2月27日、日ハムとのオープン戦は4対2で、負け。
日ハムとの対戦。ということは、テレビのニュースでも取り上げられる確率高し。と楽しみにしていたが、そこには新庄、新庄、新庄。マスメディアって、相変わらず一辺倒です。
カープ、影薄い。カープファン目線で見れば、話題はなくはないが、おもだったトピックスの少なかった試合。栗林良吏がわずか6球で三者凡退というのは見事でした。
この2年間の佐々岡体制で、カープの魅力は著しく減り、イメージも悪くなった(采配がへぼすぎて)。この報道格差はいたしかたなしと思える面も。魅力のある選手はたくさんいるのに。
どこもかしこも新庄ばっかりの報道。もっとほかにも目を向けて伝えてくれ。と思うが、新庄BIG BOSSの、これまでのプロ野球の常識にとらわれない発想や試みは、プロ野球ファンにとっても、面白いな~と思う。
たとえば、2月26日、DeNAとのオープン戦。エース・上沢直之を監督代行に指名、自分はベンチから離れて試合を観戦。
たった1日のことだけど、上沢にとっては小さくない体験になったんじゃないだろうか。
先日、読んで面白かった、森博嗣さんの『集中力はいらない』(SB新書)。
とかく、物事を成し遂げるには集中力が必要で、それさえあれば成し遂げられると、実体はないのに、まるで魔法のように思われている集中力。
しかし、森さんは、集中しないこと、あれこれ寄り道することでいろんな発想が得られると、アンチ集中力を掲げている。森さんは作家で、発想を得ることがもっとも大事な職業。だから、作家ならではの視点ではあります。
それでも、この本を読んで、集中という名のもとに自分の視界を狭くしているケースは多々あるんじゃないかと、目からうろこ。
これまで投手としてマウンドに立つことに集中してきた上沢。今回の珍奇な代理監督を1回でも経験して、これまで思い至らなかったことに気づいたり、視野が広がったはずだ。
新庄BIG BOSSは、キャンプ中に、外野の選手を内野に、内野の選手を外野につかせ、守備練習していたことがあった。
立場を変えることで、相手にとって受けやすい送球など経験してほしいと意図した試み。選手はいつもと違った場所に立って、何かしら新しい視点を得たはずだ。
先ほどの冬のオリンピックで、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルをとった平野歩夢は、夏のオリンピックでスケートボードに挑戦した。
トップの成績を目指すには、ひたすらスノーボードの練習をした方が金メダルへの近道だと、二刀流に首をかしげた人もいたかもしれない。
でも、スケートボードに挑戦したことで、体の動かし方など、スノーボードに生かせるものがあった、得るものがあったと、平野は話していた。
メディアが取り上げたくなる魅力的なこと、やっていると思います、新庄BIG BOSS。
カープは、オープン戦で試行錯誤して、開幕してから選手が目立っていきましょう。野手が心配なんだが。