6月2日、阪神戦(マツダスタジアム)。
先発のアドゥア誠が、2回7失点(10安打)であまりに早すぎる降板。
5点差くらいなら追いつける可能性も高い(気分的目安)。そのあたりまでに交代してくれれば……と思ったが、まだ2回。
次のピッチャーの準備も整っていなかったのか、ここはアドゥアに自分でかたをつけろということか、7失点まで達してしまった。
無理に次から次へと見境なく投手をつぎ込んで疲弊を招く采配がよいとも思わない。長いリーグ戦、劣勢になったとき、状況を見極めて、「負け方」を選ぶこともには時には必要と思うこともある。
緒方監督は、失いたくない(負けたくない)一心で(それは勝負を預かる人として当然の心持ちですが)、投手をつぎ込んで疲弊を招くイメージがあったので、この采配は少し珍しくも感じた。
しかし、まだ7回ある。その後のリリーフ陣、中村恭平、九里亜蓮、菊池保則、中﨑翔太が無失点リレー。
とくに恭平は、7点差で登場させるにはもったいないと思わせる活躍を今シーズン見せてくれている。
まだ3回。7点差であきらめムードにならないのが、カープ。できるだけ長く投げて、逆転してもらって、白星もらっちゃえーと応援。この日も恭平は、3回4回を三者凡退で、序盤のムードをきっちり一掃。
6回には、打線も動いて、一挙5得点。2点差と迫った。逆転がますます射程範囲に。
菊池も、7回は満塁のピンチを背負ったが、逃げないピッチングで切り抜ける。リリーフ陣の充実に助けられている今シーズンのカープ。
9回は中﨑。この場面で、中﨑?
5月31日、9回に同点打を打たれた中﨑について、緒方監督は「状態を見極めなくちゃいけないと思うが、すぐに(抑えを)代えるとかはない。すぐにどうのこうのとは今は考えていない」」と試合後にコメントしていた。
6月2日の試合後には「ポジションは流動的になる。中﨑とは話をしている」とコメント(「デイリースポーツ」)。
中﨑の件に関しては、引っ張りすぎず、早く決断してくれてよかった。2点差となって逆転の可能性も見えてきた場面で中﨑というのは、逆に疑問も感じたが。中﨑はぶじ切り抜けてくれましたが。
緒方監督は、アドゥアについて、次からリリーフで投げてもらうとも言及。先発ローテの一角をになってくれる期待を持っていただけに、この1回での降格は残念。
九里亜蓮が先発にまわるという噂もあるが、先発のときより、中継ぎで頼れる存在になっていただけに、これも残念。
サードの小窪哲也、安部友裕のように、積極的というより消去法的な起用に思えなくもない。再び先発に起用され、奮起してくれるかもしれないけれど。
ショートの固定はあまりにお粗末な例外(別格な扱い)だが、流動して、チームがより強くなっていってくれたら幸いです。
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