2019年5月31日

カープに風を呼ぶ投手、山口翔が先発初勝利!


5月30日、ヤクルト戦(神宮球場)。20歳の山口翔が初先発。

5月7日の中日戦でリリーフとして初登板して以来、マウンドにフレッシュな風を運んでくれている山口が満を持しての登場。

ここのところ、5人で先発をやりくりしていたカープにやっと、久しぶりに6人目のピッチャーが登場した。

こんな日は、イキのいい若鯉のために先輩方はどっさりと援護してあげてほしいものだ。

そう思っていたら、1回にバティスタのソロ、鈴木誠也、西川龍馬、磯村嘉孝の連打で3点先制。

それどころか、4回から7回まで毎回得点。この日は打撃不振の田中広輔も、タイムリーとホームランで4打点。

連敗ストッパーを託されたヤクルトのエース・小川泰弘だったが、あえなく5回途中で降板。



一方、山口は、7回を1安打・1与死球・無失点という快投ぶり。連敗中といえど、山田哲人、バレンティン、青木宣親・村上宗隆ら猛者ぞろいのヤクルト打線を抑えたのは見事。

リリーフの登板で、打線の援護があれば初白星をつけてあげられたゲームもあったが、この日、こうした形で1勝をあげることができてよかった。

リリーフで初登板したときにも感じたのだけど、山口のマウンドにあがることをこわがっていない感じがとてもいい。

そのデビュー戦のとき、アウェイのナゴヤドームにもかかわらず、登場時に広島ファンから歓声が上がったとき、「うれしくて笑っちゃいました。2軍とぜんぜん違いますね」と語っていたという(「日刊スポーツ」)。

お客さんで埋め尽くされたスタジアムは何ともいえない雰囲気があると思うのだけど、緊張しながらも(たぶん)、その光景を味わっている胆の太さが魅力的だ。

山口の好投は、若手のピッチャーにも、先輩達にも刺激を与えたはずだ。

野手陣にも、山口のようなフレッシュな風を吹かせてくれる選手が出てきてほしいし、何よりチャンスをどんどん与えてほしい。


スポンサーリンク


〔関連記事〕

●山口翔の初登板を見て、プロ選手の条件について考えた。
●勝ったのに、このつまらなさは何だろう?
●大瀬良大地、2度目の完投勝利と、明日のフランスアヘ贈るちょびっといい話。

2019年5月30日

勝ったのに、このつまらなさは何だろう?


5月29日、ヤクルト戦(神宮球場)。

1回、鈴木誠也の2ランで先制。幸先のよいスタート。が、その裏、村上宗隆の3ランでひっくり返される。

4回、先発の大瀬良大地は自らヒットを打って出塁するも、雨で試合が中断。29分後、再開されると、鈴木誠也のタイムリーで、大瀬良、ホームベースを踏みます。

序盤は打たれ、2回が終了した時点で47球投げていた大瀬良も、尻上がりにテンポよくなっていって、7回まで投げてくれた。その悠然とした佇まいは、まぎれもなくエース。

8回はフランスア、9回は中﨑翔太と、前日のゲームと同じ、いつも通りの継投。

中﨑はまたしてもフォアを連発するも、またも切り抜けた。嬉しいけれど何だろう、この爽快感のなさは。



過去の歴史から見ても、強いチームには自ずと不動のメンバーが築かれていくもの。

今のカープは、鈴木、西川龍馬、バティスタ、會澤翼などは、与えられたチャンスを活かして結果を出して、いまのスタメンの位置についている納得感がファンとしてはある。

小窪哲也がスタメンなのはベテランが健在なのは素晴らしいとも言えるが、消去法で小窪になったという感じは否めない。こんなファンのたわごとを吹き飛ばすくらい、小窪が打って大活躍してくれたら、それはもちろん大歓迎です。

