黒田博樹も2012年、ドジャースとの1年契約が切れ、フリーエージェント(FA)となったとき、迷いに迷ったと、『決めて断つ』の中で語っていた。もうその迷いぶりが臨場感にあふれてて。
2年前、九里がFA権を行使せずカープに残留することを決めたとき、私はけっこう、残念だった。
もしカープ以外にオファーがあれば、それはプロの選手として素晴らしいこと。「ほかに行くとこない」なんて、冗談でも言ってくれるな、上本よ。そこがまたカープの生ぬるさを助長してるようで、嫌なんです。
井端監督にとって、小園は本職のポジションでなくとも起用したい日本代表の大事なピースってことなのかな、と。
その小園、4打数4安打1打点とノリノリ(盗塁失敗も1つありましたが)。
1年前のアジアプロ野球チャンピオンシップもだったけど、日本代表での小園はのびのびして見える。たまたまコンディションがよかったということかもしれないとしても。
カープと違って、前後に打つ選手がいるから、気兼ねなく仕事ができる?
あと、井端監督の信頼を受けて、よりのびのびしているように見える(私スコープでは)。カープでの小園の評価、ちょっと低くない? 昨年後半と今年、ひとり仕事してることもあったのに。プン。
本物の日本代表=WBCの日本代表に選ばれる日を楽しみにしとこ。そういう(選ばれる)選手でいてほしい。
同じ日、ロッテが、佐々木朗希のポスティングによるメジャー挑戦を容認したことを発表。
佐々木が契約更改したのは1月26日。12球団最後の更改になった。あぁ、早くメジャー行きたいんだろうな、早く日本出たいんだろうなって、他球団のファンにもはっきりわかった。
以前からメジャー志向は球団に伝えてあったらしいから、その思いを球団は汲み取ったことになっているけど、チームを出たがっている選手を置いておいてもね。佐々木だけでなく、他の選手のモチベーションにもよいと思えない。
メジャーには、25歳未満の海外選手はマイナー契約しか結べないルールがある。球団にしてみれば、メジャー契約なら得られる数10億円の譲渡金は得られないため、金銭的な旨みはなし。
ハーンの加入は、今年のカープの数少ないよかったことの一つ。
2年前、ベルーナドームへ交流戦を見に行ったとき、ブルペンで身体の大きさが目立っていた193cmのターリー。
そのターリーよりも大きい198cmのサウスポー。マウンドに立ったときの圧も想像できます。しかも、ターリーのようなスリリングさがない!
ターリーもスリリングと背中合わせで何度もしびれる投球は見せてくれたさ。そんなターリーも今季限りで楽天を退団。
シーズン初めは情報がなく、「どこ行ったー」と捜索願の出たハーンでしたが、5月29日、オリックス戦で日本初登板。
三者凡退デビューしてから16試合連続無失点。この安定感が嬉しかった。心の支えと呼びたい。当然、勝ちパターン認定されていった。
8月4日、中日戦で初失点。でも、「ハーンなら打たれてもいい」そう思える投手の一人だった(今季、私的には打たれても仕方ないと思えた投手は、ハーンと黒原拓未と森浦大輔の3人)。
9月半ば、パートナーの出産立会いのため、一時帰国。ハーンがいなくなったときは心細かった。
そして日本に戻ってきたときにはカープ焼け野原状態。ハーンもさぞかしびっくりしたことだろうよ。ビフォー・アフター、目を覆いたいわ。
もしハーンがあのままいてくれたら、あの9月の惨状をもう少しなんとかできなかっただろうかと思ったくらい、頼れる存在でした(立会いのための帰国は全然ウェルカム)。
シーズン終わって、10月7日に帰国するとき、「4位で終わってしまったので。個人的な結果というのは全く関係なく、チームとして勝ち切れなかった。優勝を目指していきたかった」(「デイリースポーツ」)
個人の成績よりチームのこと。まるで大瀬良大地が言いそうなことを言ってくれる外国人選手がここにいた!
10月1日、DeNA戦で負け、3ゲーム差となり、試合終了後、いよいよベンチに負け犬ムードが漂っていたとき、ハーンは戦う臨場感のある表情をしていた。とても印象的だった。
この人は信用できると思った。秋山翔吾ともども、カープの朱に交わらないスピリットで、来季もぜひよろしくお願いします。
「ハッチとハーン」という探偵コンビが組めそうな相棒の(じゃない)ハッチは、カープとの再契約を望みつつ10月帰国したが、退団することに。初勝利いけそうでいけなかった、もどかしい記憶。
レイノルズも、シャイナーも、ハッチも、親しくなる前に引っ越していった隣人のよう。
カープは結果を残せなかった外国人選手にはこうしたフラットな判断ができるのに(やればできるのに)、力のないベテラン(by 藤川球児)にはなぜああも優しいのか、生ぬるいのか。ぷい。