2022年11月4日

森浦初めての代表合宿と、 落合さんにも情の時代があったという話


11月3日から始まる日本代表の強化合宿。森浦大輔が初めてのお泊り。

栗林良吏は今回選ばれていないし、森下暢仁は右肘痛のため辞退。人見知りそうに見える森浦が「みんなと話してみたいです。投球のことだったり変化球のことだったり聞けたら」と、やる気満々。(「デイリースポーツ」)

森浦、かわいい。コンディション不良を招く可能性もある番外編の代表戦。できれば身体を休めてほしいと毎回思うけど、こういう話を聞くと、がんばれー。と思う。


「岩瀬は不思議な選手だった。いつも不安そうにしているのだ」

これは『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』に出てくる、著者・鈴木忠平さん(当時日刊スポーツの記者)の一文。

ここを読んだとき、なんか森浦の顔が浮かんできた(ピッチングは強気です)。

今季、実況解説していた谷繁元信さんが、森浦のことを「岩瀬に似ている感じがする」って言ってたんですよ。

岩瀬仁紀さんの球を受けていた人がそう言ってくれるなんて、なんかすごく嬉しかった。あ、心配そうに見える顔のことではなく、投球のことね(わかっとるわー)。


10月に右肘の手術をした森下は、開幕に照準を合わせて、来週あたりからリハビリを始めるそう。森下の開幕、見たい、今度こそ。

コンディション次第ですが、もしまた大瀬良大地だったら、監督が新井さんに変わった意味がない。そう思うほど。大瀬良、毎年開幕はおおむねいいピッチングを見せてくれていますが。

さすがの落合博満さんにも、監督の1年目(2004年)は、いつもと同じように戦いたいとか、ずっと働いてきた選手を使いたいとか、そういう考えが捨てきれないときがあったそうだ。

2004年、西武との日本シリーズ3戦目。そのシーズンに頑張った選手だからと、岡本真也を続投させ、岡本は打たれた。忖度なしの落合さんにも、そういう感情があったときがあった。


「でもな、負けてわかたったよ。それまでどれだけ尽くしてきた選手でも、ある意味で切り捨てる非常さが必要だったんだ」(『嫌われた監督』)

その経験が落合さんを変えた。

とりわけ今季、コンディションを見極めず、一度ならずも何度でも、大瀬良に託した佐々岡さんのことが浮かんできましたとも。


落合さんは荒木雅博にこんな言葉もかけていたそうだ。「心配するな。俺はお前が好きだから試合に使っているわけじゃない。俺は好き嫌いで選手を見ていない」と。

新井さんの監督就任会見での、「一軍二軍関係なしに全員をフラットな目で見てたいなと思ってます」は嬉しかった。しかし、とっても難しいことなんだとも思う。

選手たちに緊張を走らせる落合さんの忖度なしの采配。でも、そのフラットさは選手たちにとって信頼できるものだったんじゃないだろうか。
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