中﨑は、28日も29日も、ピンチを招きながらも切り抜けたので結果的にはその采配でよかったのかもしれないが。

田中広輔や中﨑のクローザー起用を見ていると、出るべくして出ているというより、緒方監督の意向の強さがしこりのように現れているように感じて、なんだかつまらなく感じるときがあるのだ。こんなに毎試合、選手は頑張ってくれているのに。

仕事を見極めて起用するというより、自分のやりやすい人を選んでいる、まるで「おともだち内閣」にも似たプロ意識の低さを感じて、ふと、つまらなく感じるのだ。この固定感。ゲームとしての色っぽさにも欠ける。

田中や中﨑が調子を取り戻してくれたら、それはもう大歓迎です、もちろん。


スポンサーリンク


〔関連記事〕

●フラットな選手評価
●勝った気がしないゲーム

2019年5月29日

打って、中﨑劇場仕切って、會澤翼、お疲れさまでした


5月28日、ヤクルト戦(神宮球場)。

1回、ヤクルトに先制の1点は与えたものの、2回に1点、3回と4回に3点ずつと7点の大量援護を受けた先発・野村祐輔。

それなのに、いや、それだから?  4回、連打が止まらず(うち2本はホームラン)、途中降板して九里亜蓮にスイッチ。

一挙にヤクルトに5点追加され、あっというまに6対7と1点差に。「楽勝」という言葉、なかなか使えないものですね。

11連敗していたとはいえ、これはヤクルト打線の底力なのか、野村の力不足なのか。

野村は今シーズン、いいときと悪いときの波がありすぎ。他の先発陣の奮起が目立つだけに、信用度がダダ下がりです。



5回・6回をレグナルトが連続三者凡退でビシッと決めてくれ、8回に會澤翼がホームランで1点追加。いくら点があっても足りないカープには、貴重な1点。

そんな喜びもつかの間、その裏、フランスアがフォアを2つ出して、1失点。

またも1点差で、9回は中﨑翔太。死球1つにフォア2つ出して、最後の最後にツーアウト満塁。

なんとか切り抜けたところはあまたの修羅場をくぐりぬけてきた中﨑(というか自ら修羅場を作ってきてるんだけど)。7対8で2タテ。

中﨑がこういう場面をたびたび招いていることをベンチはどう見ているのか。切り抜けたからやっぱり中﨑でOKということでいいの?

レグナルトや中村恭平もいい仕事してくれているので、どんどん配置転換試を試してほしいです。



この日のヒーローインタビューは2本のホームランを打った會澤。

野球選手はいいプレーを見せてくれることが一番。インタビューの受け答えは二の次。とは言え、何か気の利いたことを言ってくれたら、ファンは嬉しい。

會澤のヒロインはいつも通り「目の前の一戦一戦を戦いぬくだけ」を繰り返し、さほど面白みはなかったのだが。大量リードのあと追いつかれ、打席で結果を出し、最後の最後に中﨑劇場を切り盛りし、お疲れのようであった。

もう「面白いこと言って」なんていいません。ほんとにお疲れさまでした。


スポンサーリンク


〔関連記事〕

●投手陣の役者が揃いつつある中、野村祐輔と中﨑翔太が気がかり。

2019年5月27日

連勝止まる。打たなければそりゃ止まる


5月26日、巨人戦(東京ドーム)。5対4で、3タテならず。

1回、満塁のチャンスに、西川龍馬の犠牲フライで1点先制。最低限の得点はできたものの、もったいなさが残る。

その裏、先発のアドゥワ誠が岡本和真の3ランを浴びて、ひっくり返される。4回にもゲレーロにソロホームランを打たれて、5回で降板。

あとを受けた中村恭平がこの日も三者凡退。よかった。

昨年は登板のたび打たれ、もらったチャンスを活かせていないイメージが強かったのに、点差を追いかける状況での登板とはいえ、勝ちパターンと呼ばれる人たち以上に、いま頼れる存在の一人(レグナルトや九里亜蓮、山口翔もね)。



7回、鈴木誠也のタイムリーと、長野久義の2点タイムリーで3点追加、同点に追いつく。満塁の場面で、古巣・東京ドームの打席で、代打の長野が結果を出す。願ってもない光景。

