2025年4月29日

末包3打点も予想できた負け、巨人が延長12回サヨナラ


4月29日(火)、巨人戦(東京ドーム)、4対。延長12回サヨナラ負け。

自信をつけてきている井上温大に、やられっぱなしという展開にならなくてよかった、では済まなかった。9連戦の初日に、投手7人使い果たす幕開け。

今日、スタメンから矢野雅哉が外れた。矢野を聖域としなかったカープベンチに安堵したが、ショート二俣翔一に軽いショックを覚えた。

あくまでもショート小園海斗の選択肢はないの? なにか嫌がらせをされているような気持ちに勝手になった。

中村奨成と田村俊介が同時スタメンという、昨日願った通りにもなった。

試合後、「相手もいいピッチャーなので、点を取りに行くぞというスタメン」とコメントしていた新井さん。やっとそちらに舵取りしてくれたか(遅いは遅い)。


2回、キャベッジの2ランで先制され、4回、末包昇大の2ランで同点。5回、小園海斗3塁打、末包タイムリーで、2対3! 末包3打点。末包が打つと、試合が動く。

森翔平は6回2失点97球で降板。まだ6回か〜。ハーンと栗林良吏の調子が気になる1点リード。

7回、クローザーになってほしいと思っている森浦大輔が落ち着いて上位打線を抑える。よし。

8回、10日ぶりのハーン。ハラハラ・・・とは裏腹に、大城卓三と甲斐拓也を全球ストレートで連続空振り三振、キャベッジも空振り三振、よっしゃー。


9回、逃げ切ってくれればいいがという消極的な姿勢で見る、栗林良吏。

代打・岸田行倫にフォア、2アウト1塁で、若林楽人を打ち取ったかと思いきや、サード小園海斗が送球エラー3対3に

DeNA戦に続き、またしてもエラー失点。途中からファーストの二俣も捕球でカバーできなかった。

今年のキャンプ、打撃練習に時間をさいたカープ。その分、守備練習は減った。それでも今季は点を取ることを優先した。

守備練習が減った影響が出ているのか? かと言って、打撃に時間をかけた成果が出ているかどうかはまた別の話。

コンディションよくない栗林のクローザー信仰も、もういいでしょう?


10回、マルティネス。やっと会えたね(会わずに済ませたかったね)。三者凡退。

11回、大勢、三者連続三振。12回も大勢続投。末包のセンターへの打球は増田大輝のダイビングキャッチで阻まれ、しっかり抑えられた。

これでカープの勝ちはなくなった。塹江敦哉、島内颯太郎ときて、12回、中﨑翔太。

4月20日、阪神戦で3失点した鈴木健矢と、危険球退場の岡本駿より、防御率0.00の中﨑を選んだカープベンチ。

緒方時代の酷使がたたった数年前より状態はよくなったが、防御率0.00でも、球に力はない。吉川尚輝と岡本和真の連打、最後は甲斐拓也の犠牲フライでサヨナラ負け


そもそも追加点を取れず、負けに行かない選択をした時点で、勝負は負けなのだが。奨成と田村がスタメンとなると、代打が手薄になるという現象も。

坂倉将吾はスタメンマスクではなく、8回代打で登場。スタメン復帰したら、磯村嘉孝らと2軍で振れている選手を入れ替えよう。

しかし、試合後、阿部監督の談話には呆れた。

「大勢で抑えてもらうしかなかった。大勢よりいいピッチャー残ってなかったんで」ですと。(「デイリースポーツ」)

言い方! 控えていたピッチャーに失礼。大勢を信頼していたのはわかる(大勢の投球見てたらわかる)。でも、新井さんだったら、こういう言い方はしないだろう。


小園の悪送球について、「取り返してもらいましょう。まだ明日もあるわけだし、これからも試合は続いて行くので」と、新井さん。(「日刊スポーツ」)

阿部監督といい、4月19日、木浪のエラーを名指しで批判していた藤川監督といい、器が小さい。新井さんが監督に向いているとは言えないけれど、こういうところはいいなといつも思う。

DeNA戦での羽月隆太郎や二俣も、今日の小園も、監督にネチネチ言われなくとも、痛恨の気持ちでいっぱいに決まってる。取り返してもらいましょう。

 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月28日

3連敗でも若手起用続けて、それより気になるベンチの生ぬるさ


坂倉将吾が4月29日の巨人戦から1軍に合流。待ってました。でも万全? 無理してない?

4月28日、林晃汰が降格。12打席2安打(1割6分7厘)。数少ない打席での結果で判断されるのは控え選手の定め。(なのかぁ?)

たとえば、堂林翔太の36打席5安打(1割5分6厘)と同等には比較されない。

数字だけで測れない貢献度もあるので一概に打率でフラットには評価できないかもしれないが。(ホントにそうなのかぁ?)


坂倉が戻ってきても、磯村嘉孝や會澤翼はそのまま1軍?

ケガ明けの坂倉、スタメンマスクは石原貴規らと分散起用されるだろうけど、大瀬良大地や森下暢仁の日は誰がバッテリーを組むのか気がかり。

森下、いつまで會澤担当? 1年目のような、坂倉とのテンポいいバッテリーが見たくてしかたないんですけど。

2軍でバカスカ打っている中村貴浩も上げてくれまいか? そういうタイミングのときに掬い上げることがないカープ。遅い。間が悪すぎる。


昨日、オール20代のスタメンは見ていて気持ちがよかった。2安打だったけど。そこは気持ちいいわけないけど。

でも、日ハムも、新庄監督の1年目と2年目は種まきの時期だった。開花していくのを見るのは日ハムファンでなくてもワクワクします。

いま中村奨成と田村俊介は起用を続けて花開かせてほしい。いや、自ら開いてほしい(そのためには起用されないと咲きようもないのだけど)。

菊池涼介や矢野雅哉の守備は素晴らしいけれど、聖域にしないでほしい。打撃の力の落ちてきた會澤も。


昨日のスタメンがベストメンバーかはさておいて、まだまだ考慮・工夫できるところはあるとして(やって!)、すぐに結果が出なくても続けてみてほしい。

それが、昨年の最終戦後に新井さんが言った「痛み」というなら、歓迎して見守る、引き受ける所存です。

経験不足から来るエラーだって、経験で克服してほしい(どんな名手だってエラーするときはする)。

頼りない打撃コーチ陣なので、選手自ら打席に立つため分析(勉強)や工夫を続けてほしい。


と、選手には希望を持ちたいのだけど、どうしても球団・ベンチへの信頼はなかなか持てない。

今季から、苦戦が続く中日に限って、スコアラーが「複数担当制」になった。カープでは4人のスコアラーが対戦相手の試合分析に当たっていたが、さらに多角的に分析できるよう配置換えしたとのこと。(「東スポWEB」)

中日は白濱裕太が担当していたが、それで成果が出ていなかったから、複数で担当して補おうということ? それって、前担当者がスコアラーの仕事を十分にできてなかったってことでは?

