは別物。ルーキーでもないスタメン張ってる打撃不振の野手への温かいまなざし、ちょっと居心地悪かった。


矢野の守備力はみなから尊敬されている。6回にも増田陸の打球に反応して、倒れ込みながら2塁送球アウトという素晴らしいプレーがあった。

1番中村奨成から7番モンテロまで、相手にとってちょっと嫌な打線になってきたカープ(当社比です。2番菊池涼介は微妙だけど、ときどきホームランの怖さあり)。

矢野は次元の高い守備を見せながら、打撃ではひとりスタメンで次元の違うところにいる状態。

タイムリーが出て、よかった。でも、「やっと出てよかったね」とまわりが気遣ってるのって、試合を戦うチームとしてものすごく違和感あった。


1点リードでは心許なかった6回、菊池ヒット、ファビアン2塁打で2対1!(菊地も一生懸命走った!)

8回には、末包昇大フォア(代走羽月隆太郎)、高梨雄平ボークからの坂倉2塁打で3点目!

ファビアンは12試合連続安打。末包はノーヒットだったけど、フォア3つ。ボール球に手を出さなくなった以外に、4番としてこわがられてる証なのかなとも思ったり。

この後、モンテロ申告敬遠、矢野フォアで満塁。ここで代打・二俣翔一。左の高梨に左の野間峻祥でも面白いと思ったんだけどな。二俣の力ないセンターフライで3アウト。

新井さんが二俣を好きなのは知ってる(私だって好きだ)。でも、いま二俣ベンチに置いておくなら、ほかの選手にチャンスをと思う。


8回のマウンドに栗林良吏。初めて見る光景。打順のからみもあっただろうけど、ついに新井さんが固定枠を外した。

いつも「9回栗林は変えない、信頼は変わらない」と口にするのは、栗林へのリスペクトを表明しているってこと。状況を見て変えるスタンスがあることにホッとする。

栗林はどの回を投げるとしても誠実に仕事しようとする人(コンディションがどうあれ)。三者凡退でバトンを渡す。

3点リードの9回にバトンを渡されたのはハーン。昨日打たれた増田とキャベッジの打順でぶつけてくるという、新井さんの荒療治が始まった。

調子の波が大きい今季のハーン、増田と吉川に連続フォア。おいおいおいおい。だったが、キャベッジが初球を併殺(パッパラ〜)。リチャードもフォア。うわ〜。だったが、代打岸田行倫のセカンドゴロで試合終了。

様子を見ながら、栗林とハーンのクローザー併用をする模様。守護という名称自体がおかしいねん、人間なんやから。人間味あふれる2人のクローザーに、しばしドキドキさせてもらおう。


ヒーローインタビューは大瀬良と矢野。

先制点をとってくれた矢野に、「ちょっと状態悪いのかな?」とジャブをいれる大瀬良。

4月23日のヤクルト戦で、大量援護を得てやっと今季初白星を手にしたときのお立ち台でも、「(援護に)あんまり慣れてないんで」と、慣れない冗談を口にしていた大瀬良(冗談とは思えなかったが)。

大瀬良、なにかに挑戦中なのか? サラッと毒を吐くのは森下暢仁に任せておけばいいから、あなたはあなたのままでいて。いえ、トライしてくださってもいいですよ〜。