2019年7月11日

自家中毒のまま前半戦終わる


7月10日、中日戦(ナゴヤドーム)。

2戦とも結果が出なかった、緒方監督の「理想のオーダー」。それでも理想にひたってこのまま行くのか否か、予想がつない最近の迷走ぶりですが、さすがに手が入った。

5番にメヒア、7番に楽天から移籍してきた三好匠を起用。しかし、1番は野間峻祥のまま。

中日の先発・ロメロの前に、5回までオール三者凡退。このままではパーフェクトゲームに……と危ぶまれた6回、三好が移籍後初ヒット。しかも2塁打。

しかし不可解だったのが、ここで代走に田中広輔を出したこと。

犬のように一気にテテテと駈けてホームベースを踏む田中の走塁は見たいですよ。でも、まだまだ攻撃が続く6回。長打を打った三好をなぜこんな早く替える? そんな足が遅い人じゃないんでしょ???

フンガー。理解に苦しみます。

フィルダースチョイスもあって、ここで1点先制。久しぶりの先制点。これは期待がちょっと高まる。同時に、お得意の「1点どまり」に、不安もよぎる。



そして、7回にも不可解なこと第二弾が。鈴木誠也の2塁打のあと、ヒットで出塁したメヒアに、代走・安部友裕が。

9回までにまだ打席がまわってくる可能性があるのに(延長だってあり得るのに)、なぜ打ったメヒアをわざわざ替える?(案の定、9回最後の打席は安部の内野ゴロで終わった)

あげく、3塁まで走者を進めたにもかかわらず、結局ここでも得点できなかった。

打ってる打者を中途半端にひっこめて、リズムを悪くする。こんなことをしてるから、チャンスを作っても無得点。よくて1点どまりに終わるんだ。

田中や安部が出ていないと安心できないのかな、落ち着かないのかな、緒方監督は。だとしたら、相当、情緒不安定になってる。異常事態に見えます。



8回、連敗続く重苦しい1点だけリードの場面で、レグナルトが押し出しで2点を与え、逆転負け。

7回無失点と、なんだかんだ言ってさすがの力量を見せてくれたジョンソンの好投に応えられず。しかし、幾度となくピンチの場面を切り抜けてきたレグナルトを誰が責められましょうか。

打っている選手を起用せず(途中でひっこめたり)、打たない選手を自分の視界に入れて、選手のモチベーションが下がることを繰り返す。

この偏った采配が自家中毒を起こしていることに、緒方監督自身が気づいていないのが絶望的というか、何も考えてなさそうというか、けっこうノーテンキというか。

野球って、いや、野球でなくとも、自分の頭で考えて工夫して成果を出していくのが仕事の楽しいところ。お客さんが見に来てくれるプロの勝負の世界で、考えることを放棄してどうするんだー?


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