2020年12月27日

パとセの格差はDH制だけが原因なのか?


巨人がプッシュしているセ・リーグのDH制導入。12月14日、セの理事会では見送りに。

投手も打席に立つという、伝統的な野球らしさを守りたいという考えはまだまだ根強いみたいですね。

2年連続、日本シリーズでソフトバンクにストレート負けした巨人。

昨年以上に今年の結果は強烈だった。巨人が弱いというより、セが弱いという実情をまざまざと見せつけられたようで。

パとセの一番わかりやすい違いは、DH制があるかないか。パとセの力の差を埋める手段を考えたとき、DH制がまっさきに話題になるのもわかる気がする。

9人の野手を相手にするパの野球を思えば、セの相手投手が打席に立つ時間は、投手にとってほんのちょっとした息抜きにもなり得る。

その切磋琢磨の度合いの違いがじわじわと積み重なって、目に見えて今こんなことになっている・・・という見方は、素人目にも納得しやすいです。


それでも、日本シリーズや交流戦で、セがパに勝てないのは、DH制(だけ)が原因なのか(これはいろんな見方があって興味深いのだけど、それはまたの機会に)。

DH制に反対するなら、「セの弱体化はDH制だけが原因じゃない」というクリアな意見が聞きたい。

もし、「これまでやってきたことを変えたくない」という思いに強く縛られているだけだとしたら、「夫婦別姓」を受け入れようとしない今の与党みたいだ。

全国みんな夫婦別姓にしましょうと言ってるわけじゃないんだから。別姓を選びたい人は選べるようにしましょうという提案なのに。自分が正しいと思っていることを人にまで強制したがる、あのかたくなな感覚はなんなんでしょう。


ソフトバンクがリーグ優勝したとき、セレモニーでは選手たちが大きな輪になって、万歳をしていた。

かたや巨人がリーグ優勝したとき、いつものように監督を胴上げしていた。この新型コロナで密になるなと言われている時代に、何の疑問も持たずに古式ゆかしく胴上げしていることに愕然とした。

巨人以外の、またソフトバンク以外のチームが優勝していたら、どんなスタイルにしたかわからない。

ただ、こんなところ一つとっても、パの柔軟さと、セの保守的な一面が見えるような気がした。


そんなに「変える決定」をすることがこわいなら、たとえば一定期間、セにDH制を導入して、「実験」してみたらどうだろう?

12月3日に行われた日本プロ野球選手会の大総会では、集まった12球団の選手会長や副会長ら25選手に「セ・リーグのDH制導入に賛成か反対か」というアンケートを行ったそう(「スポニチ」)。

その結果、9割以上が賛成だった。

DH制を実験するとしても、どれくらいで結果が出るものなのか想定するのは難しい。1年や2年で目に見える結果が出る(セが強くなる)かどうか、わからない。

でも、実際にプレーした選手の実感は、貴重な資料になるはず。

DH制だけが原因じゃないということも見えてくるかもしれない。

実験してほしいな。牧歌的にも見えてくる(それでも簡単に優勝できるわけじゃあないが)セ・リーグ村に変化がほしい。活気がほしい。


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2020年12月23日

2020年、セ・リーグの格落ち感がすごい。


カープの契約更改、12月22日の大トリはなんと堂林翔太だったのですね。2000万円プラスの3600万円。

今年が勝負、崖っぷち。くらいの気持ちで見守っていたファンも少なくないはず。

と言っても、カープの崖はゆるやかな感じがしますが(白濱裕太が現状維持ってどういうこと? とかとか)。日ハムの斎藤佑樹に対する処遇はさらに甘い気がしますが。

キャリアハイの成績を残した今年の堂林。首がつながった・・・などというヒヤヒヤする言葉は不要でした。

「来年、日本一を取れるように戦いたい」という会見での言葉も、よう言うた。そうそう、そうでないと。

今年の契約更改で、鈴木誠也が「まずはしっかりAクラスに入れるようにしたい」なんて、やけに現実的な発言をしていただけに。


契約更改も一通り終わり、ますますシーズンオフを実感。あとは、冬休みの野球選手のテレビ出演がちょこっとした楽しみ?