なのに、そのまま職務はキープされている・・・まるで、長く2軍専用の捕手としてプロの世界で生かされていた生ぬるさそのもの。

「家族だから」助け合いましょう的な生温かさをここでも感じて、居心地悪いです。

他チームから来た鈴木健矢らには、カープどんなふうに映っているんだろう。聞いてみたくなる。

2025年4月27日

DeNA戦2安打で痛い3連敗、8回代打中村奨成3塁打に希望の光☆


4月27日(日)、DeNA戦(横浜スタジアム)、2対

カード3連敗。3戦とも先発投手が好投するも援護できず、守備のエラーが失点につながった。

今日の玉村昇悟もよかった。7回2失点打たれたヒットは2本だけ。打順の巡りで7回降板となったけど、まだ余力があった。勝ちをつけてあげたかった。

バウアーから打ったヒットも小園海斗と中村奨成の2本だけ。カープの出力弱かった。末包昇大が打たないと負けるの方式がまたしても。


2番矢野雅哉がやっとロック解除されたと思ったら、羽月隆太郎が2番。

ん? タイプ的には矢野に近いような・・・。ベンチのセンスが、わからない、変わらない、モヤモヤ。矢野は6番、それでもまだ打順が上な気がする。

試合後、新井さんは「今日は走る方も絡めながら攻めていきたいなと思ったので(この打順にした)」と話していた。それはいきなり功を奏した。

1回、羽月がフォアで出塁。小園ライト前ヒット! 1アウト1塁3塁。

末包がフルカウントでフォアを選んだが、すでに小園は2塁へスタート。キャッチャー松尾汐恩が2塁送球の間に、羽月がダブルスチールでホーム生還、足を活かして1点先制!

痛快なスタート。でもここ止まりだったのが、今日の試合の予兆のようにも思える。その後、ヒットは沙汰止み。


3回、度会隆輝ヒット、牧秀悟フォア、ノーアウト1塁2塁。宮﨑敏郎のサードゴロを羽月がファンブル、満塁に。佐野恵太の2点タイムリーで、2対1、逆転されてしまう。

玉村が出したランナーではあったが、3試合連続エラーがらみの失点になった。3日間という短い間に歴史は繰り返された。

バウアーと松尾のバッテリーはさらにテンポアップ。113球投げたバウアーは7回ウラの打席に立った。おぉぉぉぉ。

三浦監督はハッキリとは言わなかったけど、バウアーが「行く」と言った気がする。他に任せられない感がビシバシ。お気持ちはわかります。でも、崩れることなく有言実行、8回1失点。

そんな俺様バウアー。6回、末包のセンターフライを好キャッチした蝦名達夫を珍しくベンチ前で迎え入れて感謝を表したり、ヒーローインタビューで9回を抑えた伊勢大夢に感謝の言葉を贈ることも忘れなかった。


昨日、9回代打攻勢で、最後に見せ場とポンコツ感の両方を見せたカープ。

8回、石原貴規に代打・野間峻祥。は、セカンドゴロ。今日はスパイス的な仕事とはいかなかった。

玉村昇悟に代打・奨成。2球目をセンター前ヒット、一気に3塁 よっしゃー!

今日の1番は右左案件で田村俊介だった。しかし、この一打で、「右左に関係なく奨成をスタメンに」という道筋をつけた(と思いたい)。


この勢いを沈ませぬよう、ここは田村俊介にも代打を出してほしかった。今日は全然バウアーを打てる感じがなかった。空振り三振。

羽月隆太郎も空振り三振。2番探しの旅も続く。

DeNA打線にはいい時の怖さはなかっただけに、3連勝させてしまうとはぬかりあり。


でも、今日はスタメンが新鮮だった。

田村(21歳)、羽月(25歳)、小園(24歳)、末包(28歳)、ファビアン(27歳)、矢野(26歳)、林晃汰(24歳)、石原(27歳)。

2年前、20代野手が西川龍馬しかいなかった日のことを思えば、新しい風景。

今日、不発の田村。今日の結果だけ見て判断するのは待ってほしい。過去に、何打席もヒットのないベテランを使い続けたように、田村も起用し続けてほしい。でも今は、奨成は外してほしくないですね。

林、小園、羽月の同期トリオが内野守備に勢揃いという可愛らしい光景も。いや、微笑ましさに強さをプラスしていこう!
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月26日

床田8回自責点ゼロ&猛打賞なのに、DeNAに完封負けとは・・・


4月26日(土)、DeNA戦(横浜スタジアム)、2対

今季4度目の完封負け。昨日に続いてロースコアゲーム、中日戦か?

床田寛樹が一人せっとせと仕事していた。職場環境と同僚に恵まれれば、もっと仕事は楽しくなっただろう。そう思えるような試合。守備では矢野雅哉や菊池涼介が床田を助けたシーンもあったが、そこじゃない。

床田、投げては8回2失点自責ゼロ)。9回、打席が回ってきたところで代打を出されたが、まだ行けそうな感じだった。

打っては猛打賞。3回、センター蝦名達夫が後逸の間、2塁狙うもタッチアウトとしぼんでしまったけれど、5回7回にも出塁してチャンスを作った。が、とどめ刺せない打撃陣。


カープ10安打、DeNA4安打。倍以上のヒットが出ながら、つながらない。

10安打のうち3本はピッチャーの床田という事実。毎回、打席に立つのが楽しそう、今日ものびやかバッティング。

話題のトルピード(魚雷)バットも取り寄せたというし(今日は使用していないように見えた)、打つ気満々な姿勢が伝わってくる。野手のみなさん、見習って!


