2020年12月12日

長野久義は「Aクラスではなく、優勝」と言った。


12月11日、長野久義が契約更改。500万円マイナスの1億6500万円。

昨年は緒方監督の頑固な選手起用もあって、不当に感じるくらい出番が少なかったが、今年は昨年より存在感を見せてくれた。

来年は、さらに存在感を見せてほしいです。

会見で来季の目標はと問われ、「Aクラスという目標ではなく、優勝という目標をみんなで持って戦わないと」と、答えた長野。

2日前、鈴木誠也は契約更改後の会見で、「まずはしっかりAクラスに入れるようにしたい」と言っていた。

その目標の低さにガックンとした気持ちになったばかりだったので、そうそうこうでないと、と思ったのでした。


生物には、たとえば体温など、ある一定の範囲に保ってバランスをとる機能(恒常性)がある。

それはメンタルにも通じること。

たとえばいつもテストで60点くらい取ってる人が、100点をとると、なんだか落ち着かない状態を感じて、また60点をとると、気分的に落ち着いてしまうという。

今年のカープを見ていると、また弱い頃のカープに戻って、何か落ち着いた気分になっていないか、案じてしまった。


90年代、阪神が低迷していた頃は、まさにそんな感じでした。

実際に阪神ファンが「いま、何位だっけ?」「5位か6位」「あ~」と、淡々と会話していたのを聞いたことがある。

野村克也さんが阪神に監督として招かれたとき、阪神の選手たちが負けて当たり前のような精神状態になっていて、その積み重ねの大きさを感じたと聞いたことがあります。

その後、監督に招かれた星野仙一さんは、まず選手に勝とうという気持ちを植えつけることから始めたという話も。


カープもそうならないよう、早めのケアを。

選手だけでなく、ファンも、「弱いカープ」を当たり前のように受け入れていくと、ますます停滞ムードに包まれて、抜け出すのに時間がかかりそう。

ここ数年のヤクルトも、そんな状態に陥っているように見えます。

さっきの恒常性の話。たとえば、100点をとっている状態に臨場感を感じることで、いつも65点だった自分から、段階を上げていくことができるという話を聞いたことがあります。

実際に優勝を何度も経験したことのある、鈴木誠也や長野久義の存在は大きいはず。主力選手が声を大にして優勝を狙っていく姿勢が見たいです。

勝てないカープに臨場感なんて感じないで、負けないカープの気分をあげていこう。


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