だがしかし、今年の日本シリーズの結果は、私の中では深い痕跡になって残っていて。

カープが三連覇したときも、リーグ優勝という輝かしい結果を残したにもかかわらず、最終的には日本一になれなかったことで(CS敗退もありました)、なにか格落ち感がついてまわった。

それでも、「カープが弱かったから負けた」という感覚がまだあった。


しかし、今年の日本シリーズ、巨人の2年連続ストレート負けは、「巨人が弱かったから」というより、セ・リーグの弱体化を見せつけられた思い。

ソフトバンクは自分たちの仕事をやってのけただけなのに、まるで顔に泥を塗られたような惨敗感。

この冬、リーグ王者として、バラエティ番組に招かれた巨人の選手を見ても、なんとなく素直に強かったもんな~と受け入れられなような居心地の悪さが残ったシーズン。

このパとセの格差はボディブローのようにじわじわ各方面に来ているような機がします。(つづく)


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2020年12月17日

森下暢仁、納得の新人王。もう一つ、こんな嬉しい賞も。


今年のセ・リーグの新人王、森下暢仁です。

得票数は、森下が303票、戸郷翔征は9票と、圧倒しました。

序盤、戸郷が勝ち数でリードしていたときは気が気でなかった。カープ打線の援護は控えめだし、リードしてマウンドを降りてもリリーフに引っくり返され、で。

巨人の優勝に貢献したことが戸郷にとってプラス評価になるという声も途中まで囁かれていたが、終盤の森下のピッチングを見て、「今年の新人賞は森下」と確信しました。私だけではあるまい。

10勝、防御率1点台という数字も素晴らしいが、10勝3敗という、負け数の少なさがまたすごい(戸郷は9勝6敗)。

今年の低空飛行していたカープをかろうじて落下させなかったのは森下だった。ありがとう! おめでとう!


ところで森下、12月10日に発表された、NPB版「フィールディング・バイブル賞」なるものにも選ばれました。

MLBには、ゴールドグラブ賞のほかに、フィールディング・バイブル賞があるそうです。

ゴールドグラブ賞は各チームの監督とコーチによる投票で決まるもの。かたや、フィールディング・バイブル賞は、セイバーメトリクスに明るい専門家によって、各ポジションで両リーグ1人ずつ選出されるもの。2006年から始まりました。

同賞を運営するデータ分析会社「Sports Info Solutions」が、今年初めて、NPB版「フィールディング・バイブル賞」を発表したというわけです。(「THE DIGEST」)

投手 森下暢仁(広島)
捕手 甲斐拓也(ソフトバンク)
一塁 中島宏之(巨人)
二塁 菊池涼介(広島)
三塁 松田宣浩(ソフトバンク)
遊撃 坂本勇人(巨人)
左翼 青木宣親(ヤクルト)
中堅 近本光司(阪神)
右翼 大田泰示(日本ハム)
マルチポジション 周東佑京(ソフトバンク)


セカンドでは、言うまでもなく、菊池涼介が輝いております。

菊池の守備の素晴らしさは誰もが(世界が?)認めるところではありますが、新人にして森下がしかと選ばれていて、評価されていて、嬉しかったです。

シーズン中、投球だけでなく、フィールディングでも魅せてくれていたので。バッティングでもね。なんだ、もう言うことなしだ(顔も、顔も)。


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2020年12月14日

超一流は自分の頭で考える・・・HARAさんのこと


アスリートであれ、どんな職種であれ、よい仕事をしている人は「自分の頭で考えて(工夫して)いる」と、常々思う。

知ってる人はもうすでに知っているという存在かもしれないですが、今年、HARAさんというマジシャン(イリュージョニスト)を知りました。

5月17日、「ACROSS THE SKY」(J-WAVE )というラジオ番組にゲストで出ていたHARAさんの話が強烈に面白かったのです。

子どもの頃マジックに興味を持ち、無我夢中で練習。2009年、高校生のとき、ラスベガスでマジックの世界ジュニア大会があると聞いて、腕試しに挑戦。そこで日本人として初グランプリを獲得。

2016年にはアメリカズゴッドタレントに出演して、審査員から大絶賛。(「HARA アメリカズゴッドタレント」で動画検索するとご覧になれます。こんな世界見たことない。美しい!)