しかし、引き続き訪れた満塁のチャンス、ゲレーロの攻守にも阻まれ、逆転して突き放すことはできず。

その裏、もう一人の頼れるリリーフ、菊池保則が登板。んが、フォアを2つ出し、1アウト2塁3塁とピンチを招きハラハラしましたが、坂本勇人を空振り三振、丸佳浩をレフトフライに討ち取り、切り抜ける。よかった。

8回、フランスアが満塁のピンチを招き、重信慎之介の犠牲フライをとった野間峻祥の送球がそれて(微妙なタイミングでしたが)、巨人が1点追加。

7回、同点まで追いついて見せ場は作ったけれど、3回や9回にも3塁走者を置きながら返すことができなかった打線。

11連勝して快進撃を続けているように見えるカープとはいえ、こういところがまだ強さを感じさせてくれないところ。


スポンサーリンク


〔関連記事〕

●打つ人が増えると、点も増える。後半の8回9回で9得点。
●打たれたら負ける、打ったら勝つ、それが野球。

2019年5月26日

ジョンソンと石原の通算50勝


5月25日、巨人戦(東京ドーム)。

この日も「巨人戦ではふしぎと落ち着いて見えるカープ」が続行中。というより、カープ相手だとなぜか迫力なくなる巨人が続行中と申しましょうか。

この日も、五月雨式に得点を重ねるカープ。

2回先制。

3回、菊池涼介のホームランで1点追加。

4回、安部友裕の2塁打、石原慶幸がバント成功、田中広輔フォア、ジョンソンのタイムリー、野間のタイムリー、バティスタの打席で、ワイルドピッチと1塁への悪送球でバティスタ振り逃げとなり、合計3点追加。

最後まで何が起こるかわからないのが、ゲーム。振り逃げって、ほんとにあるんですね。

4回の時点で、早くも先発全員安打。巨人にしてみると、ドカンとはこないが、少しずつだけど血が止まらないという状況。6回、8回にも1点ずつ追加。



ジョンソンが得点を許したのは、5回のゲレーロのホームランのみ。そこにスキが生まれたのか、8回の続投で、山本泰寛のホームラン、フォア、陽岱鋼の2塁打と続き、レグナルトにスイッチ。

引き続き、中島宏之の犠牲フライ、坂本勇人の2ランで、2点差につめよられる。流れがじりじり手放されそうでしたが、ふぅ。なんとか踏みとどまって、11連勝。

ジョンソンは来日通算50勝。

「この50勝というのは自分1人の力でできたものではないので、まずはチーム、チームメートに感謝したいと思いますし、自分の試合で99%マスクをかぶってくれているイシ(石原慶幸)がいなければ50勝も挙げられなかったと思うので、この50勝は石原の50勝だとも思います」(「日刊スポーツ」)

ジョンソンのヒーローインタビューで聞く石原愛はいいものです。


 スポンサーリンク


〔関連記事〕

●「対戦してイヤだなと感じるピッチャー」それはジョンソン。
●泥沼に咲く一輪の白い花のよう、ジョンソン。

2019年5月25日

見どころ満載巨人戦、エルドレッドのこんな素敵なエピソード付き


5月24日、巨人戦(東京ドーム)。

絵巻物をくるくる広げて見ていくように、いろんな楽しみが展開したゲームでした。

1回、巨人の坂本勇人がホームランで1点先制すれば、対をなすように2回、カープの鈴木誠也がホームランで同点に。ともに、打率・本塁打数・打点でベスト3に入っている二人の華やかな競演。

カープが3回、バティスタのホームラン、會澤翼のタイムリーなどで3点追加すれば、巨人は5回、炭谷銀仁朗、坂本のホームランで1点差に迫る。

球が高めだったカープ先発の床田寛樹は5回で降板。この床田をひっぱらない選択がよかった。床田にとって、ホームラン3発浴びて5回で登板は不本意だったろうけれど、5回には素晴らしい牽制球でも魅せてくれました。

6回はレグナルトがお得意の三者凡退。

7回には代打・坂倉将吾が結果をまた結果を出してくれた。ファウルで粘って粘って、ボール球を投げさせフルカウントにし、真っすぐのストレートがきたところを2塁打に(田尾安志さん「ベースボールキング」)。

ワイルドピッチで3塁に進塁したあと、野間峻祥がセイフティスクイズ成功で、坂倉がホームイン!



