6月9日、ソフトバンク戦(マツダスタジアム)。
3対2で逃げ切る。西武戦もそうだったが、3つあるうちの1つ勝ててよかった。ちんまりとした喜び。身の丈にあったギリギリの結果というか。
先発に返り咲いた九里亜蓮。気迫を前面に出してテンポよく討ち取る場面と、あっさり失点する場面と、九里らしさの両方があらわれたピッチング。
3回の打席では粘って粘って、ソフトバンクの先発・松本裕樹に13球を投げさせる。この黒田魂、野手も見習おう。
打線は4回、3連続フォアでノーアウト満塁という降ってきたチャンスの場面で、會澤翼のタイムリーと、田中広輔の犠牲フライで2点追加。
安部友裕のヒットでまた満塁となるも、野間峻祥、またしても得点圏で打てず。
カープ、ソフトバンクともに、チャンスを活かせない残塁の場面が多いゲームだった。ただ、ソフトバンクにはそう必死になることもない余裕のようなものを感じたが。
カープは打線の勢いのなさを、この日もリリーフ陣がカバー。中村恭平、一岡竜司、レグナルト、フランスアと、やっと納得のいく無失点リレーが見られ、フランスアの三者凡退で最後を終えたところではスカッとした。こういうのを見たかった。
ところでこの日の夜、サッカー日本代表とエルサルバドルの代表戦で、18歳になったばかりの話題の久保建英が途中出場。
得点にはからみませんでしたが、いい動きを見せ、スタジアムを湧かせていた。
森保一さんがサッカー日本代表の監督に就任した初戦で、中島翔哉、南野拓実、堂安律ら見たことのなかった選手がピッチで躍動しているのを見て、こんなテクニックを持つ若い人たちが日本にいたのか、と驚いた。
前監督の西野朗さんとは違った顔ぶれに、かなり驚いた。そうなんです。日本代表戦というごく一部のゲームしか見ない者には、驚きだったのです。
人が違うと、こんなにも人選が変わるのかと。
選ばれた選手は、誰も皆プロフェッショナルなわけですから、実力を発揮するのが当然のこと。
でも、どんな選手を選んでピッチに送り出すかは、監督にしかできない仕事。その見極めや視野の広さがチーム作りに大きな影響を与える。年齢・経験にかかわらず、能力のある選手がプレーするのがプロの世界。
それを思うと、今のカープの固定した野手の人選には、心躍るものが本当に少なすぎる。
カープ前監督の野村謙二郎さんも、著書『変わるしかなかった。』の中で、こう語っていた。
同じ人物が長く指揮すると、どうしても選手の起用などに偏りが生じたり弊害が出てくるだろうから、監督をつとめるのは5年までと決めていた、と。
緒方監督はそんな客観性を持って、指揮をとっているのだろうか。
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