今や世界で活躍するHARAさん。生まれ育ったのは奈良。最寄りのコンビニまで車で1時間くらいかかるところだったそう。

当時、今ほどハイスピードなインターネットが普及していなかったので、マジックに関する情報もあまり入ってこなかった。

マジシャンというと、師匠がいるイメージ。でも、習いたくても遠すぎて習いに行くことができず、HARAさんは独学でマジックを習得していく。

村の公民館を村長さんに貸してもらって、そこで朝から晩まで、自分で「こういうマジックが素敵だな〜」というのを思い描きながら練習していたそうです。


たまにテレビでマジシャンが出ていたら、ビデオテープに撮って、逆再生したり、スローモーションで見て、マジックのタネを学びんだのだそう。

でも、やっぱりすごいマジシャンだと(ミスターマリックさんとか)、いくらスローで再生してもタネが分からないのだとか。

与えられたものをマネするのではなく、どうなっているのか自分で考え抜くことで、いろんなテクニックや発想を身につけていったのかと、すごい話だと思いました。

で、大会に出場してみたら、それがすごい独創的だったので、めちゃめちゃ受けたという。


よい指導者に出会えて才能が開花することもある。でも、本当にすごい人は、やっぱり自分の頭で考えているのだなと知らされるお話でした。

思い切りのいいスイングが魅力だった小園海斗。「コンパクトなスイングを」と常套句のように繰り返すコーチの話を聞くと、小園にあったアドバイスがされているのか、勝手ながら心配になってしまう。

それでも、自分の頭と力で振り切って(スイングもね)、出てきてほしい。待ってます。


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2020年12月13日

セ・リーグ戦線に変化ナシ?


FA宣言していたDeNAの梶谷隆幸と井納翔一は、どちらも巨人入りが決定。

予想通りすぎる展開。またも、巨人に少し重心が傾くかのような、セ・リーグ内での移動。

日本シリーズでの惨敗ぶりを見たあとだけに、毎度の「何でもほしがる」姿勢を見ても、巨人からはギラギラした迫力は感じない。あ、そうですかと淡々とした気持ちに。

セ・リーグ村はそのまんまなわけで、リーグ自体のレベルが上がるようなワクワク感はないので。


一方、ソフトバンクを退団した内川聖一はヤクルトへ。

今季、2軍で打率3割台の結果を出しても、1軍に出場機会がなかったという内川。ここでもまた、リーグ間の格差を感じるばかり。

「力を貸して欲しい」と言ってくれる球団があって、ホッとしました。と、会見で語っていた内川。

どの仕事でも、「この人と一緒に仕事したい」と言葉をかけられるのは幸せなこと。

梶谷や井納も、巨人サイドから同じような言葉をかけられたことだろうが、その体温のようなものが伝わってこないような。

セ・リーグからパ・リーグへ。そして、またセのチームでプレーすることになった内川。

内川がDeNAにいたころと今のセを、内川はどう感じるのか。パとセの違いをどう肌で感じたか、シーズンが終わったころにぜひ聞かせてほしいです。


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2020年12月12日

長野久義は「Aクラスではなく、優勝」と言った。


12月11日、長野久義が契約更改。500万円マイナスの1億6500万円。

昨年は緒方監督の頑固な選手起用もあって、不当に感じるくらい出番が少なかったが、今年は昨年より存在感を見せてくれた。

来年は、さらに存在感を見せてほしいです。

会見で来季の目標はと問われ、「Aクラスという目標ではなく、優勝という目標をみんなで持って戦わないと」と、答えた長野。

2日前、鈴木誠也は契約更改後の会見で、「まずはしっかりAクラスに入れるようにしたい」と言っていた。

その目標の低さにガックンとした気持ちになったばかりだったので、そうそうこうでないと、と思ったのでした。


生物には、たとえば体温など、ある一定の範囲に保ってバランスをとる機能(恒常性)がある。

それはメンタルにも通じること。

たとえばいつもテストで60点くらい取ってる人が、100点をとると、なんだか落ち着かない状態を感じて、また60点をとると、気分的に落ち着いてしまうという。

今年のカープを見ていると、また弱い頃のカープに戻って、何か落ち着いた気分になっていないか、案じてしまった。


90年代、阪神が低迷していた頃は、まさにそんな感じでした。

実際に阪神ファンが「いま、何位だっけ?」「5位か6位」「あ~」と、淡々と会話していたのを聞いたことがある。

野村克也さんが阪神に監督として招かれたとき、阪神の選手たちが負けて当たり前のような精神状態になっていて、その積み重ねの大きさを感じたと聞いたことがあります。

その後、監督に招かれた星野仙一さんは、まず選手に勝とうという気持ちを植えつけることから始めたという話も。


カープもそうならないよう、早めのケアを。

選手だけでなく、ファンも、「弱いカープ」を当たり前のように受け入れていくと、ますます停滞ムードに包まれて、抜け出すのに時間がかかりそう。

ここ数年のヤクルトも、そんな状態に陥っているように見えます。

さっきの恒常性の話。たとえば、100点をとっている状態に臨場感を感じることで、いつも65点だった自分から、段階を上げていくことができるという話を聞いたことがあります。

実際に優勝を何度も経験したことのある、鈴木誠也や長野久義の存在は大きいはず。主力選手が声を大にして優勝を狙っていく姿勢が見たいです。

勝てないカープに臨場感なんて感じないで、負けないカープの気分をあげていこう。


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鈴木誠也、スケール小さくなってないか?

