2018年5月31日

野間・會澤・西川・堂林・下水流、10回裏の単打連打で大逆転!

5月30日、西武戦(マツダスタジアム)。

山あり谷ありのジェットコースターゲームとまで極端ではないけれど、気持ちとしてはそれに近い。丘あり掘りあり、雨による中断あり、延長10回、長いドラマチックなゲームでした。

カープの先発は岡田明丈。初回に3連続フォア。そこに加えて、栗山巧の二塁打で2点を先制される。

昨年を彷彿とさせるいきなりの乱調ですが、今年の岡田は回が進むごとに調子をあげていく(落ち着いていく)傾向にあるので、どんとかまえて見守る。その後、5回までゼロ点に抑える。

しかし、岡田の調子が上がってきたせっかくのところで、審判より雨による中断が宣告される。もっと激しい雨脚のときでも続行している試合は何度もあったのに。

再開した6回表、雨の中断が影響したのか否か、岡田はフォアを一つ出し、結果的に1点リードされる。ツーアウトまで来ていたが、ここで一岡竜司が火消しに。

7回表と8回表は、今村猛、ジャクソンが三者凡退して、ホッとしたのも束の間、9回表、中崎翔太が代打メヒアに同点ホームランを浴びる。

9回裏、カープの攻撃はあっさり仕立て。延長戦へ。



10回表、アドゥワ誠。力のこもった球を投げるも、フォアとヒットでツーアウト満塁の場面で、秋山翔吾が走者一掃の三塁打。まさかの7対4と逆転されます。ここぞというチャンスにしっかり結果を出す秋山、さすがです。

続く源田壮亮のレフトフライを下水流昂がフェンス激突のジャンピングキャッチしてスリーアウト。これは素晴らしかった。3点差はデカくて痛いけれど、このファインプレーが次につながる予感。

10回裏、先頭打者の野間峻祥が粘って、お手本のようなセンター前ヒット。野間は近ごろ、バットをコンパクトに握ってヒッティングしているし、基本に素直にプレイしている結果が出ているのだろうか? 素直は強いと思います。

夜の10時を過ぎて鳴り物の応援がストップしている球場は、静かな熱気に包まれていて、より観戦に集中が増す。

続いて會澤翼のヒット。野間の好走塁が呼んだ悪送球もあって、2塁3塁に。続く西川龍馬もヒットで、1点追加。今日、一軍にあがってきたばかりの堂林翔太もヒットでつないで2点目を追加。選手の入れ替えが功を奏し、風通しよくて気持ちいい。

ここで田中広輔がきれいにバントを決めて、ワンアウト2塁3塁に。今日の打線は5番の松山竜平から野間、會澤、西川に活気があって、上位打線の田中、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也はほとんどいいところがなかったけれど、こういう場面でしっかりバントを決められる田中、これも素晴らしかった。

次のバッターは菊池。ここ何試合か不調といえど、チャンスに何を繰り出してくるかわからない菊池ゆえか。ゲッツーを取りやすい満塁策もあってか、西武は菊池を申告敬遠。下水流と勝負をします。

10回表の守備でファインプレーを見せた下水流。4月19日のヤクルト戦での逆転タイムリーを思い出した人もきっといるはず。同点タイムリーを放ちます。

まるで逆転へのピースが一つ一つはまっていくような光景。しびれます。最後に、4番鈴木がフォアを選んで、堂林が逆転のホームイン。

雨で中断したことも遠い前のことのように、いろんなことがあった絵巻物のようなゲームとなりました。

西武は10回裏、カープから5連打のヒットを繰り出されつつも、武隈祥太に続投させた。増田達至を温存したことが次のゲームにどう影響してくるか。見逃せません。



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