これまでニュースではたびたび目にしていたドラフト会議。テレビ中継を見たのは昨年が初めてでした。これもカープを応援するようになって、プロ野球を見るのを楽しむようになったからですね。
それにしても、ハム(はい、えのきどいちろうさんをまねて、こう愛称してます)のくじ運の強さは、こわいくらい。もはや伝統芸能か。
カープの一位指名が決まったとき、緊張した面持ちの広陵高校・中村奨成君が、ふっと柔らかい表情になって、会見で「地元チームに選んでもらって、すごく幸せな気分です」という言葉を聞くことができて、こちらも幸せな気持ちに。
昨年の1位指名は、加藤拓也。どんな若者なのかと、「はじめまして〜」の気分でドラフト中継を見ていました。思い起こせばそのときはまだ、「加藤君」と呼んでいました。
中村君も入団してプロの選手になったら、もう君づけではなく、「ナカムラ」と呼ぶことになるでしょう。今はまだ、ウェルカム状態というわけなのだと気づきました。
人の呼び方は、その人との距離感を表すものだと思うのですが、選手を呼び捨てにするのは、ファンにとっては、愛称にほかならないと思います。中学生か高校生くらいになったとき、同級生を名字で(呼び捨てで)呼ぶようになったときの親愛こめた感じと似ていますかね?
わたしは黒田博樹のことを尊敬しているので、ほんとなら「黒田さん」と呼びたい心持ちですが、あえて「黒田」と呼ばせていただいてます。
ソフトバンクの松坂大輔や、ハムの斎藤佑樹は、高校時代からの愛称で、今でも「君」づけでしっくりきますね。
カープの新井貴浩は、気がつくとこの1〜2年で、自然に「新井さん」と呼ぶようになっていました。
この場合の「さん」は、たとえば、衣笠祥雄さん、山本浩二さん、大野豊さん……と呼ぶときとはほんの少し違ったニュアンス。
大家さん、床屋さん……のように、「さん」を含めて一つの愛され単語の域に達していると思われます。
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