2020年12月11日

鈴木誠也、スケール小さくなってないか?


12月9日、鈴木誠也が契約更改。3000万円プラスで、3億1000万円。

コロナ禍の状況でのこの評価に、球団への感謝とともに、自分の成績には満足していないことも言葉にしていた。「僕が打たなくて負けた試合だって多くある」と。

ちゃんとわかってたのね(当たり前か)。と思うと同時に、それをあからさまに認めるようなことはあえて言ってほしくないとも思った。

サブプライムやリーマンショックが起きて不況になったとき、ご近所のおいしいケーキ屋さんにケーキを買いに行ったときのこと。

レジで会計をしているとき、「お客さんが少なくなってね、大変です」と、こぼされたことがあった。

同じ時期、紙を取り扱っているショップに行ったときにも、「お客さんが少なくて」と定員さんに言われたことがあった。


その素直さ(?)にちょっと驚きました。どちらも、常連というほど親密な間柄ではないお店。

そんな私に話すくらい、それほど深刻で、ふつうでない状況だったということかもしれません。それでも、「お客さんにそれを言ってはダメ」と違和感を覚えたのでした。

そ れくらい大変なので、応援よろしくお願いしますということなのか、わからないが。

だとしても、買いに来てくれたお客さんに「うちは今売れてないんです」なんてマイナスのイメージ(情報)を与えるのは、客商売として、それこそマイナスだと思う。

たとえば自分の仕事が減ったり、思わしくない状況にあったとしても、お客さんに対していっさいそんなマイナス要素は私だったら話さない。

それは、「見栄をはる」とは、別のことだと思っています。信用にかかわることだと考えています。


鈴木が「まずはしっかりAクラスに入れるようにしたい」と言ったことにも、気分が下がった。

今季、5位に終わったカープ。まずはAクラスというのは、現実的な態度。

かつて、サッカー日本代表だった本田圭佑が「ワールドカップで優勝します」と公言したとき、ビッグマウスと言われたものだが、それくらいの覚悟を持って望まないとたどり着けない世界。

数日前には、「勝たないといけない試合で勝てなかった」「弱いところから3連覇があって、今は弱い時にすごく近づいている。このままだと、たぶん弱くなる」と、鈴木がチームの低迷に危機感をもっているという記事があった(「日刊スポーツ」)。

なんだかずいぶん大人しいこと言うじゃないか。もう水遊びして、はしゃいでいた時期は過ぎたということか。

契約更改の場で、「日本一を目指してしっかりとやっていきます」と言った丸佳浩とは、もちろんチーム状況が違うとは言え、はなから日本一を目指すのと、Aクラスを目指すのとでは、ますます差が広がっていきそうだ。

「まずはAクラス」なんて安全圏なことを言う時点で、優勝を目指してないの?と、士気が下がります。バカっぽく思われてもいい。「優勝しまーす」と臨む姿が毎年見たい。


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鈴木誠也が小物に見えた2020年

2020年12月10日

森下暢仁の契約更改、もっと評価して。


カープの契約更改も大詰め。12月8日には、森下暢仁。12月9日には、大瀬良大地、鈴木誠也。

森下は、2700万円プラスで4300万円。これは球団にとって、2012年の野村祐輔(2500万円プラスの4000万円)を抜いて、新人としては最高額だとか。

小さな球団で、しかもコロナ禍にあって、振舞ってくれた数字かもしれない。だがしかし、今季の森下の活躍を思うと、安い。もっと評価してもいいと思う。

だって、もし森下がいなかったら・・・と思うと、ゾッとします、今年のカープ。

今季、例えば、ほとんど一軍で登板のなかった中崎翔太や今村猛。大幅減棒したとしても、年棒は森下より上。

これまでの実績と功労が積み重なっての、こうなるシステムなのかもしれませんが。カープという球団に入った宿命かもしれませんが。

その年の活躍に応じたドライな評価がされてもいいと思ってしまう。外資系企業のように。


新型コロナの感染者が増えて、連日、医療現場が逼迫しているニュースが取り上げられています。

心身ともに張り詰めた状況で、治療と看護に当たっている医療関係者に感謝の気持ちを表そうと、歌をうたったり、建物をライトアップする話も入ってくる。

自分たちで出来ることをという発想によるものと心得つつも、医療従事者の方は忙しくて、歌を聞いたりライトアップを眺める時間なんてないと思ってしまう。

そうやって気にかけてくれる人たちがいることは、医療従事者の方にとって支えに感じることもあるだろうけれど、それより何より、その仕事に対して、十分な報酬で感謝を表すことが一番だと思う。

