2019年6月2日

小窪哲也と阿部慎之助、ヒーローインタビューから見えたカープと巨人の違い。

6月1日、阪神戦(マツダスタジアム)。

前日に続き、投手戦。ジョンソンは序盤こそ球数多めだったが、岩田稔ともども4回まで無失点。

その均衡を破ったのが、5回、小窪哲也のホームラン。なんと3年ぶりという。

その後も田中広輔が悪送球で出塁、石原慶幸の犠打(最近、バント成功してますね、石原)、ジョンソンのタイムリーと、動きを期待していなかった下位打線で2点先制。

6回にも、バティスタのホームランの後、鈴木誠也フォア、小窪と田中のヒット、石原の犠牲フライ(石原が仕事しています!)で、またしても下位打線が活動。

7回には、1番の野間峻祥のヒットを皮切りに、鈴木フォア、西川龍馬2塁打、小窪フォア、田中のタイムリーと、山脈のようにつながる。

5月29日の記事で、「小窪哲也のスタメン。ベテランが健在なのは素晴らしいとも言えるが、消去法で小窪になったという感じは否めない。こんなファンのたわごとを吹き飛ばすくらい、小窪が打って大活躍してくれたら、それはもちろん大歓迎です」と書いたら、ほんとに大歓迎な出来事がやってきた。



ヒーローインタビューは5勝目をあげたジョンソンと、先制ホームランを打った小窪。いたって控えめな小窪でしたが、チームが勝つことを第一に考えている姿勢が伝わる、小窪らしいものだった。

この日、巨人のヒーローインタビューは通算400号を放った阿部慎之助。

最後にファンのみなさんへ一言お願いしますと向けられて、「いつも代打のとき、大きな声援ほんとにありがとうございます」と、阿部。

カープの選手もお立ち台では、「いつも熱い声援ありがとうございます」と口にするが、それはチーム全体へ向けられたものというニュアンス。

阿部は「試合に勝ててよかったです」ということもちゃんと言っていたが、チームというより、自分についての話が多かった。400号という節目のお祝い的な意味合いも大きかっただろうし、何より巨人のスターでもあるし、この日の主役はまぎれもなく阿部だったわけなので、それでいいのだろうけど。

そんなところに、チームファーストのカープと、個人ファーストの巨人の違いを思いがけず垣間見た気持ちになった。


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