3月28日(金)、阪神戦(マツダスタジアム)、0対4。
さぁ、始まりました、野球見ながら夕ご飯を食べる季節が。このところ、球団とカープベンチへの不信感で体温低めな私でしたが、開幕となると、とたん気持ちが湧き立った。
しかし、見慣れた完封負けで絵に描いたように始まるとは。4安打とは。
初の開幕投手を任された森下暢仁。森下に開幕投手は似合う。私的には遅すぎたくらい。
その森下、開幕前日、「勝たないと意味がないと思う。毎イニング0点で帰ってこられるように頑張りたい」と言っていたのが気になっていた。(「デイリースポーツ」)
「勝たないと意味がない」「点を取られたくない」と思うのは、投手として当然のこと。
でも、カープの場合、「点を取られたら負け」と投手陣が強く刷り込まれるほど、打線の援護が薄かったここ数年。森下が「1点も与えまじ」と窮屈な投球にならないといいのだがと、気がかりだった。もう少しラクな気持ちで投げさせてあげられたらいいのにと思う。
1回、ライト方向に強めの風。佐藤輝明がライトスタンドに2ラン。はやっ。中野拓夢に与えたフォアも響いた。
阪神先発・村上頌樹は佐藤のホームランの後、ベンチで柔らかな微笑み。いいなぁ。余裕を持って投げられるこの環境よ。
初回に2失点。この時点で「(このチームでは)今日は負け」と森下は思ったんだろうか。
私もいつもならそう思いがち。しかし、今日は平坦というか、明鏡止水の心持ちでした。先日のカブス・ドジャース戦で、長いシーズンを見据えて、カブスのカウンセル監督が今永昇太に勝利投手の権利を忖度せず、さっと4回で降板させたを見て、安易に一気一憂するのはやめようと思ったの。
143試合全部勝つのって無理。リーグ戦は長いシーズン、勝ったり負けたりして進んでいくもの。途中、何が起こるかわからないですしね(結局、この日は見事に何も起こらんかったが)。
本日、森下フォア3つで球数かさむ。もって6回までかと思っていたら、7回2失点。キレキレではなかったけれど、そこは森下だった。
3回、7番・菊池涼介が初球を2塁打! 8番・森下がお手本のようなバントを初球で決めて、1アウト3塁(村上は5回にスリーバント失敗してました、ツーン)。
ここで會澤翼。の、力ないショートゴロのポンコツさは、今日の象徴的な場面だった。ランナー動けず。1番・二俣翔一はファウルで粘ったものの、空振り三振。
昨年、村上キラーだった5番・秋山翔吾は、7回にやっとヒットが出た。単打単打〜(登場曲のブルーハーツつながりでで)。
8回、塹江敦哉。2点ビハインドで塹江を出せるというのがカープの強み。のはずだったが、大山悠輔と前川右京のタイムリーで、2点上積みされた(そんな日もある!)。中﨑翔太が火消し。ジュ。
8回ウラ、代打・野間峻祥はショートゴロ。続いて、代打・田村俊介! は、初球をサードファウルフライ。腰砕けブルース。
9回、岡本駿がプロ初登板。初球ストライクの気持ちよさ。近本光司にヒットを打たれはしたが、早速の無失点デビュー。今日の「よかったこと日記」に書いておこう。
9回ウラ、村上続投。完投・完封だけは止めてぇぇぇ。
二俣セカンドフライ。矢野がフォア。今日、3打席とも初球から振ってこなかったノーヒットの小園海斗が、この打席では初球を振ってきた。これは行けると確信。行きました、最後にライト前ヒットが出た!
2アウト1塁3塁で、4番・モンテロ。行けー。う、セカンドフライ。
135球投げて疲れの見えてきた村上、あと1アウトというところで岩崎優に交代。
ロボット審判が導入されてたら、ヘルメットをポンポンしてリクエストしたくなるような低めの球で、秋山は見逃し三振。村上に完投されなかったことだけが救い。
それにしても打線に存在感がなかった。相手チームを威圧するマツダスタジアム名物の応援も、いまやDeNAにお株を奪われている感が(阪神の甲子園の応援は別格として)。
チーム4安打で、チャンスは3回と9回だけ(阪神8安打)。ファンには熱を帯びた応援をする機会も少なかったのだが。
今日はショート矢野のところに何度も球が飛んでいき、さばいてさばいて、2年連続ゴールデングラブ賞に向かっているのを確認。
森下は7回失点と仕事を果たした。本人は満足していないでしょうけれど、長いシーズン、1点でも取られたら負けなんて思わず、長い目で投げてくれまいか。ときに高僧のように泰然と(それ、大瀬良大地のキャラ)。
その長い目に打線が応えてくれるかどうかが一番の悩ましい問題だけれど(負けないで)。