お金を甘く見ないでほしい。使い道を見誤らないでほしい、政府の人たち(ボッ、噴火)。

球団も、またしかり。正当な評価をお願いしますー。(なぜ白濱裕太が現状維持? ボッ、ボッ、小噴火)

ところで、この森下の金額を見て、これから契約更改の戸郷翔征に、巨人はそれを上回る金額をのせてくるんだろうなぁ。ツーン。


「自分が開幕を投げたいなという気持ちはある。その競争に加わりたい」と、開幕投手への意欲も示す森下。

さよう、シーズン途中から、すでに私の中では来年の開幕投手は森下、でした。

「新人賞をとりたい」と、はっきり口にしていたときもだったが、気持ちがいい。だってプロなんだもん。年功序列じゃない実力の世界だもん。

九里亜蓮も開幕投手を目指すと公言。大瀬良大地もうかうかしていられません(していませんが)。競争が楽しくなってきた。

それでも、今、ファンが今見たいのは森下の開幕投手なのではと、なんとなく感じています。オフシーズン、森下にはしっかり休息して調整して、ぜひその座を勝ちとってほしいです。


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2020年12月6日

鈴木誠也が小物に見えた2020年


今年のカープ。ベンチの珍プレー(的外れな采配のこと)はさておき、脳にくっきりと刻まれたのは、何と言っても、森下暢仁のピッチング。

菊池涼介の、二塁手として史上初のシーズン無失策の記録も素晴らしかった。

個人的には、坂倉将吾と大盛穂のスタメン出場も嬉しかったです。

反対に、別の意味で印象に残ってしまったのが、鈴木誠也の振る舞い。


今年の1月、自主トレの最中に受けたインタビューでは、チームリーダーとしての自覚も感じた。

「何をしても抑えられないし、誰が見ても飛び抜けてますっていうくらい、成績も、能力も、プロの世界なんで、世界のすべてのプレーヤーのトップになりたい」と、スケールの大きさも感じさせてくれていた。

しかし、シーズン中、チームが低迷していくと、コンディション不良も重なったのか、思い通りにいかない苛立ちや、気持ちが入っていないように見える打席が目についた。

野望を言葉にするのは簡単で(表明するのはそれなりの覚悟がいるだろうけど)、実行するのは難しい。気持ちが行動に追いついていないような若々しさを感じた。


立ち位置は違うが、「新人賞を取りたい」とはっきり口にし、実際に、点をとらせないピッチングを何度も見せた森下をまのあたりにしただけに、鈴木、まだまだ若いな、と。実際にまだ26歳の青年なんだけど。

結果的に、今シーズン、打率3割をキープ。5年連続で3割台。誰でもできることじゃない。すごい選手のはずなんだろうけど、まだ物足りなく感じる。

楽天の浅村栄斗や、ソフトバンクの中村晃のように、ここぞの場面で何か起こしてくれる打席を見たい。「ジャパンの若き4番」とよく言われるけれど、こんなもんじゃないだろう、と。

そういえば、今シーズン、鈴木の「最高でーす」って聞いたかな・・・。


日刊スポーツの記事によると、「弱いところから3連覇があって、今は弱い時にすごく近づいている。このままだと、たぶん弱くなる」と、今のカープに危惧を抱いているようだ。

そりゃ、そうだ。でも、言葉以上に、強い意志を態度で表してほしい(そのためにも身体に気をつけてね)。

上手くいかなくてイラッとしてるなんて、それもキャラクターの一つなのかもしれないけれど、プロとして、器、小さい。そういうのじゃない鈴木が見たい。


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2020年12月4日

小園海斗と、山田哲人と、佐々岡監督と


12月3日、小園海斗が契約更改。200万円ダウンの800万円(推定)。

昨年は、200万円プラスで1000万円。この金額には、いくら渋いので定評あるカープとはいえ、もっと評価してあげてほしいと思ったものでした。しぶっ。しぶっ(2回言った)。