1回、1番中村奨成が内野安打で出塁、やった! の後、牽制アウト(ズーン)。2番矢野雅哉、昨日は東克樹の前に粘ることもできなかったが、ケイから13球粘って、最後は見逃し三振。結局は打てないわけで。

3回ウラ、三森大貴のセカンドゴロを菊池涼介が取ってファーストに送球、カバーの遅れた二俣翔一が捕れず、セーフに。

蝦名のレフト方向の打球に、ファビアンがダイビングキャッチを試みるも、後逸して3塁打、1点先制される。

一番警戒していなかった(私がです)蛯名が決めた。ファビアンもダイビングキャッチの成功体験があるので、果敢に飛び込んだものと思われます。

度会隆輝がきっちり犠牲フライを決めて、2対0


熱が感じられないカープ打線だったが、床田の好投が何かを呼び寄せてくれるかもと思いたくなるくらい、投打にかろやかに奮闘。

5回、9番目の打者・床田が2塁打! 奨成フォアとチャンスは作るも、矢野空振り三振、小園海斗はライトフライ。

7回、床田がまたヒット! も、奨成併殺崩れ。矢野フォアで1塁2塁も、小園はレフトフライ。当たりは悪くないのに、続けてスポンと守備範囲。


9回、入江大生が連投。ここに勝機が落ちていますように。それはあながち外れてはいなかった。

ここから代打4連発。菊地の代打・野間峻祥の打球をセカンド牧秀悟がはじいて、内野安打に! 野間がまたスパイス的な仕事をした。

石原貴規の代打・田村俊介がセンター前ヒット! 

ノーアウト1塁2塁、ここで猛打賞の床田をそのまま生かせるのは冒険だったんだろうか。代打・山足達也が職人のように初球でバントを決めて、1アウト2塁3塁。

ここで打って株を上げるのよ〜。の、奨成はセカンドフライ。せめての犠牲フライさえもかなわず。


矢野に代打を出したのはよかったが(ここぞで代打を出すような選手を2番に置くのはいい加減やめてほしい)、磯村嘉孝。ん? 磯村?

私は磯村のコンディションを知らないが。ベンチが状態のよさを見込んだのか・・・。ここで同点に追いついたら、9回ウラ、石原に代わってスムーズに守備に入れるようという配慮なのかと思ったくらい、代打磯村の説得力が見当たらなかった。右の入江に右の磯村? 林晃汰は?(ハヤシもあるでよ?)。

最後に見せ場は作ったが、空振り三振というポンコツ感を残して、完封負け。

2番矢野? 絶好のチャンスで代打磯村? 床田が報われるような采配をベンチが模索しているようには見えなかった。無念。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月25日

スタメンにバント要員3人、森下も苦労する


4月25日(金)、DeNA戦(横浜スタジアム)、2対

DeNA5連敗ストップのお手伝いをする。

「毎日打ってほしいです」という森下暢仁の名台詞(4月11日、巨人戦のヒーローインタビューにて)が横浜スタジアムにこだまする〜。

森下と東克樹の開幕投手対決。ロースコアは予想できたが、ともに7回4安打、予想以上。5連敗に納得、元気ないDeNA打線。オースティンも不在、勝っておきたかった。


2回、末包昇大の3号ソロで先制! 4月5日、東から2ラン打った末包に久しぶりの一発。

しかし、末包の前にランナーが出ない(そもそもチームで4安打)。

1番中村奨成はよしとして、6番堂林翔太に覇気をそがれる。安易なサウスポー対策、もうやめて。力無い空振りを見て、それなら田村俊介の強いスイングが見たいと思った。


2番矢野雅哉も、昨年前半の「代打出せー」の矢野に戻っている。

今どき、こんな斬り込み感のない2番、います? 最近、バットに当たらずじまいのエンドラン失敗も目につく。よもや矢野2番を固定と思い込んでいるんじゃあるまいな?

森下の日は會澤がスタメンマスクというのも固定。さながらスタメンにバント要員が3人もいるようなもの。

東キラーの小園海斗も不発。森下の苦労がしのばれます。


登板するごとに調子をあげている森下。立ち上がりよかったが、3回、山本祐大2塁打、東のバントが内野安打となって、三森大貴フォア(もぉ〜)。蝦名達夫の犠牲フライで同点

7回、筒香嘉智フォア(もぉぉぉ)。山本の打球は矢野の頭上を超えて、ポテンというよりチョコンヒットに。フォアとアンラッキーヒットがこたえる日。

2アウト1塁2塁、代打宮﨑敏郎ファーストゴロ、しのいだ! と思いきや、堂林が後逸、2対1。これが決勝点になるとは、なんというしまらなさ。


ところで、失点にはつながらなかったが、DeNA三森は本日エラー2コ。三森がソフトバンクからトレードされたときは驚いたが、DeNAにとってはいい補強と思った。嫌だもの、打線に三森がいると。

でも、今日思い出した。ソフトバンク時代、千賀滉大が先発の試合で三森がエラー。千賀に謝りに行ったものの、ツーンと相手にされず、三森の顔が青くなっていたというエピソード。

森下7回2失点(自責1)。タイムリーエラーでかたが決着がつく試合のやるせなさよ。

それ以上に、打率1割台の堂林をスタメン起用するカープベンチの頭脳にやるせなさを感じた(どこ見てんの!)。

2025年4月24日

九里はどこにいても九里だった


今日はカープ、移動日で試合なし。今週は雨天中止もあって、ぽっかり週休3日。週末観戦に向けて体力を温存しておきましょう。

オリックスにFA移籍した九里亜蓮。開幕から先発で4登板、イニング数が6・8・8・9とタフ全開、元気そうです。

4月23日現在、防御率は1.16。隅田知一郎、今井達也に次いでリーグ3位。3勝負けなし。


完投した4月18日の日ハム戦では、1回に1点先制されるも、7回、オリックス打線が同点に追いつき、完投。吠えてる九里をどうぞご覧ください!(「パ・リーグTV」ダイジェストより)

