2018年6月15日

これはもう采配の問題というレベルではなく、選手の個々の力の差では?

6月14日、オリックス戦(京セラドーム大阪)。

3連戦が始まったとき、ほとんど選手の顔がわからなかったオリックス(こちらが馴染みなく詳しくなかっただけです)。これを機にオリックスの選手を覚えようとしていたら、この日は前日のゲームに出ていなかった選手が数人。さらに追加。覚えられるかしら……。

そちらさまも右左(みぎひだり)病ですか。それとも連勝の余裕で、まさか消化試合的な? 出てない選手も試しておこう的な? と自虐的になりそうな、2連敗の後。

それにしても、オリックスのベンチの雰囲気よさそうなこと。明るい。爽やかな風が吹いている。

オリックスとはウェスタンリーグで戦っている間柄。交流戦では初お目見えのフランスアも実はまったくの初ものとは言えず、ウェスタンで対戦成績のよかった中島宏之がスタメンに。中島は抜擢の期待に応え、4回、フランスアからタイムリー。采配が見事に当たりました。

フランスアは5回3分の1を投げて4失点で途中降板となりましたが、でも、また見たいと思わせる球の力が。応援したくなる何かを感じます。

後を継いだ一岡竜司がさらに打たれ、しかも8回、一軍にあがってきたばかりの中村恭平が3失点。おーい。

その中にあって、7回、3連投の永川勝浩の三者凡退には意気を感じました。でも、3連投って。大事にしてあげて。



このまま完封されるかと思われた7回、松山竜平と新井貴浩の連続2ランには、一時的に胸のすく思いが。この勢いで、3点差をつめよりたいカープでしたが、オリックスの好守にも阻まれ、ここまで。

これはもう采配の問題というより、オリックスの方が個々の選手の「心技体」が1枚上手(うわて)という感じがしました。

3連戦が始まる前、ほとんどオリックスの選手の顔がわからず、地味? などと感じていましたが、今はもう、存在感がドーン。カープの前に立ちはだかる壁のよう。楽天に3連勝できたのは、楽天打線の不調が幸いしていたことが大きかったとよくわかります。

カープがこんなことになっている間に、セ・リーグではヤクルトが快進撃を。これはもしかして、今シーズン、カープからヤクルトに移籍した石井琢朗、河田雄祐両コーチの影響がじわじわと出ているのでしょうか。

そんなに早く効き目が出るもの? いやしかし、ヤクルトは2015年のリーグ優勝チーム、下地はあるはず。両コーチがいなくなったカープの停滞ムードと対照的です。

両コーチから次の塁を狙う意識を教わってきたのに、いなくなったとたん、その意識が低下しているような。プロの選手なら、師匠がそばにいなくとも、心の中に師匠の声を聴き、行動するものと思うのだけど。そういう姿勢の差が一流かそうでないかを分けていく気がします。なんだか今のカープの選手が頼りなく見えます(新井さんは別)。

黒田博樹が引退してまだ1年あまりしか立っていないのに、黒田から学んだものが早くも投手陣から薄れているように感じるのも同様です(今シーズンの大瀬良大地には黒田魂が残っているのをほのかに感じます)。

人って、すぐに忘れるのね。こんなときは何度でも思い出して、基本に立ち返って!

ところで、15日の予告先発は、オリックスは西勇輝、対するベイスターズは東克樹。その名がエリアをも表す東西対決(ある意味、珍名さんペア)。こちらも見ものです。

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