2021年6月28日

森下と栗林の至宝リレー、今のカープにもったいない


6月27日、中日戦(マツダスタジアム)、1対1。

森下暢仁と栗林良吏、カープの至宝リレーに応えられなかった打線。9回中、8回、得点圏にランナーを置きながら、1得点のみ。

26日、連敗は止まったが、珍しく点が入るたび、「明日の森下の試合は厳しくなりそう」と嬉しさ半分だった。大勝した次の日はたいてい負ける。心得てはいたけれど、またそうなった。

試合前、「回の先頭をしっかり抑えたい」と言っていた森下。いきなり大島洋平に2塁打、高橋周平のタイムリーで1点先制。

しかし、それ以降は無失点。4回あたりからは球数も少なくなる。やっぱりこの人はすごい。

前回、6月19日のDeNA戦でも後半にギアがあがり、相手打線が森下に手が出ない状態だったのに、7回で降板。その後、8点リードを1点差にまで縮められるというひどい試合になった。

今日、7回投了時点で100球。新型コロナワクチンの副反応のあった後、ここでまた杓子定規に交代かと思いきや、今日はベンチ、続投させた。森下、8回116球を投げてくれた。


いかんせん、打線が響かなかった。昨日、勝ったのに、やっぱりベンチはまたオーダーを変えてきた。1番野間峻祥、2番西川龍馬、休養の菊池に代わり、1軍昇格した安部友裕が7番。なんで動かす。

1回裏、2アウト3塁で、鈴木誠也がショートゴロ。昨日、打撃好調だった鈴木、早くも走者に人がいると打たない鈴木に戻った。

2回裏、1軍に昇格してきた安部友裕が2塁打。も、石原貴規はセカンドゴロ。

4回裏、2アウト1塁3塁で、安部、空振り三振。

5回裏、ヒット出塁した野間が盗塁決めて2塁に進むも、西川、空振り三振。


6回裏、ようやく動きが。坂倉将吾フォアで、林晃汰が2塁打、1点返す。林、4番でなくなってから、わかりやすいほど打ってくれる。打点を上げてくれる。中日先発・勝野昌慶はここまで。森下がマウンドに残った。

7回裏、森下みずからヒット。野間もヒット。西川のゴロで1塁3塁。ここで小園海斗。も、ライトフライ。うぅ。

8回裏、鈴木ヒットで、坂倉にバント。またバント。ベンチがこういう選択する時点で勝ちを逃している気がする。バント決まって、林ゴロ、安部フォア、1塁3塁で、代打・松山竜平。

ここ、本来なら盛り上がるところ? 打ってくれれば儲けもの、くらいで、なんか打つ気がしない。フェンスギリギリのセンターフライで、森下の勝ちはなくなった。


9回は栗林。森下から栗林へ。夢のようなリレー。カープの中で、ここだけ次元が違って見える。栗林は三者連続三振。しびれた。

せめて栗林に勝ちを。の、9回裏。宇草孔基が内野安打で出塁。よし。野間がバント失敗(ボッ!)。西川打って1塁3塁、ん? 代打・長野久義がフォアで満塁。んんん?

次は坂倉。坂倉、よく打っているけれど、こういうチャンスの場面では期待できないイメージ。この回に限らず、これまで何度も期待は肩透かし。慣れてしまって、覚悟はしていました。セカンドフライで終わり。


昨年と、今年の最初の頃まで、森下が好投したのに負けた日は、胸が痛くて、やさぐれた気持ちになった。でも、消耗感がむなしすぎて、だんだん麻痺してきた。

前回の登板で、あわや大量リードをひっくり返され、森下の勝ちが消えそうになったとき、もう森下に退団を勧めたくなった。

今日も、もう早く行きたいところ(メジャーでも国内でも)へ行けるように、させてあげたい気持ちでいっぱいです。

どんな場面でも自分の仕事をする(できる)森下と栗林は、カープの中でも群を抜いた存在。まだ1年目と2年目なのに。

投手と野手という違いはあれど、気分屋の鈴木や西川より、よっぽどプロの選手らしく見える。今のカープにいるのがもったいない。


カープに限らず、よくヒーローインタビューで、「○○が頑張って投げていたので」とはよく聞かれる言葉だが、あの言葉はちょっと適当に感じて、あんまり好きじゃない。

あんなに森下頑張ってたんだから。しかも新型コロナのアクシデント続きの後だったのに。だったら今日も打ってくれ、決めてくれよと言いたい。

チャンスの場面で、何かやってくれそうと期待できるのは、いま、林と小園(最近、結果が出ていないけど、中村奨成も)。こちらもチームで一番若い二人。少しはそこに未来があるかな。


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