その9回ウラ、バッテリーを組んだ若月健矢がサヨナラタイムリーという劇的な終わり方。

昨年は低迷していたオリックス打線も現在好調、味方の援護にも恵まれているようで、よかったよかった。

藤井皓哉のソフトバンクでの1年目もだったけど、パ・リーグで九里が主力として活躍しているのはとっても嬉しい。


そんな日ハム戦での、新天地での九里のことをまさしく書き留めてくださっていた、南郁夫さんの「南郁夫の野球観察日記」。

九里のことを素晴らしく言語化してくださっているので、一部ここにご紹介させてください。ぜひリンク先の文章を読んで、読んで。

「勝利を呼び込んだ最大のヒーローは、間違いなく新加入の九里亜蓮であったろう。もう何年もオリックスでエースを張ってきたかのような気迫みなぎるピッチングには(九里自身の目のように)目を見張るものがあった」


「『かっ』と目を見開いてすごいストレートを投げ込んでるように見えて、ほぼ全てが変化球。九里亜蓮は『炎の変化球投手』である。ちょっとだけ、そこは笑える」

「見事に投げ切ったあと味方の攻撃を前のめりで応援する彼の姿はもう「チームリーダー」としか言いようがなかったのである」

「FAでやってきてすぐだからとか、環境の変化が、とか九里には関係なし。いつでもプロとして戦う姿勢と覚悟が、身についている。その波動が新しいチームの野手に伝染し、すでにチームに3勝ももたらしているのが凄い。なかなかそんな選手いない。ありがとうカープ。改めまして、ようこそオリックスへ。よくぞオリックスへ」


ユリの野球ぐるぐる帳」でユリさんが紹介されていたのをきっかけに読むようになった南郁夫さんの「三者凡退日記」。

私は12球団なら、カープの試合を見るのがダントツ熱が入る(今は。この先はわからない、そんなカープ状況)。でも、カープ以外のチームや選手のことにもとっても興味があります。

おもにオリックスとパ・リーグのことが綴られているのですが、南さんの文章からいろんな風景が見えてくるし、うっすらと自分が野球について思っていたことが見事に言語化されていて、膝を打つこともしばしばです。

ともあれ、九里のこと、オリックスファンの方にこんなふうに言っていただけて、感動しました。よろしければぜひ。

セ・リーグにいたときは、打席に立ったときもすごかったんですよとお伝えしたい。打席での気迫がすごいように見えて、ほぼ全てが凡退。炎の打者であったことを。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月23日

大瀬良今季初勝利、奨成猛打賞! でもワクワク感は低め


4月23日(水)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、対1。

大瀬良大地、大量援護を得て、やっと今季初白星。

ヒーローインタビューでは、その援護について、「あんまり慣れてないんで」と慣れない冗談を口にしていたが、あながち冗談とも思えなかった。

4月20日、大敗した阪神戦で、唯一、凛とした2安打を見せていた中村奨成がスタメン1番。1回、のっけから2塁打! 末包昇大タイムリーで、1点先制! 

まだ止まりません。ファビアン2点タイムリー堂林翔太タイムリーで、4対0


痛快という前に、ヤクルト先発石川雅規、球に力がない。2回、奨成が2打席連続2塁打! 矢野雅哉、小園海斗連打で、5対0。ここで石川降板。

昨年と一昨年、ベテラン野手に優先席を与えてチームを停滞させた新井さんだったが、石川は優先席どころか、特等席を与えられている気がする(200勝達成のため、どこぞの球団のように上からの指令があったりするんだろうか)。

こういうことを続けていると、チームの士気にも影響してくる。石川自身が判断する日は思ったより早く来るかもしれないとさえ思った、今日の投球。


2回途中、石川に代わってマウンドに上がったのが、矢崎拓也。こんなところで再会するとは。

石川のためたランナーを、ファイビアンのタイムリーで一人返した。

ここからロングリリーフかと思いきや、3回からは高梨裕稔。え、もう終わり? 矢崎、またな!


大瀬良7回1失点。8回は森浦大輔。え、こんな5点リードでもったいない。

でも、ここのとこ登板のタイミングなく、中9日。調整登板ではあったが、安定の、貫禄の、三者凡退。素敵。

9回、4月20日の阪神戦、危険球退場を経験した岡本駿。6点リードのマウンドはリカバリーに十分な場面。いつもよりストライクの入りはよくなかったけれど、無失点で抑えた。

ルーキーでただ一人、開幕から1軍帯同、7登板。疲れもあると思うけど、乗り切って!


大瀬良とお立ち台にたった猛打賞の奨成。なんか顔つきがスッキリして見える。なにか掴んだのかな。この調子で突き抜けてほしいし、ベンチこそがこの流れを止めないよう、スタメンで起用し続けてほしい。

大瀬良に勝ちがついたし、奨成もよかった。ファビアンがフィットしてきているのも嬉しい。矢野や奨成、末包が好守備でも大瀬良を支えた。でも、試合自体のワクワク感は少なかった。

セ・リーグ、現在首位のカープから6位のDeNAまで5ゲーム差。まだ4月、どうにでも転びようのある団子状態。

これがしのぎを削っての結果ならいざ知らず、全般的にゆるく感じる迫力のない試合が多くて、セ・リーグが、プロ野球界が心配です。


今日も空席が目立つマツダスタジアム。現在パ・リーグ最下位のソフトバンクも空席が目立っているそうです。(「東スポweb」)

ファンは正直。肌寒い季節、マツダスタジアムの平日ナイトゲームの空席はまだ言い訳がつくけれど(ソフトバンク本拠地はドーム球場なのに・・・)、これからの季節もまだこんな状況だったら、そうも言えまい。

地元ファンに愛され慢心してきた殿様商売のカープも、心(いや頭)を入れ替えてチームづくりをしないと、もっとお寒いことになりますよっ。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月22日

