2025年10月4日

最終戦、新井さんの挨拶で響いた「どよめき」の意味


10月4日(土)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、対3

セ・リーグ、全日程終了。最後までヤクルトに勝てなかった。8勝15敗2分けで大負け越し(阪神には6勝19敗)。

最後の試合、戦力外になった田中広輔、松山竜平、上本崇司が昇格(菊池涼介と堂林翔太も)。内田湘大、佐藤啓介、前川誠太は抹消。

田中は8回まで出場、上本崇司と松山竜平は代打で登場。堂林昇格は何だったんだ?

田中も松山も上本も、最後にファンに姿を見てもらうことができて、それはそれで最終戦の演出として大事なことだったかもしれない。1番田中(ショート)と2番菊池(セカンド)の並びを懐かしく喜んだファンの方もいたかもしれない。

田中は4打席ノーヒット(チーム全体で5安打というカープクオリティ)。引退試合じゃないのに、戦力外の選手を最後の打席まで試合に出す……最後まで、新井さん、わけがわからなかったよ。


今日も試合は見なかった。カープと距離をとりたい気持ちになってた。

昨年、最終試合後のセレモニーで、こう言った新井さん(おさらいタイム)。

「来シーズンは様々なことが変化する年になると思います。来シーズンだけではなしに、その先のカープのことを考えると、変わっていかなければいけない。そう考えています。変わるということは、それとともに痛みを生じてくると思います。覚悟と信念を持って、強いチーム、そして強い選手を育てていきたいと思います」

これを聞いたとき、「俺は好き嫌いで起用しない」の前例があるので、半信半疑で聞いていた。


今年は新井さん、どんな挨拶をしたのか? (「スポニチ」より)

「今、チームは変革期にあります。変わろうとする時、また新しい力が生まれる時、必ず、苦しみが生じます。来年以降もこの苦しみは続いていくと思います(場内からどよめき)」

 「(静まるのを数秒待って)そこから逃げることなく、忍耐強く立ち向かっていきたいと思います(大きな拍手)」


この「どよめき」って、どういう意味? そう思っていたら、Xで、そのときの様子をアップしてくださっている方がいた。

「えぇーーー」という声が響いているように聞こえた。あと失笑も。

「来年以降もこの苦しみは続いていきます」っていうのは、わかる。1年そこらでチームが、若手がみな急速変化するほど野球は簡単じゃないと思う。

私が不服なのは、「覚悟と信念を持って変わる」と言いながら、腰を据えて若手起用を続けなかったこと。會澤翼や磯村嘉孝、上本、田中らをそばに置いて安心しているように、何も変えるつもりがないように見えた。

「そこから逃げることなく」って言うけれど、逃げてるように見えた(というより、何も考えていないように見えた)。


シーズン終盤になってやっと、會澤を抹消して清水叶人をスタメンにしたり、やること1年遅かった。田村俊介ら、起用の期待に応えられなかった選手も選手なんだけど。

そもそも監督1年目からいつメン(いつものメンバー)中心で、そのうち力ないベテラン(by藤川監督)の力はますます自然の法則で低下し、若手への舵取りも遅れ、いま焼野原ですわ。

優勝する気のない球団も球団。テコ入れもなく、相変わらず投手大好きドラフトで(投手ももちろん大事!)、なにも変えるつもりがない。


パワフルな素質のある選手をそろえることもしないで、そら、強くなりません。今いる選手の個々のパフォーマンスを上げてどうにかするのにも限度が。

3年目で最下位から花開いていった新庄監督の日ハムのように、来季、カープが花開くイメージが今はわかない。

日ハムは最下位だったときでも、若い選手たちがイキイキしているように見えて、ワクワクしたもの。

マルチポジションの選手ばっかり増やして、芯がぶれて見えて仕方ないもの。もし、来季もショート小園を動かすようなことがあったら、カープに未来は感じないかな。

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