タイトルの、「野球は失敗のスポーツ」。これは、スポーツライターの生島淳さんが数10年前に読んだ、アメリカのライターが書いたベースボールエッセイに出てきた言葉だそうです。(「まとめて! 土曜日」3月29日放送、TBSラジオ)
野球ってうまくいかないことの方が多いから、失敗のスポーツだと。打者なら、打てて10回に3回(約3割)。
チャンスの場面でヒットが出ない、守備のミス、牽制アウトに盗塁失敗、盗塁フリーウェイ、暴騰・・・こういう場面を見ると、ネガティブな方にボルテージが上がることがある。
でも、菊池涼介だってエラーする。大谷翔平だって毎回打てるわけじゃない。百発百中とはいかない。野球っていろんなことが起きる、そういうスポーツ。
だからってミスしていい、負けていいってわけではない。プロの選手なら、お金を払って見ている人に文句言われても仕方ないところはある。
でも、143試合、全部勝つのは難しい。リーグ戦は、勝ったり負けたりが積み重なるもの。
今季はそんな感じで少し冷静に試合を見てます。カープの、優勝を目指さないプロの球団としての姿勢には興醒めしていますが。
そう心得つつも、やっぱり応援しているチームが勝つと嬉しい。ふっふ〜。先週末はDeNAに3連勝。相手投手との巡り合わせや相手エラーに助けられたりもしたけれど(カープにも痛いエラーはあったけど)。
DeNAは現時点でリーグダントツの失策「9」。昨年も「96」とリーグトップ(ちなみにカープは今「3」、昨年「66」で、いい方)。
昨年のソフトバンクとの日本シリーズで、好守備を見せていた牧秀悟。あのときは身体がよく動いたと話してました。特別な空気の中で集中力が自ずと高まっていたのか。そんな牧も、カープとの3連戦では魔法がとけたように・・・。
三浦監督は「切り替えて来週またやっていきたい」と言っていた。ん? なんか聞いたことあるぞ。(「サンスポ」)
大谷だって毎回チャンスで打てるわけではないと書いたけど、4月2日、ブレーブス戦で劇的なサヨナラホームラン(4月5日、DeNA戦の田村俊介もドラマチックだった)。
この日は大谷のMVP記念ボブルヘッドが来場者に配布された日。打席に立ったとき、観客席から「ボブルヘッドデーだからホームラン打てよ」という声が聞こえたらしい。(「full-Count」)
たまたまとはいえ、その声に応えた大谷、すごすぎる。
毎打席打つのは無理。でも打ってくれたら、こんなに嬉しいファンの気持ち、わかってプロ野球選手のみなさん。
今永昇太もがんばってます。DeNA時代も手強い相手だったが、メジャーでここまで通用するとは。黒田博樹のように、いろいろ考えて工夫して、アジャストしているんだろうなって思う。
この今永、ファンやメディアを喜ばせる表現も上手い(DeNA時代はどうでした?)。
4月4日、開幕7連勝していたパドレスの連勝を止めた今永は、試合後の会見でこう言った。
「ブルペンに向かうときもすごい大歓声をくれましたし、伝統のあるユニホームを着てますけど、やはりあの歓声っていうのはもう1枚鎧(よろい)を着たような気分にさせてくれるので、本当にファンの方に感謝します」(「日刊スポーツ」)
もう1枚鎧を着たような・・・なんて気の利いた表現。こういうところもアジャストしてると感じる、応援したくなる。
ふぅ。開幕してからカープ戦に集中していたので、その間、気になってたあれこれを書いてみました。
明日から中日戦。先週末の喜びを持続したいわ〜。DeNA3タテがマユツバものでなかったことを証明できるかどうか、真価が問われます。
完封負けはもう見飽きたからな!(捨て台詞)