オフシーズンには、ヤクルトの山田哲人や川端慎吾らが松山市で行う合同自主トレに参加するとのこと。

山田は、小園が小学校時代に所属していたリトルリーグのチームの先輩。小園が自ら自主トレの参加を申し出たそう。

それにしても、すごいな、このチーム。田中将大と坂本勇人が同じ少年野球チームにいたという話もすごいと思ったが。

球界を代表する選手から、心技体にまつわるいろんなこと吸収して、どんなことを得たのか、いつかのタイミングで聞いてみたいですね。


ペナントレース中、移動のタイミングが合ったとき、他チームの選手同士が一緒に食事に行くという話もときどき耳にします。

黒田博樹がカープに復帰したとき、「対戦相手とは食事には行かないようにしている」と話していた。馴れ合いにならないよう一線を引くプロ意識にしびれたことがあります。

オフシーズンの他チームの選手との合同自主トレ。いつごろから慣例(?)になったのでしょう。

切磋琢磨と呼べる段階にはまだ届いていないかもしれませんが、田中広輔を追い越そうとする小園、追われる立場の田中、よい競争がチームに活気を与えてくれるといいな。

しかし、その活気は、ベンチのフラットな選手起用なくしては生まれない。


11月24日、みやざきフェニックスリーグを視察した佐々岡監督。よりによって、小園がエラーや凡打を繰り出したタイミングと重なってしまったのだが、小園について、「存在感がまったくない。何も感じない」とコメントしていたそうだ。

だからもっと頑張れ。俺は期待してるぞ。という気持ちの裏返しでそう言ったのだろうが、「存在感がない」「何も感じない」なんて言われてモチベーションが上がるとでも思っているのだろうか。

チームを指揮する立場にいる人はなおこのと、言葉の使い方に気をつけた方がいい。そういうことに気が回らない人なんだろうけど、ほんと、誰か進言してあげて。

そんなコメントはでっかい消しゴムでぐいぐいぐいと消して、小園、いいオフを過ごしてね、待ってるよー、一軍でのスタメンの姿。


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2020年12月3日

田中広輔がいても、いなくなっても、競争がないと。


11月30日、田中広輔がFA宣言せず、カープに残ることを表明。

河田新ヘッドコーチは熱烈ラブコールしていたようだし、佐々岡監督も「1番・ショート」として期待しているとのこと。

昨年と今年の田中を見て、どうしてそこまで熱く期待できるのか、不思議に思う。よかったころのカープの残影を見ているのではないか、目を覚ませ、客観的になれ、という気持ちにもなる。

成績が振るわなかったのは、コンディションが悪いにもかかわらず、試合に出させ続けたベンチの偏った判断のせいでもあったのだが(特に昨年)。

おかげで田中のイメージがすっかり悪くなってしまった。イメージを悪くする結果になって、田中にとって災難だったかもしれないのだが。


コンディションが整ってくれば、今年以上の活躍をしてくれるかもしれない。三連覇(勝つこと)の経験値も得難いことかもしれない。

それでも、田中の残留を低温で受け止めてしまうのは、田中というより、ベンチ(と球団)の姿勢に問題を感じるから。

過去の成績を重視して、フラットでない選手起用を続けたベンチへの不信感があるから。

不調と好調を見極め、選手を競争させてくれるならいいのだけど、今年の采配を見ていて、同じことがまた繰り返されるのではと不安になる。

いっそ田中が移籍して、小園海斗を育てる環境ができればと思っていたが、それはそれで小園にとって競争のない世界になる。

小園には田中の定位置を奪うくらいガッツを見せてほしい。それしかないね。それをちゃんと見てくれるまともな上司がいるかどうか、同じくらい心配材料だけど。


残留といえば、ソフトバンクの長谷川勇也も、FA権を行使せず、チームに残留することを決めたそうですね。

今年の日本シリーズ、最終的に最も脳に強く残ったのは、第3戦。ツーアウト満塁で代打として呼ばれた長谷川の打席。

いい当たりを見せるが好守に阻まれ、ヘッドスライディングの直後、地面にこぶしを叩きつけてくやしがっていた長谷川。

こんな選手がカープに来てくれたら、よい影響が浸透しそうと淡い夢も抱いたが、ソフトバンクに残るのね。応援してます。

長谷川のガッツとプロ根性を手本にして、どんどん競争してほしい。ぬるま湯はもう結構です。

坂倉将吾が来季、さらに會澤翼をおびやかす存在になればいいと思う。他のポジションもまたしかり。


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