8月13日の「サンデーモーニング」(TBS)のスポーツコーナーでゲスト出演していた元カープの西山秀二さんが、「プロの即戦力としてやっていける」と太鼓判を押していたので、どんな人なんだ? と気になっていました。
14日の大垣日大 (岐阜)、17日の横浜(神奈川)で投げている姿をほんの少しテレビで見ることができたのですが、目がくぎづけ。
キャッチャーミットに吸い込まれるようなのびやかな球もですが、マウンド上で笑顔なんです。
17日の横浜戦では164球を投じていたのだけど、マウンド上での悲壮感がまったくない。
マウンドに立っていることを楽しんでいるように見えるその笑顔。カープのフランスアを思い出してしまった。
その夜のDeNA戦(横浜スタジアム)。
カープの先発・野村祐輔は腕もよく振れていて、この日は5回6回どまりどころか、8回のマウンドへ。その場へ送り出されるくらい、7回の投球にまだ勢いがあったわけです。
ところが野村はいきなりの3連打。満塁の一丁あがり! 後を継いだ一岡竜司がすかさず3者連続ホームランを浴びて(しかも2本は初球打ち)、逆転される。
オセロのコマが白から黒に一気に反転した瞬間。DeNA相手に3点差はないも等しいと、これまでの戦歴で身にしみていたはずなのに。
2回、ノーアウト1塁3塁のチャンスで点をとれない、犠牲フライすら打てないカープ。
8回、野村が満塁の場面を作ったとき、疲れを隠せない勝ちパターンのリリーフ陣から誰を選択すればよかったのか。消極的な選択をして見えたベンチ。
8回、一岡と石原慶幸のバッテリーが選んだ筒香嘉智に投じた1球目は、不用意だったのでは?
いろんなことが頭に浮かびます。
ピッチャーひとりで試合は作られるものではないけれど、いろんな巡り合わせがあるけれど、この日の野村には(前日の岡田明丈にも)試合を勝ちに引き込んでいくピッチングを最後まで見せてほしかった。
大瀬良大地にもそれは感じています。大瀬良は勝ち数はリーグトップですが、いろんな巡り合わせに恵まれ白星を重ねている印象がまだぬぐえないでいます。
ところで、今シーズン、カープに負けナシの、DeNA先発の東克樹。
5回、丸佳浩にダメ押しの2ランを打たれたとき、ショックだったとは思いますが、グラブで口元を覆って見上げ、両手を膝についてガックシというようなことはなく。この日は4失点しましたが、ギアは下がることなく7回までを投げました。
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