2021年7月8日

じわじわ粘った、でも勝てない


7月7日、DeNA戦(マツダスタジアム)、3対3。

先発の九里亜蓮、4回に佐野恵太にソロ、オースティンにデッドボールの後、ソトに2ランを打たれ、3点先制される。

打線は、DeNA先発・今永昇太からろくすっぽチャンスを作れず。しいて言えば、5回裏、林晃汰が2塁打の後、野間峻祥のライトフライでタッチアップして3塁へ。ここで、磯村嘉孝。昨日と同じ、何かが起こる期待感もなく、ライトフライで終る。

このまま3点リードされたまま沈み込むかと思いきや、6回、カープが土俵際からじりじりとにじり寄る展開に。

6回、佐野恵太2塁打、オースティンデッドボール(本日2度目、ごめんなさい)、宮﨑敏郎フォアで、ノーアウト満塁。しかし、ベンチは動かない。

打席にはソト。もうダメかと思いましたが、空振り三振。柴田竜拓と大和も打ちとって、3アウト。九里、踏ん張った。

こういう踏ん張りが、勝機をじわじわとび寄せていくのかもという、ほのかな予感が。


6回裏、九里の代打に中村奨成。6月19日のDeNA戦でプロ初ホームランを打って以来、いいとこ見せられていなかった奨成。

せっかく送り出された打席、ガツンと結果出してくれと思うまもなく、3球目をガツーン。2号目放って。1対3。

いきなり景色が変わった。今日はこのまま終らないかも。九里が粘って作った土台を、奨成がまたひとつ引き寄せた手応えが。

しかし、このまま奨成を守備につかせ、打席でのチャンスを作る・・・という発想はベンチにはなかったようだ。(怒&呆)


7回はケムナ誠。この回は守備が踏ん張った。坂倉将吾と菊池涼介の連携、暴投を阻止した磯村、2塁3塁のピンチで、オースティンの打球をダイビングキャッチした小園海斗。こうしたプレーがまたひとつ、勝機をじわっと生み出してくれるかもという予感が。

7回裏、鈴木誠也がホームラン。2対3。ガツン、ごっそりとは行かないけれど、じわじわ迫る。

8回裏、磯村の代打・安部友裕がフォアで出塁。三好匠がバントで送って、菊池涼介がタイムリー。3対3、同点に。

代走の大盛穂が盗塁決めて、もう一押し。というところで、西川龍馬、小園ともに実らず。ううう。じりじり引き寄せてきたけれど、もう一歩ガツンと行けないカープ全開。


9回裏、またセーブシチュエーションでない場面で、栗林良吏。さぁこれからというときに雨で中断。でも、気持ちきらさない。三者連続三振。ほんとうに素晴らしい人。

何度もこういうことはあった。で、栗林に勝ちがついた試しはない。それでも、せめて栗林に勝ちを。

9回裏、坂倉将吾が粘ってフォアを引き出す。この坂倉の打席、解説の山崎隆造さんも褒めていました。

続いて林がヒット、野間のゴロで、2アウト2塁3塁。ここで代打・松山竜平。

久しぶりに鹿児島のじっちゃんばっちゃん出来る場面だよ~と、力なく応援。松山には何度かこういう場面で肩透かしをくらっているので。はい、センターフライで終了。


九里の粘り、奨成のソロを皮切りに、守備の踏ん張り、誠也のソロ、菊池のタイムリー。選手が諦めモードで終らなかったこと、負けっぱなしにならなかったことはよかった。が、勝ちたかった。

今シーズン、カープの逆転サヨナラ勝ちはゼロ。そら、そうだ。栗林に1コも勝ちがついていない。こんなに献身的な投球を続けているのに。

こんな試合ばっかり続けて、勝ちたくないの、カープの人たちは? と素朴に思う梅雨の夜。

ところで、巨人に完封勝ちした前回の九里の登板日。ベンチはそのまま磯村とのバッテリーを送り出したが、もういいでしょう。磯村は今のカープ打線のウィークポイント。

中村奨成のホームランを見て、ベンチは何も思わないのだろうか。もっと中村奨成を。坂倉と奨成をともにスタメンに。


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