2025年10月9日

〔カープ2025事件簿〕勝たせたくなる投手、岡本・髙・辻旋風


11月15、16日に東京ドームで開催される日本代表と韓国との強化試合のメンバー28人が、10月8日発表された。

カープからは森浦大輔と小園海斗。さすがに打撃・守備ともに絶不調の坂倉将吾は今回選ばれなかった。

逆に、オリックスの若月健矢の選抜には「その手があったか!」と、膝を打つ。

打撃でもしぶいところを見せていたようだし、山本由伸と最優秀バッテリー賞に選ばれたこともある。WBC日本代表、いいかも?


森浦は2022年、日本代表に選ばれたとき、「みんなと話したい」と意気込みつつ、気疲れもしたようでした。

デビュー時は私の中では面白キャラだった森浦も、今年はマウンでの風格も増してきた。自分のペースで役割まっとうしてもらえたらいいな。

小園は今や井端JAPANの常連(坂倉もそうだったんだけど)。監督からの信頼も感じる。やっぱり評価されてる場所でのやりがいって、格別なんじゃないだろうか。のびのびやってほしいです。

小園は今季、終盤になってやっとショートスタメンに。小園と矢野雅哉を同等(?)に扱う時点で、すでにカープベンチの見る目のなさがやるせない(ポジションコロコロは日本代表でも経験させられているが)。

小園は今季、首位打者と最高出塁率のタイトル2冠。さらにWBCにも出てキャリア積んで、好きな場所に飛んでってほしい(ドラフトのときカープに入れて嬉しそうな小園だったのに、その後の扱いが雑すぎる)。


小園がいなくなったカープを私は応援し続けているのかな……。そうだ、岡本駿がいる(小園と全然立ち位置違うけど)。

その岡本、フェニックスリーグで、四国IL選抜戦に先発。7回4安打2失点と好投。(「スポニチ」)

7回も投げたか、よしよし(まるで孫に目を細めるように)。このスタミナはベンチからも好評価。

岡本の先発転向(お試し枠?)はなかなか目の付け所がいいなと思う。

辻大雅も先発挑戦中。7日のDeNA戦では、4回1失点と好スタート。(「デイリースポーツ」)

ただ、辻は三振をとれる投手。引き続きリリーフや、クローザーでも見てみたい気持ちが。


それより、栗林良吏の先発転向なんてどうでしょう?

登板過多で疲労蓄積が見える栗林。入団時の力は感じないなりに、どんな場面でも誠実な仕事をしようとする栗林の姿勢にはいつも胸打たれる。

栗林=リリーバーという思い込みを解いて、自分のペースで調整できる先発に挑戦させてあげたらどうだろう?


今年のカープ、数少ないよかったことは、岡本と辻と髙太一が1軍でいい投球を見せてくれたこと。私の中ではミニ旋風。

3人とも、「勝たせたくなるピッチャー」という、なぜか応援したくなるものをもっているところがポイント。

現役ドラフトで、日ハムから移籍のアンダースロー、鈴木健矢も新鮮だった。後半、1軍復帰してからはとくに安定感。もっと見たい。

大型新人、菊地ハルンの物おじしない感じも楽しみ。

こんなふうに投手陣には、新鮮さと可能性を感じることがポツポツあったカープ。打線は小園と中村奨成以外、まだ輪郭が見えない……。

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2025年10月7日

ファビアン&モンテロが「倍増」宣言! 実現したらカープ優勝できる?


10月7日、ファビアンとモンテロがドミニカ共和国へ帰国。お疲れさまでした。(「日刊スポーツ」)

来季も契約更新される見通しの二人。

ファビアンは「日本に来る前はもっとできるかできないか分からなかったけど、1年やって(来年は)もっとできる自信はあります」。

モンテロは「日本のプロ野球を見てすごく勉強した。今年の結果は、自分のできるものじゃない。もっともっと、2倍ぐらいできる。長打、ホームランをもっと打てる。だから、いい準備をしないといけない」。

二人とも来季に向けて威勢いい!