7回、一岡竜司が危険球で退場に。中島宏之の肩に当たった球が跳ね返って頭に当たったのだけれど(頭を狙った球ではなかったのだけど)。

中島という人をよく知らなかったのだけど、球を当てられたときの顔の相がなんとも言えない悪さで、ちょっとショックだった。

そんな後味の悪さをふきとばす話を発見。Yahoo!ニュースのコメント欄で、こんなエピソードを紹介してくださってた人がいました。

5年前の広島阪神戦で、阪神・建山の球がエルドレッドの肩に当たってそのまま頭部に。審判は危険球退場を宣告したけれど、エルドレッドはジェスチャーで危険球ではないと主張し、建山投手は退場せず続投となったそう。

エルドレッド〜。なんて格好いい人なんや〜!(帰ってきて〜)

一岡にかわって登板したのが九里亜蓮。あれ? さっきベンチで見かけたような。さよう、突然の一岡の退場のため、次に投げる予定だったフランスアの肩が出来上がるまでの間にと、急きょ、準備していなかった九里が抜擢。

「全く準備していなかった。でも、マウンドで投げられるから、肩はできると思った」(「デイリースポーツ」)

そして1球で仕事を終え、マウンドをサッと降りる。これまた、なんて格好いいんや、九里〜。



九里の登板について緒方監督は「決まったメンバーでやるのではなく、こういう展開の中で、内容のいいピッチャーがいれば使ってみて、継投の中でバリエーションが増えればいい」(「日刊スポーツ」)

その姿勢、野手陣の起用にもプリーズ。

フランスアは坂本をしっかり討ち取り、8回も三者凡退。今日も天を仰いだ。

8回には、バティスタと西川龍馬のホームラン。

9回には、田中広輔2塁打のあと、代打・長野久義がヒットを放って、後の追加点へとつなぐ。長野が東京ドームの打席に立ったときの、カープファンからも巨人ファンからも歓声を送られていたのがまた、胸にくる。よかった、ヒットが出て。

終わってみれば、3対8。9回中、6回は得点。不思議と、巨人と対戦するときは落ち着いてみえるカープ。


スポンサーリンク


〔関連記事〕

●打つ人が増えると、点も増える。後半の8回9回で9得点。
●バティスタのインパクトが帰ってきた

2019年5月23日

大瀬良大地がますますスゴいことに


5月22日、中日戦(マツダスタジアム)。

大瀬良大地が、今シーズン3度目の完投。

球数わずか91球。91球を「わずか」と紋切り型で片づけるのは無粋なことですが、20時半ころにはもうゲームが終わっていたという。

打席でも、2回、粘ってねばって9球目にヒットで出塁。その前に出塁していた會澤翼を3塁に進めます。(一部の)野手陣を置いてきそうな、この姿勢。

しかしここで、得点圏打率の低い野間峻祥・・・。当てただけの打球が相手エラーを誘い、1点先制。貴重な1点ですが、21日のゲームに続き、ここぞというときの野間のヘッポコ感はもう伝統芸能に(ならなくてい〜い!)。

5回、女房役の會澤翼の嬉しい2ランも出たが、この日は大瀬良の日、でした。

マウンドでも、打席でも、静かな炎を感じる大瀬良。一皮剝けたどころか、大股で階段を2段とばしに進んでいく力強さを感じます(沢村賞、とってほしい)。


 スポンサーリンク


〔関連記事〕

●大瀬良大地に熱いエールを。田中広輔に静けさを。
●大瀬良大地、炎の連敗ストッパー