2019年5月11日

田中広輔、今永翔太からホームラン。その球場のムードに違和感。

5月10日、DeNA戦(マツダスタジアム)。

DeNAの今永昇太とカープの床田寛樹、防御率ツートップの投げ合いとなりました。軍配は今永に。

いまの今永は、巨人の菅野智之以上ではないかと思うくらい、パーフェクト感がすごい。つけいる隙がない。

床田は先発ローテの柱として過ごす初めてのシーズン。こんな日もあります。疲労や調整や、おそらく様々なことを経験しているまっただ中。次回のピッチングも楽しみにしています。そう思える選手。

かたや、打率ワーストツートップの二人、DeNAの宮﨑敏郎とカープの田中広輔が、ともにホームランを放って競演。宮崎は1回と5回にソロ2本、田中は5回に2ラン。

今シーズン、カープは今永から20イニング連続無得点だったので、田中のホームランで途切れて、何より。



しかし、田中にホームランが出たときの球場の妙な暖かい雰囲気には違和感を覚えた。スカッとした拍手と声援というより、具合が悪くて心配していた子が運動会で活躍出来てよかった、ホッとした、みたいな。

打撃不振の田中が使われ続けている状況について、知人が言い得て妙な比喩をしていました。

サーカスの綱渡りで、毎日、綱から落ちているのを見せていられるようなものだ、と。ショーとして人に見せる世界なのに。

守備という仕事もあるので、打撃だけで語れないこともあるでしょう。でも、ここは知り合いの出ている運動会ではないので。お客さんにお金を払って見てもらう、プロの世界なので。

田中の2ランが出たとき、RCCの実況アナウンサーも、達成感や安堵感を伝えていて、これにもまた違和感を覚えた。4点リードされてるのに。逆転したわけでもないのに。

このカープを取り巻いている生暖かさの側面を見せられて、不健康なものを感じた。

床田のあとを受けた九里亜蓮、中村恭平が素晴らしかった。9回には山口翔を登場させ、リリーフ陣が充実してきたのを感じます。先発の6人目はまだ空席だけど。


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