得てしてプロ野球選手の意気込みが試合に反映されるかどうかはまた別の話だけれど(先発前の森下暢仁とか床田寛樹とかとか)、本当だな? やってくれたら嬉しいぞ?


すっかりチームになじんでる二人。通訳のフェリシアーノさんの力も大きそう。

ベンチでも陽気なファビアン、投手のことも気にかけてよく声をかけているモンテロ。二人とも人柄がよさそう。

開幕4番をまかされたモンテロは、開幕3試合目に左わき腹の違和感でチームを離脱したものの5月半ばに1軍復帰。ときどきのホームランとタイムリーで、カープファンを喜ばせてくれた(ときもあった)。

ファビアンは規定打席に達し、一時期、打率リーグトップでオールスターにも監督推薦で選ばれた。ホームラン17本はチームトップ。これは意外にも、リーグ外国人選手の中でトップ。


最後は二人とも失速した感じは否めなかったが、これはチーム全体にも言えること(失速しなかったのは、小園海斗と中村奨成だけ)。

全体が低調だったセ・リーグ。ファビアンとモンテロ(とくにファビアン)はシーズン通して健闘した方?

いやいやちょっと待って。なんか今年のカープの外国人選手はけっこうオッケー的な感じになっているのは、昨年のシャイナーとレイノルズがアレだったからだ。

レイノルズは2試合に出場してノーヒット。はぁぁぁぁ? シャイナーは12試合で4安打(ホームラン1本)。はかないストーリー♪(by大瀧詠一)


ファビアンとモンテロが、今季以上のパフォーマンスを見せてくれたら言うことなしだが。もし、この二人だけでなく、チーム全体で個々の選手がよいパフォーマンスをしたとしたら、カープは優勝できるんだろうか?

ん? 今のセ・リーグなら、なくはない?(どんだけレベル低いのセ・リーグ)

さすがにそこまで甘くない。小園と奨成が引き続き打ってくれたとして、やっぱり長打がカープには欠けている(もう末包昇大にはあまり期待できない)。

ホームランバッターがほしいです。(素直に~)

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2025年10月6日

〔カープ2025事件簿〕かつて現役ドラフト候補だった奨成の覚醒、昂也の復活


10月1日に発表された、カープ8人の戦力外通告。

上本崇司、松山竜平、田中広輔のベテラン3人は、生温かい球団のこと。また1年引き延ばされることもあり得ると思っていたので、ついにというか、やっとそのときが来たかという感じだった。

