2020年12月6日

鈴木誠也が小物に見えた2020年


今年のカープ。ベンチの珍プレー(的外れな采配のこと)はさておき、脳にくっきりと刻まれたのは、何と言っても、森下暢仁のピッチング。

菊池涼介の、二塁手として史上初のシーズン無失策の記録も素晴らしかった。

個人的には、坂倉将吾と大盛穂のスタメン出場も嬉しかったです。

反対に、別の意味で印象に残ってしまったのが、鈴木誠也の振る舞い。


今年の1月、自主トレの最中に受けたインタビューでは、チームリーダーとしての自覚も感じた。

「何をしても抑えられないし、誰が見ても飛び抜けてますっていうくらい、成績も、能力も、プロの世界なんで、世界のすべてのプレーヤーのトップになりたい」と、スケールの大きさも感じさせてくれていた。

しかし、シーズン中、チームが低迷していくと、コンディション不良も重なったのか、思い通りにいかない苛立ちや、気持ちが入っていないように見える打席が目についた。

野望を言葉にするのは簡単で(表明するのはそれなりの覚悟がいるだろうけど)、実行するのは難しい。気持ちが行動に追いついていないような若々しさを感じた。


立ち位置は違うが、「新人賞を取りたい」とはっきり口にし、実際に、点をとらせないピッチングを何度も見せた森下をまのあたりにしただけに、鈴木、まだまだ若いな、と。実際にまだ26歳の青年なんだけど。

結果的に、今シーズン、打率3割をキープ。5年連続で3割台。誰でもできることじゃない。すごい選手のはずなんだろうけど、まだ物足りなく感じる。

楽天の浅村栄斗や、ソフトバンクの中村晃のように、ここぞの場面で何か起こしてくれる打席を見たい。「ジャパンの若き4番」とよく言われるけれど、こんなもんじゃないだろう、と。

そういえば、今シーズン、鈴木の「最高でーす」って聞いたかな・・・。


日刊スポーツの記事によると、「弱いところから3連覇があって、今は弱い時にすごく近づいている。このままだと、たぶん弱くなる」と、今のカープに危惧を抱いているようだ。

そりゃ、そうだ。でも、言葉以上に、強い意志を態度で表してほしい(そのためにも身体に気をつけてね)。

上手くいかなくてイラッとしてるなんて、それもキャラクターの一つなのかもしれないけれど、プロとして、器、小さい。そういうのじゃない鈴木が見たい。


にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ 


スポンサーリンク