ヤクルト戦リベンジしたい、重役出勤の石川に負けたくない


4月22日(火)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、雨のため中止。

4月1日のヤクルト戦に続き、またしても玉村昇悟、雨で登板が流れる。お天気商売なので、こればっかりはお手上げ。でも投げさせてあげたかった。

玉村は4月27日(日)のDeNAで登板することに。待ってるぜ! サンデー森翔平は4月29日(火)の巨人戦に。


前回、2連敗したヤクルト戦。しかも、小川泰弘にマダックスまで達成された。

しかし、その後、カープ負け越しなし。リベンジしたい、ボボボッ(小さな炎←「小さな」というところがセ・リーグの迫力なさを表してます)。

明日は、大瀬良大地とスライド登板の石川雅規。


石川は4月9日の阪神戦で今季初勝利、通算187勝目を上げた。

球界最年長45歳の石川。私がカープを応援し始めた10年前から、打てそうで打てない石川の投球に翻弄されている。

そこにはリスペクトの気持ちなきにしもあらずですが(カープしっかりせい!ですが)、1回登板しては登録抹消、重役出勤でまた登板。そんな投手に負けたくない。

もちろん石川自身もチームの優勝を目指しているだろうけど、それより自分の200勝がモチベーションになってる感じが前面に出ているのがひっかかる。

それが、ヤクルトが3年連続5位と低迷している遠い一因にさえ思える。もちろん主力の故障もあったろうけど。ま、その前はリーグ連覇してますけども。


日米通算200まであと2勝となった巨人の田中将大。1勝した4月3日の中日戦では野手陣も緊張したようだ(4月17日のDeNA戦では2回6失点で、現在2軍で調整中)。

昨年6月27日、石川が先発したカープ戦。9回ウラ、山崎晃太郎が坂倉将吾の打球に飛びついたものの及ばず、カープが2点とってサヨナラ勝ちした。

あのとき山崎は、勝利投手の権利を得て降板した石川に勝ちをつけたい一心でアウトを取りにいったようにも思えた。

あそこは無理せずワンバンで取って、1失点でとどめる選択肢もあった。石川の勝ちは消えても、チームの勝ちは消えなかったかもしれない。


そら、先発に勝ちをつけたい。200勝が射程距離ならなおとのこと。でも、それがチームの勝ちより優先されるとしたら、ちょっと不健全な感じがする。

2016年、黒田博樹が200勝間近になったときも、そら野手陣は緊張していました。

でも、あのとき黒田はローテを守っていましたから、主力でしたから。石川や田中のような重役出勤の特別待遇じゃありませんでしたから。ツーン。

開幕以来、まだ白星のない大瀬良大地。明日、勝ちをつけてあげたい。でも、大瀬良を喜ばせるためでなく、チームとして勝ちたいんや(星野仙一さんで)。その先に、大瀬良の1勝があるといいなと思う。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月21日

「何やっても上手く行かない」が阪神と入れ替わった日


4月20日(日)、阪神戦(甲子園)、8対

昨日、何やっても上手く行かなかった阪神。今日はカープにその台詞を。

よかったことは中村奨成が6番スタメンで2安打したことだけ。7回、菊池涼介のタイムリーゴロでかろうじて完封負けを免れたことも、か。

日曜の朝、兵庫の実家に電話したとき、「カープ、強いから嫌やわ〜」と、阪神ファンの母。心の中で「強くは、ないです」ときっぱり否定。

勝った負けたでストレートに強い弱いを語る母は清々しい。母よ、見てくれましたか。カープ、そんなには強くないです。


阪神ドラ1の伊原陵人が初先発。めりはりのついた投球フォーム、上げた右足のつま先がピーン。イキがいい。球に力感じる。

このリズムのよさは打線に波及しそう。と感じていたら、その通りになった。

3月30日の阪神戦、テンポよい投球で7回途中無失点2安打で抑え、開幕から3連勝の森翔平。1回、佐藤輝明に2ラン。3回、佐藤にまたタイムリー4回3失点で降板


開幕してからずっと先発投手が5回以上投げていたという連続記録は、今日「18」で止まった。

そんな素晴らしい記録が。昨年に続き、カープ投手陣が充実。

今のとこ、投手だけに負荷はかかっていなさそうだが(まだ4月だから。大瀬良大地と玉村昇悟に勝利は授けられていないが)、昨年の轍を踏まないよう、長いスパンでコンスタントに先発投手が結果を出せるよう、援護よろしくお願いします。

週刊ベースボールonline』に、森が大竹耕太郎のようにブレイクする可能性があるという記事があった。

これまで何度大竹に屈辱を与えられたことか(今年はまだ2軍)。森が阪神に嫌な思いをさせたのはまだ1度だけ。そう簡単にはいかない。


5回、2番手の鈴木健矢も佐藤に3ラン。今日は佐藤デーなのか。

しかし、佐藤の3度の打点には、近本光司がすべて内野安打でしぶとく出塁しているという事実があった。

今日、末包昇大は1安打。二俣翔一、矢野雅哉、小園海斗の1〜3番は、ノーヒットどころか、ノー出塁

末包の打たない試合はたいてい負けるが、これでは打点の上げようがない。


8回、岡本駿は今日もファーストストライク。奨成のマルチヒットしかいいことなかった試合、せめて岡本の防御率0.00を見届けて終わりたい。

と心づもりしていたら、1アウト1塁2塁。坂本誠志郎への初球がすっぽ抜け、頭部にデッドボール。

藤川監督がベンチから激昂して出てきた。選手を率いる監督からしたら、抗議は当然のこと。ただ、岡本はどう見ても故意でなかった。

当事者の坂本が監督を制止していた。坂本は「今のところ大丈夫」とコメント。どうか大事ありませんように。

ときにのったり牧歌的に感じるプロ野球。こういうとき、投げる方も、打つ方も(ときには守る方も)、危険と背中合わせの仕事と知らされる。危険球の経験者、黒原拓未が岡本のケアをしてくれたら嬉しい。ところで黒原、今どこにいるのー?


昨日、「今は野球になってない」と言っていた藤川監督。

理知的な解説を聞かせてくれた藤川監督が、実際に現場に立って、おそらく理想通りにばかり事が運ぶわけでないだろうことは想像できた。

そういうとき、藤川監督がどんな指揮(行動)をするのか興味があった。

野球をコントロールするのは難しい。自分自身をコントロールをすることも難しい。そんなふうにも見えた3連戦。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月19日

阪神に拍子抜けの完封勝ち! これも野球です、藤川監督


4月19日(土)、阪神戦(甲子園)、0対。今季3度目の完封勝ち、カード勝ち越し決定。

羽月隆太郎が2番サードでスタメン。なぜ羽月? 唐突に感じる。今日バースデーの羽月。よもや、誕生日プレゼントじゃあるまいな? 

