4年前のソチオリンピックで、スノーボード男子ハーフパイプの銀メダリスト、平野歩夢(あゆむ)を見たときも、よけいな(適当な)ことは言わない、その受け答えっぷり。そのとき15歳。お若いのに……素晴らしい。
フィギュアスケートの羽生結弦、体操の内村航平と並んで、大舞台でのメンタルの強さも。お若いのに……。尊敬しています。
2月14日、平昌オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプ決勝の中継を見ました。こんなふうに通して見たのは初めて。野球の試合と同じで、ダイジェストだけでは伝わらないものがあり、断然面白かったです。
決勝に進んだのは12人。滑るのは3回。そのうちのベストスコアで競います。3回の合計得点数なんていうのでなく、1回のトライが重要視されるという思い切りのよさも明快で気持ちいいです。
下位の選手から順に3回すべる(予選トップの選手がトリになる)というところもミソ。3回のうちにどんな演技構成を持ってくるか、どこにピークを持っていくか。その駆け引きも重要で、単純にそのつどベストスコアを出せばOK! と言い切れない、対戦相手の出来映え(点数)によって状況も変わっていくというドラマもあり、見応えありました。
スノーボード男子ハーフパイプも、同じ日行われたスピードスケート女子1500mも、個人の演技(スコア)を競う競技でありながら、回が進むごとに流れのようなものも生じてきて、まるで野球を見ているときのように、面白かったです。
やっぱりスポーツは、最初から最後まで、いろんな間合いを感じながら見るのが醍醐味と改めて感じました。そう考えると、オリンピックはこれまで見たことのない競技を、まるごと楽しめる絶好の機会の一つですね。
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