午前中はワールドシリーズ、夜は日本シリーズ。野球シーズンが終わる前に、ご褒美のような野球三昧の土曜日。カープはいませんので、真のご褒美ではありませんが。
ドジャース・ヤンキース戦は名門対決と言われていますが、何をもって名門と?
ふだんメジャーを見ない私にとって、ドジャースとは、いま大谷翔平と山本由伸のいるチーム。それ以上に、かつて野茂英雄さんと黒田博樹が在籍したチーム。
そして、アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを生んだチームでもあります(ジャッキー・ロビンソンを描いた映画「42 ~世界を変えた男」、よろしければぜひ)。
そしてヤンキースは、黒田が移籍したチームでもある。ワールドシリーズというより、黒田シリーズとしての親しみの方が。
今回の対戦で、すぐ見てわかる選手は、大谷と山本とジャッジだけ。昔、映画「炎のランナー」を見た時のように、登場人物(選手)の顔が判別できない。徐々に選手の顔と名前を定着させ中。
初戦なのに(だから)、互いに出し惜しみせずいい投手を投入していく。「このケンカに勝つ」というジリジリした緊迫感が伝わってきて、どっぷり見てしまった。
ヤンキースに2対3と勝ち越された延長10回ウラ、フリーマンの満塁ホームランでドジャースがサヨナラ勝ち。スカーッとな。ドジャースファンに大きなご褒美が〜。
大谷とジャッジはともに5打数1安打。
大谷は8回、2塁打で出塁。セカンドのトーレスがエラーした隙に3塁まで進んだのがえらかった。これが直後のベッツの同点犠牲フライにつながった。
ポストシーズンは不調というジャッジ。調子のいいときを知らないけれど、打席に立っているときこわさを感じない。
オーラというか、体から立ち上ってくるギラギラしたエネルギーを感じない。コンディションよくなさそう。なんか調子のよくないときの佐藤輝明みたいだった。明日以降に期待(でもドジャースを応援)。
9回、フェンス手前のトーレスの打球を、ドジャースファンが手を伸ばしてキャッチしたのはいただけなかった(妨害と判定されて、2塁打に)。
エキサイトして条件反射的に手が出てしまうのかもしれないけど、こういうのホントやめてほしい。
かつて鴻上尚史さんが主宰していた「第三舞台」という劇団が大好きでした(2012年に解散)。鴻上さんは、「スタッフとキャストが力を合わせた舞台を第一舞台。観客席が第二舞台。第一と第二の舞台が共有するのが第三舞台」という意味を込めて、この名前をつけたそうです。
野球の試合は、プレーヤーとスタッフ、スタンドの観客が作り上げる空間。お客さんもゲームをつくる一人なんだと自覚してほしい。ああいう行為があると、シミのように台無し感が残ってしまう。プン。
夜は日本シリーズ第1戦。DeNA・ソフトバンク戦はさしづめ「親会社がIT企業」対決。
山川穂高、牧秀悟、オースティン、宮﨑敏郎らは不発で、2回、有原航平の2点タイムリーでソフトバンクが先制(普段打席に立たないパ・リーグの投手なのに)。
ワールドシリーズのことを思うと、ケンカの迫力がなかった。リーグ覇者同士ではないからなのかどうか。
9回、DeNAはさらに3失点して、0対5。完封負けだけは阻止してほしいと思った9回ウラ、オースティンがオスナから2塁打! 梶原昂希のタイムリーで、完封負けは免れた。
森敬斗がタイムリー。代打・筒香嘉智ヒット、桑原将志の打球をオスナが悪送球して、さらに1点入る。
あと2点差で大将・牧。巨人とのCSファイナル最終戦のときのように逆転打・・・とはならかった。
が、DeNA先発・ジャクソンが打席で打つ気満々だったのは好感持てた。アンダースローの中川颯が山川を空振り三振、ワンポイントリリーフ決めたシーンもよかった。
明日は、浮世絵・大貫晋一とモイネロ。なんか楽しそう。気楽に見ています(でもDeNA寄り)。