本日、矢野雅哉がプロ初の1番。二俣翔一と矢野の1番2番も地味だが、矢野と羽月もなかなかだ。守備固めが1番2番のカープ・・・。

1回、阪神先発デュプランティエの球が前に飛ばない、当たりもしない矢野と羽月。大丈夫か〜という始まりだったが、本日、中軸はノーヒット。打点を上げたのは、矢野羽月コンビだった。


2回、ファビアンのショートゴロを木浪聖也が弾いてセーフに。石原貴規ヒット、床田寛樹は併殺崩れで、2アウト1塁3塁。

矢野の力ない打球をつかんだ木浪の山なりの送球は1塁を逸れ、1ヒット1エラーで、1点先制

羽月の緩い打球が抜けて、近本光司が打球処理をもたつく間に、2点タイムリーとなって、0対3

2023年ゴールデングラブ賞の木浪、9回にも3つ目のエラー。このエラーを取り返そうという元気も打席では見られなかった。デュプランティエは自責ゼロ。


阪神打線、ことごとくチャンスで得点できなかった。

森下翔太は4打数3安打と相変わらず嫌なバッターの存在感を出していたが、4回、森下の抜けたと思われた打球を矢野がダイビングキャッチ! からのすかさず送球でアウトに。阪神、ヒット1本大損した気分です。

6回、近本光司がレフト方向に打った打球をファビアンがダイビングキャッチ試みるも抜け、センター野間峻祥がカバーリング、矢野のカットプレーで、近本3塁タッチアウト!

4月13日の巨人戦、小園のセンター前をヘルナンデスが後逸したとき、誰もカバーリングせず、ひとりヘルナンデスが球を追いかけ、カープが2点追加した試合を思い出した。


これでチャンスを摘み取ったかと思いきや、中野拓夢と森下が連打、石原貴規のパスボールで2アウト2塁3塁(いーしーはーらー)、佐藤輝明フォアで、満塁。

ヒ〜。しかし、大山悠輔ショートゴロ。この期に及んでことごとく上手く行かない阪神。

先週の巨人のよう。ちょっと拍子抜け。セ・リーグが心配です。


カープは昨日同様、2回に得点した後、追加点なし。

いつ追い越されてもおかしくない点差。安心できなかったが、床田7回無失点。そろって4月13日以来の登板、ハーンと栗林良吏も荒れることなく無失点リレー。栗林4セーブ目

カープは守りもよく、阪神に突破力はなく、完封勝ちしてしまった。

ヒーローインタビューは2点タイムリーの羽月隆太郎。心境を聞かれ、大きな声で「最高でーす」。

久しぶりで嬉しかったんだね。でも、ここはビジター。そういうのはできればホームで思い切り。しかし久しぶりに「最高でーす」聞いた。4月5日、DeNA戦でサヨナラホームラン打った田村俊介の「ヤバいです」を聞いて以降、いまやクラシカルに感じてしまう。


藤川監督は試合後、「今は野球になってない」と言っていた。そのことを家族に話したら、「ルール通りやってたんだし、野球やってたでしょ? 野球場で別の競技やってたわけじゃないし」と言うので、おかしかった。

自分(たち)の考える野球になってないという意味なんだろうけど、新井さんだったら、こういう試合の後、こんな言い方はしないだろう。

自分のビジョンがくっきりありそうな藤川監督(新井さんにはあるのか?! )。それだけに、それが思い通りに行かなかったとき、どうするのか興味があった。

相手あっての試合、何もかもコントロールできせんから。ま、阪神にとっては思い通りに行かなかったという試合でした。

好守備も出て、投手陣が無失点で抑え、相手エラーで生まれたチャンス逃さず、先制(援護)できてよかった。ただ、攻撃に迫力はなく、それは私の思い通りではなかったけど、これも野球なのだ。

2025年4月18日

森下完投で阪神に開幕戦リベンジ!「明日からも打って」の一言も忘れない


4月18日(金)、阪神戦(甲子園)、2対

森下暢仁と村上頌樹、開幕戦再びのマッチアップ。森下完投で3勝目、リベンジ果たした。

昨日の中日戦、チャンスを台無しにする嫌な負け方(しかも完封負け)だったから、連敗しなくてほんとによかった。

スタメンに田村俊介はいない。スタメンマスクは會澤翼。森下8番という妙な打順をやめたのだけはホッとした。


3月28日の開幕戦、初回、佐藤輝明に先制2ランを打たれた森下。

1回、近本光司、小幡竜平を連続三振。幸先いいぞと思った矢先、森下翔太、佐藤が連続ヒット、大山悠輔フォアで、あっというまに満塁さ。前川右京2点タイムリーで、2対0

また初回に先制かーい。ガッカリ感がすごかった。


だったが2回、野間峻祥、ファビアン連打。菊池涼介2点タイムリーで、2対2! 早々に同点。これはカープ、カープなの? 急に気持ちが上り坂。というか、スタートラインに戻る。

會澤フォア、森下バント決めて、1アウト2塁3塁。ここで1番二俣翔一、2番矢野雅哉、上位打線と思えない(期待持ちにくい)打順。なんとかしてほしいカープベンチ。

だったが、二俣粘って粘って、14球目にフォアゲット。矢野雅哉犠牲フライで3点目。渋い1番2番。

小園海斗ヒットで満塁。末包昇大2点タイムリーで5点目

このイニングだけで村上に54球投げさせた。こういうの、中日戦でも、柳裕也のときにも(大瀬良大地のときにも)、やって。


今日何時に終わるんだ?と思われた、2回カープの長い攻撃だったが、4回以降、森下すべて三者凡退、試合がスピードアップ。序盤に先制されるが、そこからは崩れないというのもまた森下であった。タフ(森翔平、見てるか〜)。

追加点カモーン。3回、4回、8回と得点圏までランナー進めるも、そこ止まり。

9回、矢野ファオ、小園ヒット、1アウト1塁3塁。小園飛び出すも盗塁決まるという不思議現象起きて、2塁3塁。

末包、パッカ〜ンと行ってくれてもいいんだよ? だが内野ゴロ。矢野は中途半端な走塁で挟まれ、タッチアウト、ここ止まり。阪神カープともに中途半端なプレーの応酬でモヤモヤした。


9回ウラ、阪神打線相手に3点差はまだ心配。この流れで森下の打順からは嫌なパターン。島内颯太郎、ハーン、栗林良吏が安定感ないだけに、森下続投で流れを渡さず終われてよかった。

ヒーローインタビューは森下。2回の大量援護について、「自分のときは打ってくれるので」と、昨日の大瀬良が目にしみる。開幕戦は援護ゼロだったけどなっ。

そして、「明日からも打ってほしいと思います」の一言を忘れない森下であった。大瀬良の言えないことを2週連続で言う森下であった。その調子!

