2021年7月1日

九里粘って、野間サプライズの1本、最後を栗林が美しく締めた


6月30、巨人戦(東京ドーム)、1対0。完封勝ち。

昨日の乱打戦と打って変わって、7回まで互いにゼロ行進。

巨人先発、山口俊。アメリカで居場所がなくなり、古巣の巨人に声をかけてもらっての復帰。覚悟を感じる立ち上がり。

カープ打線、ヒットが出ないこと、出ないこと。會澤翼も不在。デッドボール問題もなく、静かにゲームは進みます。

対する九里も、安打は許すものの、点を与えない。ゲームは早くに進みます。


あわや山口にノーヒット・ノーラン達成されるかという8回。野間峻祥がまさかのソロホームラン。よくやったー。

これは死守せねば。110球投げた九里が8回裏も続投。ここで目に見えてガクッと球威が落ちてきた。早めに交代した方が吉。

ツーアウト1塁で、ウィーラーにフォア。早く早く、ここで代えないと昨日みたいなことに。あれ、横山投手コーチがマウンドに向かおうとしてる。また引っぱってゲームを台無しにする気かぁぁぁ。

と、頭抱えたくなったとき、佐々岡監督の、腰が、少し、浮いた。そのまま立ち上がり、投手の交代を告げた。よしよし、それでいいんだ、それで。


九里、ここでバードに交代。まだ登板回数の少ないバード。スリリングではありましたが、丸佳浩をレフトフライのファウルに仕留め、グッジョブ。

追加点がほしい9回。西川龍馬がヒット。代走に上本崇司。が、盗塁失敗。バッジョブ(怒)。上本をムードメーカーと呼ぶ人もいるが、一気に空気が淀んだ。

しかし、一瞬淀んだ空気は、栗林良吏が美しく引き締まるものに一掃してくれた。1点リードの9回裏、最高の場面で栗林がマウンドに。今日はちゃんと準備出来ていたはず。

岡本和真、空振り三振。坂本勇人、見逃し三振。この2打席、とくにしびれました。いいもの見せていただきました。梶谷隆幸、セカンドゴロで、九里6勝目。栗林15セーブ目。

九里が無失点に抑え、野間がサプライズの1本を打ち、最後に栗林が主軸を抑えた。栗林の充実した投球を見ていると、個の力の大きさを感じた。

今日のヒーローインタビューは九里。ここがマツダスタジアムだったら、九里と野間と栗林の3人にお立ち台に上がってほしいくらいだった。


九里は新型コロナ感染から復帰して、石原貴規、坂倉将吾とバッテリーを組んできて、今日こそは中村奨成かと思いきや、まさかの磯村嘉孝。スタメン知って、じつは最初、失望した。

また奨成じゃなかった。九里が新型コロナで離脱する前の5月19日の巨人戦、奨成とのバッテリー、とてもワクワクするものだったのに。

なぜ今、磯村。というより、そこまで奨成を拒むのはなぜ? 小園がなかなか起用されなかったときと似た匂いがする。

誰がそうさせているのか。佐々岡監督は采配はヘンテコだが、いいものはいいと素直に言いそうな気がする。倉バッテリーコーチって、そんな力あるの? やはり河田ヘッドコーチの意向なのか。疑念。

しかし、ふたを開けると、九里は6安打されながらも点は与えなかった。磯村とのバッテリーが活きた結果になった。磯村、グッジョブ。


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