2025年3月26日

たとえばカープと日ハムの違い、鈴木健也と小園と矢野


今季、楽しみな選手の一人が、現役ドラフトで日ハムから移籍してきた鈴木健矢。

なんとなく人の出入りの少ない村社会イメージが強いカープにあって、パ・リーグ出身というのもフレッシュに感じるひとつ。しかも、いま球界で希少なアンダースロー。

宇佐見真吾は日ハムから中日へのトレード移籍を「天国から地獄」と例えていた。場を盛り上げるためのサービストークとはいえ、本音でもあるのでは?と思ってしまいそうな発言。(「ジャンクSPORTS」フジテレビ、1月26日放送)

エスコンフィールドという新しくて魅力的な球場から、「夏は暑いぞ」のマツダスタジアムへやってきた鈴木。シーズン終了後に「天国から地獄」だったかどうか、感想を聞きたい気持ちでいっぱい。


その鈴木のキャンプ中のインタビューが印象的だった。(「週刊ベースボール ONLINE」)

個人に任される部分が多かった日本ハムと違って、広島はチームで動く練習が多いところに一番違いを感じました

今季、中日から日ハムにFA移籍した福谷浩司も同じようなことを言っていた。

「チームに溶け込むために、頑張ってコミュニケーションを取ろうとはあまりしていないんですよね。最終的にはチームで戦っていくんですけど、みんな自分の生活がかかっているなかで練習しているので、各々で力を磨いています。しっかり自分のことに目を向けている選手がファイターズには非常に多いと感じています」(「Sportsnavi」)


この個が主体になっている感じ、メジャーっぽい? カープはいかにも日本的?

鈴木と福谷の記事のあとに読んだ、小園海斗と矢野雅哉の対談がまた興味深かった。(「中国新聞」)

二人が互いをリスペクトし合っていることが伝わってきて、読み応えあった。小園の打撃スタイルや1年目の話なども、強くおすすめです。


矢野「ずっと一緒にやりたいなという思いがあった。いずれ二遊間を組みたいなという話もしていた」

矢野「僕は小園がおってくれたからこそ成長できた。小園より打たなあかんし、守らなあかんし、走らなあかんという思いがあった。小園がいなかったら誰を目標にすればいいか分からなかった。小園という絶対的なショートがいたからこそ、それに勝ちたいと3年間やってきた。自分に火をつけられたので感謝している」

小園の存在あったからこそ、昨季の矢野の飛躍(矢野比です)があったのは側から見ていてもわかったけれど、こうして言葉にしてもらえて、深くうなずくものが。


一方、「遊撃を再び奪いたいという思いはないですか」との質問に・・・

小園「矢野さんはレベルが違う。ライバル心はない」

え〜、そうなの〜。小園のショートが見たい私はちょっと意外でした。

ただ、ポジションは立候補してなれるものではない。クラスの係を決めるのとは違いますから、ベンチが決めることですから(なので、坂倉将吾が捕手に専念したいと新井さんに直談判した話にはほんの少しだけしっくりこないところもある。坂倉は捕手として日本代表候補にまでなっているけれど)。

カープはチーム意識が強いのかな。カラーがあるんだなと思った。


鈴木はカープの練習について、「『走るよ』と聞いていましたが、日本ハムはそこまで走るチームではなかったので、少し社会人時代の練習を思い出しました」とも言っていた。

そういえば、YouTubeの練習風景で、坂道ダッシュの後、チームメイトにかかえらながらヘロヘロになって歩いている鈴木を見た記憶が。

昨年、下剋上で日本一になったDeNA。「(オリックスから)横浜に来てよかったね」と南場オーナーに声をかられた中川颯。

鈴木が「カープに来てよかった」と思える1年になるといいな(そわそわ)。
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