〔補足〕4月11日、巨人戦のお立ち台では、森下は「毎日打ってほしい」と言った。その通り!
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月16日

柳にまた7回無失点4安打で完封負け、再放送か?


4月16日(水)、中日戦(マツダスタジアム)、対2。今季3度目の完封負け。

大瀬良大地と柳裕也、1週間前と同じマッチアップ。バンテリンドームの石蓋も重たいが、柳の壁も厚かった。ここはマツダスタジアムなのに。

1週間前は延長12回1対1。中日戦名物のロースコアゲームだったが、同点には持ち込んだ(柳の勝ちも消えた)。

昨日、それこそ前回手こずったマラーに粘って球数投げさせて、中軸が打って、7対1と大勝。今日は柳にリベンジだ!

とは行かなかった。結局、柳は7回無失点4安打、前回と内容が同じ。連勝はいつか止まるものだけど、負け方。なんの変化も見られず。


驚くほど両投手ともテンポいい投球の応酬で始まる。柳はいつものことだが、大瀬良、これまでの2戦目より一番テンポよかった。

2回、末包昇大に2塁打! も、後が続かず。

5回、田村俊介がフォアで出塁。相手がくれたチャンスも、盗塁失敗ですぐ潰える。


6回、會澤翼が2塁打! 正直、會澤の日は、投手が二人いるくらいの気持ちでいる。相手にとってボーナスデー。その會澤が打って得点圏! チャンス、チャンス。

大瀬良ファーストゴロで、會澤3塁。會澤に代走出してほしかった。それで点が入ったかどうかわからずとも、仕掛けてほしかった。

もうこんなチャンス、ないですよ? そんなに會澤って聖域なの? 大瀬良は會澤じゃないとダメなの? もう6回まで来てた。もういいでしょう。


二俣翔一は内野安打で、會澤動けず。うー。

矢野雅哉が空振りの間、走り始めた會澤はタッチアウト。なぜ、当たってない矢野と足の遅い會澤の組み合わせでヒットエンドランのサイン出す?

矢野は2アウトになったところで、内野安打、1塁3塁。小園海斗はレフトフライで3アウト。

結局、今日打てた人はごくわずかなんだけど。昨日、二俣はホームラン打って沸かせてくれたけど。二俣と矢野の1番2番は物足りない。矢野も聖域みたいになってるのが、困る。打撃の現状、見て、カープベンチ!


7回、2アウトとってから、細川成也に2塁打。ボスラーの来日発タイムリーで、均衡破れて0対1。あんな絶好のチャンスで拙攻魅せられた後じゃあ、こうなる。

8回、村松開人の打球を菊池涼介が素晴らしく跳躍してキャッチしたかに見えたが、ボールはグラブからこぼれて、1塁。

その後、連続フォアで、1アウト満塁。代打・カリステはきっちり犠牲フライで、0対2

カープもせめて6回、こうやって点を取ってくれていたら。


大瀬良が試合中、ベンチで自分に怒りを表すの、初めて見たかも。試合後、大瀬良は「僕が投げているときに勝てていないので、本当に申し訳ない。迷惑しかかけていないので、どうにかしたい」。(「日刊スポーツ」)

8回2失点の投手にこんなこと、言わせるな。迷惑かけてるのは打線の方。どうにかしてほしいのは、毎回柳を攻略できない打線の方です。昨年からの大瀬良の苦しい時間が続く。

柳、前回も今日も、マウンドで笑顔。「俺たち、相性最高だな(何やっても上手くいく)」って感じでしょうね。カープにとっては最悪です。

次回こそ、打開しないと。対大竹耕太郎現象みたいなの。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2025年4月15日

中日戦で7対1、バントなしで大量得点、新風景!


4月15日(火)、中日戦(マツダスタジアム)、対1。

ドミンゲスとマラー、1週間前と同じマッチアップ。あの日は延長12回1対1。中日戦名物のロースコアゲームだったが、同点には持ち込んだ。

前回の中日戦は1勝1敗1分け。どれもみな見事にロースコアだったけど、完封負けはなかった。

今年は一味違ったところを見せてくれるのか、それとも巨人戦3タテの勢いをまた中日に消されてしまうのか・・・なんと12安打で大勝! 


1回、二俣翔一が9球粘る。矢野雅哉も9球粘って、10球目をヒット! 末包昇大とファビアンの連打で、2点先制!

前回、驚くほどスイスイ進んだゲーム。今日はマラーに球数投げさせた。一味違ってる?

3回、上林誠知のタイムリーで、2対1

でも3回ウラ、矢野フォア、小園2塁打、末包2点タイムリーと、すかさず追加点。しかも、末包2盗決めて、野間峻祥タイムリー、菊池涼介フォア、石原貴規タイムリーで、6対1!


前回、初先発だったドミンゲス。フォア5コ出しはしたが、6回1失点。「なんとかなってしまう投球」と、私は勝手に名づけてます。今日も持ち味発揮。

しかし、3つも盗塁決められた(うち2つが上林誠知)。石原貴規の送球もドンズバではなかったものの、解説の野村謙二郎さんによると、クセを見抜かれているのでは、と。

そんな課題も残したが、今日はたっぷり援護もいただいて、ドミンゲス5回1失点で、来日初勝利! 