河野佳は昨年、リリーフでいい球投げていたときもあったので意外だった。今年の様子は知らなかったけれど、3年目にして、地元広陵高校出身の選手を切るんだ、と。

赤塚健利は顔なじみになる前にサヨナラになってしまった。


小林樹斗は雰囲気ある選手と楽しみにしていたのだけど、2021年と2022年、1試合ずつ登板しただけに。あれ? うーん。自分をすくすく育てるのって、難しいですね。

宇草孔基にいたっては、今年、応援歌を作ってもらって、一度も1軍で流されることなくチームを去ることになるとは。なかなかに衝撃的だった。

同期の森下暢仁も寂しがっているだろう。いや、森下もがんばらないと……。

健人は、昨年、現役ドラフト候補と予想する記事もあったが、今年は現役ドラフトどころか……。あの堅固な外野守備、好きでした。今年は1軍で10打席0安打。ううううう。


健人の戦力外を聞いて、浮かんできたのが、同じく昨年現役ドラフト候補扱いされていた中村奨成と高橋昂也。

8年目にして本気出したドライチ奨成、頭角表した。表舞台に立った。もともと打席やお立ち台に立ったとき、雰囲気があった。いや、ほんとによかった。

シーズン終盤では、カープの打者でプロ野球をしているのは、小園海斗と奨成だけに見えた。そんな状態だったカープ。

来季からは二人で打線をグイグイ引っ張っていってほしい。こういう選手がもっと増えないと、きびすぃ2026。


高橋昂也のリリーバーとしての復活も、感慨深かいものがあった。

トミージョン手術を受けたのは2019年。そこから先発として復活し勝ち投手になった2021年4月24日の巨人戦も感慨深かったけれど、さらにまた月日を経ての感慨。

ビハインドでの登板から、ロングリリーフで流れを変えてくれた試合は印象深かった。

奨成の成長と昂也の復活は、今年のカープの嬉しかった出来事の一つです。

〔事件簿〕なんてちょっと物騒な響きだけど、〔出来事〕というニュアンスで、今季印象的だったことを思い立ったとき備忘録として書いていこうと思います。

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2025年10月5日

吉井監督は辞任で、新井さんは続投、これがカープクオリティ


ロッテの吉井監督の辞任はショックだった。

冗談の通じる軽やかさや哲学も感じるところ、好きだった。DeNAの三浦監督に続き、エレガント系の監督がまた一人いなくなる。

首位ソフトバンクとのゲーム差が31.5。今季最下位なのは知っていたけど、いつのまにそんなに。佐々木朗希の抜けた穴が何気に大きかったりしたんだろうか。

就任1年目の2023年は2位、2024年は3位、2025年は6位。

ん? 新井さんが就任してからのカープの足取りと、ちょっと似ているぞ。カープは2位、4位、5位だが。今季の首位阪神とのゲームさは25.5だが(これはこれで相当なもの)。


昨日、試合後のセレモニーでの、吉井監督の挨拶。(「デイリースポーツ」)

「ファンの皆様には嫌な思いをさせて申し訳ありません」

「スタッフ、コーチ、選手の皆さんにも嫌な思いをさせて申し訳ありません。結果は全て私の責任です。本当はもうちょっとやりたかったですけど、今日で監督辞めます」


「選手の皆さん、あなたたちには希望しかありません。自分の可能性におおいに期待して頑張って下さい」

と、最後にエールを送ると、スタンドからは割れんばかりの吉井コールが巻き起こったそうだ。

昨日のカープセレモニーでは、新井さんの挨拶中、ブーイングに近いどよめきが起こった。最後は拍手で終わったけれど。


現役時代、あんなにもファンに愛された新井さんが、あんなブーイングを浴びることになるとは(でも、そういう結果だった)。

プロ野球の監督というのは、勝てば官軍、何やっても文句言われたりするけっこう大変な稼業。

ただ、昨年と今年のカープ、監督が辞任してもおかしくない結果だった。同時に選手にも、もう少しプロとして工夫して結果を出してほしかったが(がんばった選手も、もちろんいた)。

これで監督を続けるのは、新井さんなりの展望があるのか、鈍感なのか(昨年、「眠れない」と高津監督に言っていたそうだが。高津さんは「そんなの当たり前だ」と返したそうだが)。


それより、新井さんにもう2年託そうとする球団の方こそ、どうかしてると思う。見る目ないなと思う。結局、野球のことわかってない人たちが運営してるんだな。

佐々岡さんに3年目の要請をしたときも、そう思った。あのときの失望もすごかった。あの2年間の佐々岡さんの采配を見て、どうして続投要請できるのか。結局、何も見てないってことだな。

野球にワクワクしながら、ファンを喜ばせようとしている南場智子さんみたいな人に、オーナー変わってくれないかな。

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2025年10月4日

最終戦、新井さんの挨拶で響いた「どよめき」の意味


10月4日(土)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、対3

セ・リーグ、全日程終了。最後までヤクルトに勝てなかった。8勝15敗2分けで大負け越し(阪神には6勝19敗)。

最後の試合、戦力外になった田中広輔、松山竜平、上本崇司が昇格(菊池涼介と堂林翔太も)。内田湘大、佐藤啓介、前川誠太は抹消。

田中は8回まで出場、上本崇司と松山竜平は代打で登場。堂林昇格は何だったんだ?

