8月24日、中日戦(マツダスタジアム)。
カープの先発は野村祐輔。ここ2試合、石原慶幸とバッテリーを組んで好投していたけれど、この日マスクをかぶったのは打撃好調の會澤翼。
何かを得るために、何かを失うことになるのでは。と、予感。
その予感が的中……ではないけれど、野村は1回に1失点、3回に3失点。いずれもフォアでランナーをためての失点。球数も増え、ここ2試合よかったテンポも、今日はもたもた。
もしリードする捕手によって好不調が出るとしたらそれは一流とは言えないだろうし、情けない話。この日は単純に野村の調子が悪かったのだろうけれど。えぇ、ピリッとしませんでした。
5回を投げて103球。これまでなら5回で降板がスタンダードでしたが、6回も続投。前日の岡田明丈に続き、点差を慌てて埋めようと先発を早めに降板させないベンチの判断はウェルカムです。
リリーフ陣の登板過多による疲労を軽減するため、さすがにベンチも頭を冷やしてくれたのだと思いますが、この夏の甲子園、たった一人で投げ続けていた金足農業の吉田輝星の存在も影響しているのでは? と、まことしやかに思ってしまったほど。
連投が度重なるリリーフ陣に比べ、中6日の調整が与えられている先発。100球少々超えたところで、最低6回は投げきって形を作ってほしいと送り出すベンチの気持ちはまっとうなものと思います。
しかし、6回、満塁の場面で代打に新井貴浩をコール。8回、田中広輔に代打を出さなかったこと。この2つは、ベンチが大きなチャンスを手放す選択をしたとしか思えませんでした。
新井さんが打席に立って活躍する姿はもっと見たいですよ! しかし、ここのところの結果を見ると、確率の低い選択をしているように思えます。これはファンサービスなのかと。
あの場面で、新井さん、田中以外の選手が打席に立っていたら、確実によい結果が出たとはもちろん限りません。でも、どんな選択をするかがベンチの腕の見せどころ。
いや、チャンスを与えられた選手がどれだけ力を見せられるか、そんな見せどころを作れなかったとも言えます。
前夜、劇的なサヨナラ逆転勝ちをしたチーム同士の対決は中日に軍配。こんな普通の日もあります。
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