2021年8月24日

張本さんの謝罪について興味深い後日談


日ハムファンへの挨拶(謝罪)もないまま、巨人に移籍した中田翔のことを昨日ブログに書きましたが。

中田に関しては、それをセッティングしなかった周囲にも問題感じますが、謝らない(謝れない?)人たちのこと、目につくこの頃です。

8月8日、「サンデーモーニング」(TBSテレビ)で、張本勲さんがボクシング女子フェザー級の金メダリスト・入江聖奈さんに対して、「女性でも殴り合いが好きな人いるんだね」「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技、好きな人がいるんだ」と、リスペクトの感じられない偏ったコメントをした。

「サンデーモーニング」は日本ボクシング連盟から抗議文を受けとり、8月15日、番組内で謝罪したが、その謝罪の仕方もなんともズレていた。


スポーツコーナーに入る前、司会の関口宏さんが「お詫びしなければいけません」と口火を切り、担当アナウンサーの唐橋ユミさんが謝罪文を読み上げた。

関口さんが「私も会話の途中でも間違いを正せばよかったかということを反省させられました」とつなぎ、リモート出演の張本さんが「今回は言い方を間違えて反省してます。以後、気を付けます」と言っただけで、すぐコーナーに入った。

え、張本さん、これだけ? 周りから批判があったから謝る形をとったけど、自分のしたことわかってるの?

謝れない、謝り方を知らない人という感じだった。自らの発言で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を辞めることになった森喜朗さんみたい。


その翌日、伊集院光さんが「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)の中で、この謝罪の仕方を問題に感じたと話していて、気持ちにぴったりきた。

その日は、まさに前日、「サンデーモーニング」に出演していたジャーナリストの青木理(おさむ)さんが、ニュースコーナーのコメンテーターとして登場していた。

その日読まれたニュースとは直接関係ないことだったけど、あえて伊集院さんは話題にした。

「張本さんの発言自体も問題だし、この謝罪の仕方がとても問題だと思う。関口さんもこの謝罪の仕方でいいとゴーサインを出している。関係のないアナウンサーにコメントを代読させるというやり方も、より間違っていると思うんです」と。

「張本さんも関口さんも、もしかしたら青木さんも参加してもらって、もう1回このことについてやったほうがいいと思います。張本さんが何をどういい間違えたのかをちゃんと説明できないのならば、ダメだと思うんです」と。

青木さんもそれを受けて「そうですね。僕もいろいろもの申してみたいと思います」と言っていた。


そこで、8月22日の「サンデーモーニング」では、どんな対応がされるか、興味をもって見ていたんです。

この日、隔週で出演している青木さんも番組に登場。ところが、いつもスタジオ出演している青木さんが、初めてリモートでの出演。

たまたまスケジュールの関係や、番組内での割り振りが変わっただけなのかもしれないけれど、唐突で、ちょっと嫌な感じを勝手に受け取ってしまった。もしかしたら、青木さんが番組にもの申して、少し距離を置かれたのでは?って。

スポーツコーナーはいつものように、何もなかったように始まった。ただ、番組の中で、アフガニスタンでタリバンが政権を掌握したニュースでジェンダーの話題が出たとき、関口さんがこう触れていた。

「サンデーモーニングで、このジェンターに関してちょっと問題を起こしました。これは大変申し訳なかったと私は思っております。これからの世の中、世界で、ジェンダーを中心に色んなことが起こってくるんでしょうが、うちの番組も勉強しながら取り組んでいかなきゃいけないな、と思っております」。


張本さんにはしゃべらせず、これでいったん幕引きしたのかな。これでよしとした番組にはがっかりした。

張本さんはよくも悪くもいろんな意味で、この番組で注目を集めている人。結局、番組は張本さんを守ったんだなって(私は、張本さんの野球の実績についてはすごいと尊敬しています)。

おまけに、スポーツコーナーには、中田の巨人移籍(暴行ざた)について、「渇!」もなく、立浪和義さんも張本さんも「移籍が決まって、よかった、よかった」という感じだった。

野球関係者がみなそうだとは思わないけど、世間からズレてるなと思った。


ところで、8月19日の「アシタノカレッジ」(TBSラジオ)で、台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タンさんのインタビューが素敵だった。

オファーしたところ、快く引き受けてくれたそう。特別なことではないかもしれないけれど、外国のラジオのローカル局のオファーも受けてくれるのだと、ちょっとびっくりしました。

質問のひとつひとつにちゃんと応じてくれていて。あぁ、日本の政治家でこんなふうにたずねられたことに正面から応えてくれる人がどれくらいいるんだろう。

と、安部前首相から菅首相、丸川五輪担当相らほかほか、国会での答弁や記者からの質問にまともに答えていない政治家のありさまを多々思い出す始末。

ときに、声が大きく、攻撃的な物言いをする政治家も見かけて、普通の言葉(感覚)で話してもらえたらなと思うことがある。それを思うと、オードリー・タンさんの柔らかさはいつも心に残ります。この人を抜擢した人も、素晴らしい。

と、つねづね言葉には人が出る、大事なものと思います。佐々岡監督のコメントもまた・・・。


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