田中も松山も上本も、最後にファンに姿を見てもらうことができて、それはそれで最終戦の演出として大事なことだったかもしれない。1番田中(ショート)と2番菊池(セカンド)の並びを懐かしく喜んだファンの方もいたかもしれない。

田中は4打席ノーヒット(チーム全体で5安打というカープクオリティ)。引退試合じゃないのに、戦力外の選手を最後の打席まで試合に出す……最後まで、新井さん、わけがわからなかったよ。


今日も試合は見なかった。カープと距離をとりたい気持ちになってた。

昨年、最終試合後のセレモニーで、こう言った新井さん(おさらいタイム)。

「来シーズンは様々なことが変化する年になると思います。来シーズンだけではなしに、その先のカープのことを考えると、変わっていかなければいけない。そう考えています。変わるということは、それとともに痛みを生じてくると思います。覚悟と信念を持って、強いチーム、そして強い選手を育てていきたいと思います」

これを聞いたとき、「俺は好き嫌いで起用しない」の前例があるので、半信半疑で聞いていた。


今年は新井さん、どんな挨拶をしたのか? (「スポニチ」より)

「今、チームは変革期にあります。変わろうとする時、また新しい力が生まれる時、必ず、苦しみが生じます。来年以降もこの苦しみは続いていくと思います(場内からどよめき)」

 「(静まるのを数秒待って)そこから逃げることなく、忍耐強く立ち向かっていきたいと思います(大きな拍手)」


この「どよめき」って、どういう意味? そう思っていたら、Xで、そのときの様子をアップしてくださっている方がいた。

「えぇーーー」という声が響いているように聞こえた。あと失笑も。

「来年以降もこの苦しみは続いていきます」っていうのは、わかる。1年そこらでチームが、若手がみな急速変化するほど野球は簡単じゃないと思う。

私が不服なのは、「覚悟と信念を持って変わる」と言いながら、腰を据えて若手起用を続けなかったこと。會澤翼や磯村嘉孝、上本、田中らをそばに置いて安心しているように、何も変えるつもりがないように見えた。

「そこから逃げることなく」って言うけれど、逃げてるように見えた(というより、何も考えていないように見えた)。


シーズン終盤になってやっと、會澤を抹消して清水叶人をスタメンにしたり、やること1年遅かった。田村俊介ら、起用の期待に応えられなかった選手も選手なんだけど。

そもそも監督1年目からいつメン(いつものメンバー)中心で、そのうち力ないベテラン(by藤川監督)の力はますます自然の法則で低下し、若手への舵取りも遅れ、いま焼野原ですわ。

優勝する気のない球団も球団。テコ入れもなく、相変わらず投手大好きドラフトで(投手ももちろん大事!)、なにも変えるつもりがない。


パワフルな素質のある選手をそろえることもしないで、そら、強くなりません。今いる選手の個々のパフォーマンスを上げてどうにかするのにも限度が。

3年目で最下位から花開いていった新庄監督の日ハムのように、来季、カープが花開くイメージが今はわかない。

日ハムは最下位だったときでも、若い選手たちがイキイキしているように見えて、ワクワクしたもの。

マルチポジションの選手ばっかり増やして、芯がぶれて見えて仕方ないもの。もし、来季もショート小園を動かすようなことがあったら、カープに未来は感じないかな。

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2025年10月3日

カープ唯一の光、小園2打席連続ヒットで2冠確実! 心配なのは球団の評価


10月3日(金)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、対6

ヤクルトとは最後までこんな感じなんだろうか(あと1試合)。ともに8安打なのに、この点差。

小園海斗と中村奨成、林晃汰、渡邉悠斗、佐藤啓介を見届けたい気持ちはあったが、もう箸が進まず、今日はスポナビで試合経過を少しとダイジェスト映像を見ただけ。

試合を見ないで、それはそれは心穏やかな時間でした。それでよかったという試合結果に(またか~い)。


首位打者をほぼ確実にしたところで、3試合スタメン外だった小園がやっと出場。

小園がいない試合はつまらなかった、ワクワク度が大幅目減り。小園不在の間、中村奨成が一人野球をしていたという感じ。

小園は1打席目、レフト前ヒット。2打席目、ショートのグラブをはじく内野安打。2打席連続ヒットで、打率だけでなく、出塁率でも大山悠輔を抜いてリーグトップに!

