1月4日、高速回転でいろんな話を聞かせてくれた秋山翔吾(「ナイツのちゃきちゃき大放送」TBSラジオ)。
もう一つ、興味深かったのが、「今後、9年現役を続けるにはどういう選手でいられるのか」を自問自答しているという話。
現在36歳の秋山。漠然とだけど、45歳まで現役でやるには、いま何をしていなきゃいけないかを考えながら、野球をしているそうです。
昨年35歳だったので、ここがルーキー1年目として、10年やることを考えていた。
「1年ごとにやっていって、伸びていった先がどこか」よりは、あと10年やるんだったら、ルーキー時代にやってたぐらいの量ができる頭でいないとダメだなって。
逆に言うと、身体の回復の遅さとか、若いころ出来てたことが出来ないとか、ルーキーのとき経験がなかったことを経験できている。
もし、いいバランスで今後10年間やるとなったら、いまトレーニングに手を抜いちゃいけないな、とか考える。
ベテランと言われる人たちの中には、たぶんケガを隠しながら今をつないでるっていう人たちもいる。このケガを10年後に持っていかないで、今しっかり治そうとか、何を損として得として取るか、その場その場で考えている。
長く現役を続けることを考えたとき指標になっていたのは、昨年、42歳で現役引退した青木宣親。シーズン中も一緒に食事に行って、いろんな話をしてもらったそう。
青木さんがこれだけ動いてる、走ってる。この人に近づくには、いま1年つなぐような取り組みじゃだめだな、と。
イチローも、タイトルや記録より、長く現役を続けることが一番の目標だったという話を聞いたことがあります。
秋山のカープ入団はサプライズで嬉しかった。ただ、2000本安打達成のため、コンディションより記録優先になったら嫌だな、というのも正直あった。
2019年、田中広輔の連続フルイニング出場のときのように、フラットな選手起用の妨げになる。チームの空気がよどむ。
でも3年目の秋山、打撃・守備・走塁で、若い選手に学んでほしいと思ったプレーを見せてくれた。秋山がカープに来てくれてよかったと思った。
「秋山翔吾の打って守ってしゃべります」(1月3日、文化放送)でも、シーズンを振り返って、こう語っていた。
期待されていた以上のことはした。打率、ヒット数、守備でゴールデングラブ賞とか、まだ胸を張ってとは言わずとも、言っても恥ずかしくないかなというところの数字は3年目でようやく出せたかなっていうシーズンでした。
秋山も、プロ野球選手は引退を自分で決められないと言っていた。イチローですら、現役を続けたくても45歳でピリオドを打つことになった。
でも、現役を長く続けるとは、求められる選手でいるということ。45歳まで現役でという姿勢で野球を続けていると、これからの一年一年の質は変わってくると思う。
その途中経過となる今季、どんな選手でいてくれるのか、見るのが楽しみです。
*放送から1週間以内なら、radikoのタイムフリー(エリアフリー)で聴くことができます。よろしければどうぞ〜。