2019年7月4日

どんな選手にも指定席なんてない。

7月3日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)。

満塁の場面で得点できず、よくて1点どまり。そんな場面が多い気がする今シーズンのカープ打線。

そんな打線を「1点打線」とネーミングしてみた昨日の記事でしたが、この日はちょっぴり殻をやぶって、5回、満塁の場面で松山竜平の犠牲フライ、坂倉将吾のゴロで、2点入れました。

しかし、得点シーンはそこのみ。併殺打も目についた。

来日初登板で初先発のローレンスは、初回に1点先制されたものの、4回までは無失点。

ところが5回、山田哲人に3球連続ボールの直後、あと1球というところで「申告敬遠」に。そこで何かが切れてしまったかのように、連続フォアで押し出し、村上宗隆に満塁ホームランを打たれ、5点追加される。

けして調子がいいわけではないヤクルトですが(しかもバレンティン不在)、そこで4番が満塁一掃。1点打線(この日は2点だったけど)との差が際立ちます。



とは言え、6回以降はヤクルトも無得点。今日も今日とてカープの投手陣はふんばりました。

中でも9回、今シーズン初登板の今村猛がクリーンアップを三者凡退。カピバラ長男が帰ってきたよ〜。

ところで、先発のローレンスは、ジョンソンが戻ってくるまでの、結果を問わない〈1日限定〉での1軍昇格とのこと(「スポニチ」)。

結果的に、ローレンスの2軍すぐ降格に納得することになってしまったけれど、「結果を問わない1日限定での昇格」という言い方に抵抗を感じる。ジョンソンといえど、プロの世界、どの選手にも指定席などなーい。

6月28日、DeNA戦で13対3と大敗したゲームで、佐々岡投手コーチが7失点した先発の先発大瀬良について、「大地の代わりはいない」と話していたことにも違和感を感じた(「デイリースポーツ」)。



今シーズンの大瀬良の活躍は目をみはるものがある。エースと呼べる存在になった。その実績に対する信頼あっての「次回に期待」という意味を込めた言葉とはいえ、選手は絶えず入れ替わっていくもの。

代わりはあるのだ。代わりがいなかったら、チームが成立しなくなるじゃないですか。

前田健太がメジャー移籍した後も、黒田博樹が引退した後も、大きな柱がいなくなるごとに不安視されはしたけれど、いないならいないなりにやっていくのは当たり前のこと。

今シーズン、田中広輔や中﨑翔太が不振だったにもかかわらず、「功労者」の起用にこだわり続けた。こうしたベンチの言動は、フラットでない選手起用と重なって、ものすごく違和感を感じる。

「中村祐太は期待外れだった」という佐々岡コーチの言葉にも違和感を覚えた。チームの調子が悪くなったとたん選手を名指しで批判し始める巨人の原監督みたいで、やめてほしいです。

フルイニング出場の連続記録が途絶えた今、田中広輔に代打出してもいいんですよ。しかしいまだ、田中に代打が出されたことはなく、この日も田中の空振り三振でゲームは終わった。


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