2018年8月19日

「毎日が短期決戦」は理想的なのかもしれないが

8月18日、DeNA戦(横浜スタジアム)。

大瀬良は7回まで1失点、どっしりと安定した投球。前日の野村祐輔と同じように、このまま8回もまかせられそう。

と、続投するも、いきなり2者連続ヒットでノーアウト1塁・3塁。あれあれ。何ですか、この既視感は。こんなところまで、前日の野村とほぼ同じ光景が繰り返されるとは。

ここで大瀬良はフランスアに交代。

フランスア、逆転を許した8月16日の阪神戦のことがあってかどうか、マウンドに立つ表情がいつもより神妙な面持ちというか、笑顔がない! トレードマークの笑顔がない!

しかし、試合終了後、大瀬良がフランスアの肩に手をかけ、二人で笑顔を交わしていた姿はとてもよい眺めでした。

最後は中﨑翔太が三者凡退。

大瀬良・フランスア・中﨑が、前日までの、いや、8月11日の巨人戦からの悪い流れ(ムード)を払拭してくれたゲームでした。

 

この日、ベンチに入っていた野村は、ボールを手にして試合を見守っていました。

野村が最多勝のタイトルをとった2016年、野村が力を発揮したことはもちろんながら、味方の援護などよい巡り合わせもそれを支えていた印象がありました。

2018年は、その役割と巡り合わせを大瀬良が担っているような感じがします。もちろん、大瀬良が力を発揮しての結果あってのことですが。

同じ8回裏、連打されたあと、リリーフが火消ししてくれることもあれば、火を拡大することもあり、巡り合わせは様々。ベンチでボールを手にしていた野村を見ていて、せつなくなりました。ま、打たれなければ済んだことですがな。



しかし、17日の野村も、18日の大瀬良も、7回までは好投。8回に入ったとたん、連打され塁を埋めることに。渾身の力こめて長い回を投げ続けているわけですから、好調そうに見えて、球の質は変化しているのかもしれませんが。

この日、DeNAの先発・濱口遥大は2失点で負け投手となったけれど、満塁のピンチを無失点で切り抜けた最後の6回は、気迫が前面に出ていて素晴らしかった。

球数125球でしたが、球に力があって、前日の東克樹ともども、たいしたものだと思いました。

巨人の菅野智之も中日戦で138球を投げて完封だとか。

それぞれ持っている力が違うとは言え、野村も大瀬良もあの8回を切り抜けてくれていたらと思うのですが。いや、投げ続けていたら、切り抜けていた可能性もゼロではありません。見てみたかったです。

毎回、短期決戦のように、完璧な(きれいな)終わり方をしようと選手を使い果たして疲労させるばかりのゲームを続ける以外に、リスクは覚悟で選手を信頼してどっしり構える選択もあっていいのでは。

それは、油断とは別のことだと思うのですが。というか、短期決戦をものにするようなスパッと潔い采配がなされていると言えるかどうかという問題もありますが。



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打たれたら負ける、打ったら勝つ、それが野球。