雨の中でも期待に応える、持ってる小園。混乱しているカープの中でプロ野球をやっている貴重な一人。


最多安打もとってほしかったが、岡林勇希が9月27日から4試合連続猛打賞て、なんなん!(すごすぎる)

でもやっぱり、首位打者は誇らしい。選手にとって、タイトルの履歴があるかどうかは、プロ野球人生にとって大違い。

いいことが目茶苦茶少なかったカープにとって、唯一のといっていいくらいの朗報。


でもまだ喜べません。契約更改で、小園の実績がまっとうに評価されるかどうか、心配。

昨年は3600万プラスの9000万円。1年間、チームの中心になって引っ張ってきた選手が矢野雅哉(3550万円プラス)とほぼ同等の評価をされたことに、クラクラしました。

小園は過小評価され、矢野は過大評価された。何を見てるんだろう、この球団……(見えてない)。

さすがに今年は1億超えるだろうけど(遅いわ!)、また渋い数字で小園を落胆させるのではないかと案じてます。選手たるもの、ちゃんと評価されたい。心配、この球団……。


プロ初先発の斉藤優汰は5回途中5失点。予想を超えてはくれなかった。打線ともども、なかなか厳しい若手中心試合。

投手が残したい履歴の一つ、2桁勝利まであと1勝だった床田寛樹は、最後のチャンスは与えられず、9月27日に登録抹消。

そこはマネジメントされなかった。4登板続けて大量失点だったから、そこまで手厚いサポートはなかった。

投打ともに(小園を除く)、なにかと寒々しい今季のカープでした。

2025年10月2日

思いつきで現場に口出すなら、優勝への投資して!


カープ、残すところ、ヤクルト戦が2試合。10月3日は斉藤優汰がプロ初先発、4日は佐藤柳之介。

いつもなら若手の登場に、「わ~、楽しみ」となるところが、シーン。

9月30日、高2軍監督が松田オーナーにシーズン報告したとき、当たり前のように選手起用について口をはさんてきたという話に、うんざりして。(「中国新聞」)

うんざりとは?  キーボードに入力したら、「これ以上は我慢できないと思うほど嫌になること」と出てきて、まさにその通り!

オーナーの現場介入は今に始まった話じゃないけれど、もしかして、あれもこれもオーナーの指図なのか?と灰色の厚い雲がかかったような気持ちになって、カープの野球を純粋に楽しめなくなりそうです。


