6月13日(金)、日ハム戦(エスコンフィールド)、2対6。
森下暢仁、9回2失点で5勝目。
1週間前の西武戦で4月18日以来の勝ちがついて、気持ちがリセットしたのだろうか。それとも、伊藤大海との投げ合いに期するものがあったのか。今日はスタートから森下に「熱」を感じた。
というか、エスコンフィールドの臨場感がすごくて。昨日までのマリンスタジアムでのロッテ戦が物静かに感じたほど。音響のせいなのか、応援の音と声がダイレクトに届いてくる感じ。
野球を見る喜びを感じさせてくれるような球場で、気持ちが湧き立った。もしかしたら、森下もそうだったのかもと思ったくらい。
今日、坂倉将吾はDH、石原貴規がスタメンマスク。坂倉がそれをどう感じたかはわからないけれど、4回にそれは来た。
5番・小園海斗がセンター前3塁打で出塁。6番・坂倉も、ほぼ同じ方向に3塁打で、1点先制!
坂倉3塁上でこぶし突き上げ、森下もベンチ前でガッツポーズ。 今日バッテリーは組んでいなかったけど、バディ感が半端なかった。
2回にも、小園と坂倉が連打するというシーンがあった(2アウト1塁3塁、矢野雅哉がバントを打ち上げ、スクイズ失敗に終わる)、
小園と坂倉がカープの真ん中にいる(そしてファビアンとモンテロがいる)。他の選手との格の違いを感じた。エスコンフィールドの臨場感と相まって、ものすごくしびれた。
その後、末包昇大の内野安打で、2点目。
5回、大盛穂と田中広輔が連打。ファビアンの犠牲フライで3点目。
今日、1番・大盛、2番・田中というオーダーを見て、ランナー出せるの? と正直思った。ただ、交流戦で結果を出している大盛が塁に出て、田中がバントで送るはアリかなとは思ったが、そんなちまっとした展開はなかった。
7回、大盛は2号ソロで4点目という仕事ぶり。その後、田中フォア、ファビアンデッドボールで、モンテロ2点タイムリー、6点目!
今日、安打・打点がなかったのは矢野と石原だったが、石原は3回、俊足の五十幡亮汰の盗塁を刺す。それぞれが自分の役割を果たす。
力強い援護を得て、森下、9回のマウンドに。野村佑希、代打・中島卓也に連打、田宮裕涼のタイムリーで、2対6。
2アウト1塁2塁で、打席には6回に2号ソロを打たれた水谷瞬。水谷は今日、猛打賞。
このとき、プルペンでは誰も投げていなかったらしいのね。ここは森下に託した(決めてくれるだろう)というベンチの信頼(というより、それ希望では?)の表れなんだろうけど。
森下がフィニッシュする雰囲気はあったけれども、リスク管理として、危ないと思った(上手くいったからよかったものの)。
ほんとに野球ってわからないもの。ロッテ戦を見ていると、大丈夫かと思われたカープだったが(というよりベンチがなんだが)、今日はピースが1つ1つはまるように勝利。
マツダスタジアムで西武に3連勝したカープ。西武、大丈夫かなと思いきや、先週末はあの阪神に3連勝。
ほんとに読めないです、そのときどきの巡り合わせでの展開が。
ロッテ戦に続き、エスコンフィールドにも赤で埋め尽くされた大勢のカープファンが。球場と、応援の沸き立つムードがカープの選手を駆り立ててくれたような気さえしたほど。
マツダスタジアムが出来たときも、芝の香りがする素晴らしい球場は歓迎されたと聞きます。
ただ、今のカープ。球場自体は素晴らしいのに、球団からは優勝を本気で狙っていると思えない姿勢を感じる(ベンチも)。この沸き立つ空気とはちょっと遠くにある感じがする。
地元の昔からのカープファンが集まれる場所。それもまたほんとはものすごく素晴らしいことなのに。
今日、体は球場にはいなかったけど、「野球を楽しんだ!」って気持ちになれた。
あ、森下がヒーローインタビューで、最後に「チームのためにがんばります」って言った。それもまた、いろいろを経た、俺さま森下のちょっと新しい風景にも見えた。