8回には、二俣に1号ソロ!  今日からフェイスマスクも取っていた。お口の中はどうなってるの、大丈夫と思っていいの?


ヒーローインタビューは、ドミンゲスと末包昇大。ドミンゲスの通訳は・・・新井さんに手招きされて、ドミンゲスと一緒に初勝利を祝う記念撮影に可愛らしい笑顔で加わっていたフェリシアーさんではなく、あれ? 西村さんでした(もちろん西村さんにももっと登場してほしい。ジョンソーン)。

今日3安打3打点の末包は、打点14で、リーグ単独トップに(小園は打率トップ)。

でも「まだ4月です」と気を引き締めていた。そら、そうだ。今季こそ、ケガなく完走してほしいです、昨年も今年も、末包打てば、チームが上向く(打たなければ下向く)。

中日打線は、いつかのカープを見るような元気のなさだった。明日の自分たちにならないように・・・。


スタンドにかなり空席が目立って見えた。

平日のまだ肌寒い季節のナイトゲーム、先発が実績これからのドミンゲス、冷え冷えゲーム連発の中日戦・・・という要素が重なったからかどうなのか、現在5連勝、ホームで8連勝中のチームと思えない客席だった。

ここ数年のつまらない野球、とりわけ昨年の悪行の報いか? さ、寒いです。ヒーローインタビューは満杯の球場で祝福してあげたい。

日ハムは開幕15試合連続バントゼロ。これはプロ野球記録なんだそう(2リーグ制になってから)。新庄監督曰く、選手が打つのでバントする必要がない、と。なんという日ハムらしさ。ファンは見ていて楽しいはず。いいな〜。

かくいうカープも、今日はバントゼロ。小園・末包、ファビアンら中軸中心に連打で得点。こういう野球を続けて、スタンドをいっぱいにしてほしい。

2025年4月14日

対照的なエースたち、森下、大瀬良、戸郷/先週の投手模様


先週のカープ、前半と後半では、まったくムードが違っていた。相手変われば、様子も変わる。

中日戦での総得点数は「4」巨人戦は「18」巨人戦は先発投手にみな勝ちがつき、中日戦ではつかなかった。そこも対照的。

先発した大瀬良大地と森下暢仁の発言もまた対照的だった。


4月9日、柳裕也と投げ合い、6回1失点の大瀬良。2回、1点先制され、8回同点に追いつき、8回裏、2失点したハーンが負け投手に。

試合後、「先制されると、こうやって球数が100球にいっていなくても代わっちゃうとか、リリーフ陣を助けてあげることができない。申し訳ない。何とか点を与えずにつなぎたかった」と、大瀬良。(「スポニチ」)

投手たるもの、点を与えたくないと思うのは当たり前。それでも言いたい、野手陣よ。投手に「点を与えずに」なんて窮屈なことを言わせてくれるな、と。


大瀬良と対照的だったのが、4月11日の巨人戦、12対3と大量援護を受けて、6回3失点(自責2)で2勝目を上げた森下暢仁。ヒーローインタビューで、「毎日打ってほしいです」と言ったのさ。

森下が野手へのメッセージを口にするのは珍しくない。また出た、森下節! と思った。しかも今回、どストレートの特大級。

こんなことサラッと言えるのは森下だけ。大瀬良も言っていいと思う。でも言わなくても、それが大瀬良。

デイリースポーツ」では、その森下の発言を「冗談交じりに野手陣への感謝を口にした」と書いていたが、私は1ミリも冗談とは思わなかった。森下はいつも本気と思う。

だって、点をとってくれないと勝てないんだから!(自分のことだけとかじゃなく、チームも!)


この日、森下と対戦した、戸郷翔征。開幕投手対決は星の潰し合いになるものだが、4回途中10失点で降板。元気なかった。

3月15日、ドジャースとのプレシーズンマッチでも5失点。昨年のプレミア12の台湾との決勝戦でも4失点。元気なかった。

昨年8月5日、カープが戸郷に完封された試合があった。阿部監督はその試合、戸郷に捕手を選ばせた。そのころ調子がよくなかった戸郷は大城卓三とバッテリーを組んで、結果を出したのだ。

開幕してから結果が出ていなかったから、また大城と組ませてみてはと思ってしまった。甲斐拓也は今、打率もいいし、スタメンに入れたいだろうけど。

 4月11日、戸郷が大量失点したのは、阿部監督がひっぱったこともあるけれど、単にコンディション(メカニック)に問題があるんだと思う。

戸郷は、いま2軍。菅野智之や田中将大の復活を導いた久保コーチの力を借りて、また元気になって帰ってきてほしいです。


巨人戦での森下は、久しぶりにストレートで押していく感じがよかった。と言っても、私の中では(みなさんの中でも?)いまだに1年目の森下が一番のまま。物足りない。

1年目からすでに完成され、即戦力だった森下。そういうタイプは徐々にピークが落ちていくものなのかもしれないけれど、2年目以降、坂倉将吾ではなく、會澤翼とバッテリーを組ませたカープベンチ。

森下の勢いを削いだような気がしている。2年目以降、テンポが悪くなった。


元中日で日本代表の投手コーチもある、吉見一起さんのこんな気になる指摘。

「かつて會澤に言ったことがあるが、開幕からカットボールを投げすぎると、だんだん真っすぐが弱くなって、夏場にはストレートが死んでしまう。夏場に先発が試合を作れなくなると、どうしても順位は下がる。僕はキャッチャーのリードに注目している」(「アサ芸プラス」)

捕手が誰であろうと結果を出すのがトップレベルの選手。「弘法筆を択ばず」と言うけれど、でも自分に合った筆なら、もっとやりやすいのでは?


当時、坂倉将吾の捕手としてのキャッチングや送球の技術には心許ないものはあったが、あのまま森下と坂倉でバッテリーを組ませていたら、もう少し違った景色になっていなかったかと空想してしまう。森下も、カープも(わからんけども)。カープベンチ(=佐々岡さん時代)め〜。

明日から、中日戦。ドミンゲスとマラーの投げ合い再び。先週、完封負けは回避して、カード引き分けに持ち込んだ。その後、巨人戦で打線があたたまってきた。

今度の中日戦、違う景色が見られるでしょうか。ロースコアじゃないやつ。