日々のカープのあれこれがあって書くのが遅くなったけど、ソフトバンク優勝おめでとうございます。

春先は最下位も経験(新鮮な順位表だった)。みずほペイペイドームに空席が目立つ時期もあった。

マツダスタジアムのお寒いガラガラスタンドが目に余っていた時期と重なり、ファンは正直だな、どこも同じなんだなと思ったものでした。


近藤健介、柳田悠岐、今宮健太、周東佑京、栗原陵矢ら主力が離脱しても、最後は盛り返した。日ハムの優勝を見てみたかったが、ソフトバンクの底力はさすが。

優勝を決めた9月27日の西武戦では、藤井皓哉も無失点で、クローザーの杉山 一樹につないだ。

小久保監督も、「松本裕樹、藤井、杉山の勝ちパターンの力が大きかった」と話していた。

カープ戦力外から独立リーグを経て、NPBに返り咲いた藤井。今年もチームの主力として、セ・リーグ村ではないパ・リーグで活躍、誇らしいです。


今年、ソフトバンクは、投手の映像とともに球筋を忠実に再現できる「トラジェクトアーク」を本拠地にも設置(ファームには昨年導入済)。

主力の離脱を機に出場機会を増やした野村勇は、試合前に頻繁に活用して、投手に対するアプローチを磨いたそうだ。

トラジェクトアークについては、こちらを。ちなみに12球団で設置しているのは、楽天が先駆け、ソフトバンクと巨人が続いた。


さすが、AIへの積極的な投資をしているソフトバンクの孫さん、太っ腹。現場には口を出さないが、優勝への投資は惜しまない。

優勝を目指さないわりに、ドラフトや選手起用に口を出してくるどこぞのオーナーとの差が、くっきり。マツダスタジアムのガラガラっぷりは終盤になっても続き、カープ5位。

思いつきで素人が、やめてほしい。プロに任せてほしい。あ……、プロと呼べるコーチがカープには……。

2025年10月1日

カープ8人に戦力外通告、それ以上にどす黒いポジションコロコロの話


昨日、田中広輔と松山竜平の退団が先立って報じられたが、10月1日、2人を含めた8人の戦力外通告が発表された。

上本崇司、中村健人、宇草孔基、松山竜平、田中広輔、河野佳、赤塚健利、小林樹斗(育成)。

田中と松山への引退勧告もだったが、上本の戦力外も、ついに来たか、と。

力量や今季の状況から、そうなることに驚きはないけれど(むしろ他球団だったらもっと早かったかもと思ったりするけれど)、球団から可愛がられていた印象があったので。


上本には、カープのぬるい空気に甘んじているようなものを感じて、プロの選手としてちょっと素直に応援できない気持ちになったこともある。

でも、「正直体はボロボロなので、悔いは全然ない。もう頑張らなくていいという気持ちが強いです」という言葉には、しんみりした。(「デイリースポーツ」)

上本といえば、1塁以外の内外野の守備についた2023年オフの契約更改で、「6ポジションも守るとなると、ケガのリスクも増える。そういうところを考慮して評価してもらえないか」と、球団に提言。(「東スポWEB」)


球団はこの提言を受けて、複数ポジションについて、今後、査定のプラスポイントとしていくことになった。

昨年、小園海斗がショートとサードを併用させられ始めたとき、宮本慎也さんと鳥谷敬さんが「サードとの併用はかわいそう」「併用は大変」と、実況解説中に話していた。

ショートとサード2つのポジションを経験したお二人ならではの言葉は説得力があった。

現場の人でないとわからないことを教えてくれてありがとう、上本!


戦力外には毎年いろいろ思わされるが、それ以上に、どす黒い気持ちになる記事があった。

高2軍監督が松田オーナーに今季の報告をしたときのこと。「人数の多い1塁手、3塁手は外野もできたらいい」という話がオーナーから出たそうだ。(「中国新聞」)

内野を守っていた内田湘大と渡邉悠斗は、6日から始まるフェニックスリーグで、外野の守備にも取り組むそうだ。


現場に介入してくるなー。そんな素人が簡単に駒を動かすみたいなの、ほんとにやめて。

ドラフトにも口を出すし、オーナーのこういうところ、ものすごく嫌。カープファン、やめたくなった。カープをプロの球団からどんどん遠ざけているのは、ここが根っこなのか。

高2軍監督も、ホイホイ言うこときくの? きかないと仕事なくなるかもしれないけど、野球って、そういうものじゃないんですよって、諭すことはできないの?


今季は、小園だけでなく、佐々木泰が外野守らされたり、前川誠太もサードにファースト、セカンドとあれこれ、ポジションころころが目に余った。

もしかして、これもオーナーの指令に基づいているんじゃあ、あるまいな? 選手に出場機会を与えたい苦肉の策かもしれないが、なんか腰のすわらないことになってる。カープベンチ、しっかりして!

応援したい選手はいるのに、球団を応援できない気持ちがまた募る。二つの気持ちがどんどん乖離していく。スカッとした気持ちで応援したいのに。
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