2018年4月7日

野村祐輔、真のエースにまた一歩近づいた

4月6日、横浜戦。先発の野村祐輔が8回3失点で、2勝目。

前回の登板は6回まで。「次は7回以上投げられるようにしたい」の言葉通り、8回まで投げてくれました。

この日のヒーローインタビューは、堂林翔太とのツーショット。
最初にマイクを向けられた野村は、開口一番「最高でーす」。これには意表を突かれました。

昨年まで、作文を読んでる小学生みたいな受け答えだったのに(それはそれで持ち味と思うことにしていましたが)。

鈴木誠也のようにドッコーンと突き抜けた言い方ではないけれど、ちょっと斜め下を向いて、野村なりにシャウトしているような一発。殻を一つ破ったか? チームのムードのよさゆえか? 新しい野村を見た気分です。



この日は、6回の打席でスクイズを決め、追加点。昨年の優勝を決めたゲームでも、野村は大事なところでスクイズをしっかりと決めていました。

ここぞという緊張する場面でも、きっちり結果を出せる。そんな一つのたとえとして、サッカーなら、「PK戦でゴールを決められる人」。
野球なら、「ホームランやタイムリーヒットを打てる人」はもちろんのこと、それと同じくらい「バントを決められる人」も素晴らしく感じています。

以前、黒田博樹が「エースの条件は?」とたずねられ、「(巨人の)桑田さんのように、打席でも結果を出せる人」といった意味のことを話していたことがありました。打率の善し悪しというより、6日の野村のように、たとえばチャンスでバントをしっかり決められるような人のことを言っていたのだと思います。

数年前までは、マウンドで、何かあると顔に出ていた野村のようですが、今ではたんたんと一球一球投げている……エースの覚悟・風格を少しずつ感じるようになりました。黒田というお手本になる人と過ごした2年の大きさを感じます。

そんなピッチングと打席での姿勢からも、野村にまた一つ、エースらしさを感じています。



スポンサーリンク


〔関連記事〕

黒田はまだそこにいる……黒田博樹が残したもの
野村祐輔に黒田博樹を見た2017年